要約 植物に感染するウイルスを利用して、植物のゲノム編集を行う方法である。この方法では、後代でのゲノム編集酵素遺伝子の除去が不要になるため、交配後代を得るのが困難な栄養繁殖性作物などへの適用が期待で...
砂丘畑のパン用コムギ「ゆきちから」は、開花期窒素追肥により子実リン含有率が増加し、子実灰分が上がる
要約 土壌中の可給態リン酸含有量が十分な砂丘畑(砂丘未熟土)で栽培したパン用コムギ「ゆきちから」は、開花期窒素追肥により子実中の無機成分のうちリン含有率が増えることが要因で子実灰分が上がる。 キーワー...
植物病原細菌Dickeya dadantiiによるリンゴ急性衰弱症
要約 数年生のリンゴ樹が地際付近から褐色の樹液を漏出し急激に枯死するリンゴ急性衰弱症は、植物病原細菌Dickeya dadantiiによって引き起こされる病害である。 キーワード リンゴ、果樹急性枯死症状、D...
要約 栽培中のホオズキに感染しているウイルス種を判別し、次作ではこれに対応する単独あるいは複数のワクチンを予め接種した親株の地下茎を苗として利用する。これにより、ウイルス病の症状が抑制され、品質が向...
害虫抵抗性誘導物質としてのロリオライドの発見と害虫に対するその防除効果
要約 カロテノイドの一種であるロリオライドに殺虫活性はないが、これをトマトに前処理するとナミハダニやハスモンヨトウの生存率や産卵数が低下する。 キーワード 抵抗性誘導、カロテノイド、害虫防除、ロリオラ...
要約 植物のゲノム編集のためのゲノム編集酵素遺伝子の発現法として、ウイルスベクターの利用は優れた方法であるが、ウイルスの残存が問題となり得る。そこで利用後に除去できる植物ウイルスベクターを開発する。...
要約 アミノ酸の一種であるL-ヒスチジンをトマトの根部に処理することにより、難防除病害である青枯病の発病が抑えられる。L-ヒスチジンは青枯病菌に対す...
LC-MS/MSを用いたトマトのオスモチン様タンパク質Protein NP24の定量法
要約 液体クロマトグラフタンデム質量分析装置(LC-MS/MS)と安定同位体標識内部標準ペプチドを用いることで、トマトのオスモチン様タンパク質Protein NP24を定量できる。 キーワード Protein NP24、オスモチン、ト...
要約 病害抵抗性反応が誘起されたタバコから青枯病を抑える物質としてジテルペン化合物である「スクラレオール」と「cis-アビエノール」を単離した。これらの物質を与えると、トマトは青枯病、タバコは...
トマトモザイクウイルスの増殖に必須な宿主タンパク質ARL8の同定
要約 宿主タンパク質ARL8がトマトモザイクウイルス(ToMV)の複製タンパク質と結合していることを見いだした。ARL8遺伝子を破壊した植物体は正常に生育したが、接種したToMVの増殖は完全に抑制された。こ...
タバコマイルドグリーンモザイクウイルスの宿主特異性を決定するメカニズムの一端の解明
要約 タバコの病原体であるタバコマイルドグリーンモザイクウイルス(TMGMV)は、同じナス科植物であるトマトには感染できない。その原因が、トマトtm-1タンパク質の結合により引き起こされるTMGMV複製タンパク質...
要約 ネギアザミウマには17の新規のミトコンドリアCOIハプロタイプが存在する。カキへの寄生や殺虫剤抵抗性発達で問題となる系統は2タイプに分類され、遺伝子レベルで判別できる。それら問題系統は海外から侵...
要約 日本のアルストロメリアから最も多く検出されるアルストロメリアモザイクウイルスについて、純化ウイルスを抗原として作製した特異的な抗血清を用いる血清学的手法によって本ウイルスを簡易に検出できる。 ...
VlmybA1-2は園芸作物における遺伝子導入ビジュアルマーカーとして利用できる
要約 ブドウ「巨峰」から単離された転写因子VlmybA1-2 cDNAをキウイフルーツ、トマトおよびナスに導入して発現させると、植物組織の切り口に赤色の細胞を生じさせ、その赤色はカルスとなっても維持される。した...
沖縄県のネコブセンチュウ、ネグサレセンチュウの優占種および初検出種
要約 沖縄県の亜熱帯作物圃場等で検出される農業上重要な植物寄生性線虫は、アレナリアネコブセンチュウ沖縄型(以降センチュウを略)、サツマイモネコブ、モロコシネグサレ、ミナミネグサレA型が優占種で、キタ...
トマトモザイクウイルス (ToMV)ゲノム複製を阻害する遺伝子
要約 ToMV抵抗性遺伝子Tm-1をもつトマトの細胞抽出液に、試験管内ToMV RNA複製阻害活性を検出し、これを精製することによりTm-1遺伝子産物を同定した。さらにこのタンパク質が、ToMVのRNA複製...
要約 「秋音色」を早植栽培(5月中旬移植)すると、春キャベツとの栽培体系が可能である。その場合、疎植栽培が有効であり、施肥は残さ物の窒素発現を考慮し、基肥及び晩期穂肥を省略しても慣行栽培並みの収量が...
要約 増殖培地で懸濁培養したチャのカルスは、高活性培地に移植後、培養温度25℃、8時間もしくは24時間暗期の条件下で、12日目までは高いペルオキシダーゼ活性を示す。 キーワード チャ、カルス、ペルオキシダー...
要約 幼虫1頭からDNAを抽出し、rDNA-ITS領域をPCRで増幅後、制限酵素Alu IとHinfIで別々に切断した電気泳動像から、ジャガイモシストセンチュウと同属近縁の3種線虫を識別できる。 キーワード ジャガイモシスト...
フルオープンハウスを用いた抑制トマト栽培での防虫ネット展張による上物果の増加
要約 フルオープンハウスの開口部に防虫ネットを展張すると、展張しない場合に比べて、ハウス内温度は2~3℃上昇する場合があり、日射量は20%低下する。トマトの上物収量および上物率は増加し、下物果のうち虫害...