要約 需要が多い薬用作物のうち「トウキ」、「ミシマサイコ」、「カンゾウ」、「オタネニンジン」および「シャクヤク」の5作目について、作業の省力化、低コスト化と安定生産に資するためのマニュアルである。導...
露地野菜栽培圃場における被覆硝酸肥料の施用による一酸化二窒素排出削減
要約 被覆硝酸肥料の施用によって、施肥直後の硝化による一酸化二窒素の生成が抑制され、慣行のアンモニウム肥料の施用よりも一酸化二窒素排出を削減できる。 キーワード 一酸化二窒素、硝化、脱窒、被覆硝酸肥料...
DNAマーカーによるネギネクロバネキノコバエの近縁他種からの識別法
要約 種特異的プライマーを用いたPCRにより、国内で新規発生したネギネクロバネキノコバエを国内既知害虫種から迅速に識別する手法である。 キーワード クロバネキノコバエ、種特異的プライマー、分子系統解析 背...
要約 水田畦畔では年2~3回、隣接する刈払いを伴う斜面草地では年2回の刈払い管理が植物の種多様性を高める。それ以下でも以上でも種多様性は低下する。この結果は日本型直接支払の根拠や二次的自然の適正管理に...
転換畑土壌の短期間の冠水によるN2O大量発生時の脱窒菌群の特徴
要約 転換畑土壌が冠水すると短時間に大量のN2Oを発生する。その原因は冠水により表層土壌の脱窒反応が活性化するためであり、土壌表層の脱窒菌の群集構造が重要である。 キーワード 一酸化二窒素、脱...
凍結・解凍処理に伴う細胞構造変化を利用した青果物の迅速乾燥技術の開発
要約 ニンジン切片の乾燥前にブランチングあるいは凍結・解凍等の前処理を施すと、細胞膜の損傷および細胞壁構造の変化により乾燥速度が高まり、効率的に乾燥できる。 キーワード 野菜、乾燥速度、ブランチング、...
検疫有害植物Candidatus Liberibacter solanacearumを検出できる新規プライマーセット
要約 新規に開発したPCRプライマーにより検疫有害植物Candidatus Liberibacter solanacearum(Lso)を特異的かつ高感度に検出できる。本プライマーは、コンベンショナルPCRおよびリアルタイムPCRのいずれ...
UHPLCを用いたイオンペア法による野菜汁液中硝酸イオンの迅速定量法
要約 HPLCよりも高圧条件下で分析可能なUHPLC用に開発されたC18カラムを用いるイオンペア法では、1点あたりの分析時間は8分程度であり、従来法のICと比べて分析時間は約40分短縮し、ICを用いる定量値と一致度は高...
要約 トマトの加熱調理によって、うま味成分であるグアニル酸が増加する。オーブン加熱の場合、加熱前(10 mg)の約1.8倍となる。グアニル酸増加の最適温度は、50~60℃である。 キーワード トマト、グアニル酸、う...
テラス承水路等の導入による大規模傾斜畑圃場における土壌流出抑制
要約 水田作業用の畦塗り機、溝掘り機、バーチカルハローなどの営農機械を利用したテラス承水路や集水路などの設置は、大規模傾斜畑圃場からの土壌流出を抑制し、畑地保全や環境保全に寄与する キーワード 大規模...
要約 野菜から分離した3種類のシュードモナス属ACC分解細菌(エンドファイト)を個別にニンジン種子に接種すると、幼植物の葉の揮発性成分濃度を減少させる効果がある。この現象は(E)-2-ヘキセナールで最も顕著であ...
有機栽培転換期と慣行の土壌及び堆肥施用の有無の土壌酵素活性による判別
要約 レタス・ニンジンの有機栽培開始3年目に、6種類の土壌酵素活性を変数に有機/慣行と堆肥/無堆肥の判別関数を求め、同一圃場の異なる転換後年次に適用すると、1年目では、有機と慣行、堆肥と無堆肥を判別でき...
夏期湛水によるリン酸供給能の向上と湛水後のニンジン栽培におけるリン酸減肥
要約 中・南九州の畑地かんがい整備地域において夏期湛水を行うことで土壌の保水性が高まり、ニンジンの初期生育が確保され、リン酸供給能も高まる。リン酸3割減肥でも減肥しない場合と同等以上の収量が得られる...
ニンジンの香気特性の品種間差異とそれを形成する重要香気成分の特定
要約 官能評価により、ニンジン品種の香気特性の特徴付けを行うことができる。また、GC/MSによる香気成分の分析データから、官能特性値と関連が強い成分を明らかにできる。 キーワード ニンジン、官能評価、QDA、...
要約 窒素の無機化が速やかな市販有機質肥料を用いた有機栽培では、転換初期でも窒素不足による作物収量の低下がみられない。これにより栽培した転換期のニンジン収量は、主に虫害等で低下し、レタス収量はリン酸...
コスト・環境負荷低減のための青果物のバルクコンテナ物流技術の開発
要約 新規バルクコンテナを青果物物流に導入した場合、段ボール箱による物流と比較して、包材コストを3割以上、物流に関わるCO2発生量を3~4割削減可能である。ダイコン、キャベツ、タマネギなどでは...
土壌pH上昇による野菜可食部カドミウム濃度低減効果の品目間差異
要約 野菜7品目のポット栽培試験のデータを線形混合モデルにより解析すると、栽培土壌のカドミウム濃度低下と比べて土壌pH上昇による可食部カドミウム濃度低減効果の方が品目間差異は大きい。土壌pH上昇による低...
要約 回転ふるい方式の既存機よりもけん引抵抗が小さく、広い作業幅で高速作業ができるコンベア方式の石礫除去機である。既存機に比べ、時間当たりの作業能率が約2倍になり、全長が短く小回りが効く。 キーワード...
ブドウ晩腐病菌(Colletotrichum gloeosporioides)の効率的な分生胞子形成法
要約 ブドウ晩腐病菌(Colletotrichum gloeosporioides)の分生胞子形成には希釈したオートミール寒天培地(希釈OMA培地)が適しており、菌糸の細かい断片を希釈OMA培地上に塗布して培養することで、安定的...
ディルドリン汚染地では、ウリ科作物、根菜類、イモ類の栽培を避けるのが適切
要約 キュウリからディルドリンが残留基準値を上回る濃度で検出されたほ場では、代替作物として他のウリ科作物、根菜類やイモ類を栽培するのは避けるのが適切です。 背景・ねらい キュウリからディルドリンが食品...