高糖度カンキツ果実生産に必要な乾燥による水分ストレス付与の時期
要約 早生ウンシュウミカン、「はれひめ」および早期収穫の「不知火」は、果実に果汁が蓄積し始める時期から約2ヶ月間、乾燥による適度な水分ストレスを樹体に付与することにより、効果的に高糖度の果実を生産で...
β-クリプトキサンチンの血中濃度が高い閉経女性は骨粗しょう症になりにくい
要約 ウンシュウミカンに特徴的に多いカロテノイド色素であるβ-クリプトキサンチンの血中濃度が高い閉経女性は、低い人に比べて骨粗しょう症の発症率が有意に低い。ウンシュウミカンの摂取が閉経女性の健康...
要約 カンキツ新品種「あすみ」はカンキツ興津46号に「はるみ」を交雑して育成した中生のミカンである。1月下旬~2月上旬に成熟し、糖度が極めて高く、芳香があり食味に優れる。 キーワード カンキツ、新品種、中...
要約 カンキツ新品種「みはや」は「津之望」にNo.1408を交雑して育成した早生のミカンである。果皮が赤橙色、外観美麗でウンシュウミカンと区別性がある。11月下旬に成熟し、剥皮は比較的容易で食味が良い。浮き...
ウンシュウミカンにおいて着果による翌春の花芽数減少は発育枝のカンキツFLOWERING LOCUS Tの発現の抑制と密接に関連する
要約 ウンシュウミカンでは、着果により11月~1月における発育枝のカンキツFLOWERING LOCUS T(CiFT)の発現が抑えられ、着果量が多いほど、着果期間が長いほどその抑制効果は強い。また、Ci...
要約 温州萎縮ウイルス(SDV)の2分節ゲノムRNAの共通保存配列を標的として設計したユニバーサルプライマーを用いた1ステップRT-PCRにより、簡易かつ高精度にSDVを遺伝子診断できる。本法は既知のSDV全4系統に対応...
要約 複数の生産者が水源、液肥混入システム等を共同利用する「団地型マルドリ方式」は、コストを削減できるうえ、技術的リーダーがかん水や液肥の利用方針を示すことによって参画者の技術習得が促進されるため、...
早生、良食味で結実性の良いカンキツ新品種「津之望」(つののぞみ)
要約 カンキツ新品種「津之望」は「清見」に「アンコール」を交雑して育成した、年内に成熟する早生のミカンである。露地栽培が可能で、浮皮がなく、香りと食味に優れ、結実性が良く隔年結果性の低い品種である。...
要約 インターネット・ユーザーは、暖色系のみかんの箱色に対して味やかおりに関する印象をもち、商品名に地域に由来する名称が含まれる場合には語意に合った印象をもつ点が特筆できる傾向である。また、この傾向...
要約 カンキツの第6連鎖群ではβ-クリプトキサンチン、ビオラキサンチン、ゼアキサンチン、第9連鎖群ではフィトエン、ζ-カロテン、ルテインの含量に関わるQTLが検出される。ビオラキサンチンとζ-カロテンは、それ...
カンキツ果実のカロテノイド組成に関わるZEP遺伝子のアレル特異的遺伝子発現
要約 カンキツ果実のカロテノイド組成の品種間差異に関与するZEP遺伝子のゲノム配列のうち、果実成熟期のカロテノイド蓄積に関連する遺伝子座のアレル間では、果実成熟期の遺伝子発現量および5'上流域に存...
温州萎縮ウイルス感染樹からの無毒化個体作成に有効な抗ウイルス剤
要約 簡易茎頂接ぎ木法による温州萎縮ウイルスの無毒化において、ウイルス感染樹の伸長中の芽に週3回1000ppmの抗ウイルス剤foscarnetを塗布すると、無毒化個体の獲得率が高まる。 キーワード ウンシュウミカン、...
TDR計を用いた枝内水分測定によるウンシュウミカンの水分ストレス診断
要約 TDR計を用いた枝内水分測定は、温度補正を行い枝内水分の基準点を設定することで、7~9月の水分ストレスの変化を精度良く推定できる。 キーワード TDR、カンキツ、水分ストレス、葉内最大水ポテンシャル 背...
2℃の気温上昇はカンキツの生理落果を早め、落果率も高くなる傾向にある
要約 生理落果期間中において、気温が平年気温よりも2℃高くなると、カンキツの生理落果は早まり、最終落果率も高くなる傾向にある。 キーワード ウンシュウミカン、生理落果、気温上昇 背景・ねらい これまでカン...
ウンシュウミカンのカロテノイド含量は収穫後の温度およびエチレン遭遇で変化する
要約 収穫後のウンシュウミカンにおけるカロテノイド含量は、20℃でエチレンと遭遇すると、非遭遇よりも果皮で高くなるが、果肉では差がない。一方、5℃でエチレンと遭遇すると、カロテノイド含量は果皮および果肉...
マルドリ方式のカンキツ経営への普及段階における技術導入の成否要因
要約 和歌山県有田地域においてマルドリ方式を導入した10経営では、高品質果実の生産量が多く安定しているものと、低いものがそれぞれ半数認められる。両者を比較した結果、後者ではマルドリ方式に適さない園地が...
常緑性のウンシュウミカンと落葉性のカラタチでは花成遺伝子の発現時期が異なる
要約 花芽形成の季節周期が大きく異なる常緑性のウンシュウミカンと、落葉性のカラタチでは、花成遺伝子の発現は、それぞれの花成誘導時期に対応して異なる季節変動を示す。 キーワード カンキツ類、花芽形成、遺...
CuMFT1プロモーターはカンキツの種子で高い遺伝子発現を誘導する
要約 ウンシュウミカン由来のFT/TFL1ファミリー遺伝子であるCuMFT1は、種子で高い発現を示す。この遺伝子の発現制御領域を単離し、レポーター遺伝子に結合してカンキツ類およびシロイヌナズナに導入すると種子...
高品質なウンシュウミカンを連年安定生産するための土壌と樹体の一体管理技術体系
要約 ウンシュウミカンの隔年結果を軽減し高品質果実を安定的に生産するための、マルドリ方式および弱せん定・後期重点摘果を中心とした土壌と樹体を一体的に管理する技術体系である。併せて利用できる樹体診断技...
年末出荷可能な大果で種無しのカンキツ交雑品種「安芸まりん」の育成
要約
カンキツ新品種「安芸まりん」は、「清見」と「サザンレッド」を交配して育成した大果で種無しの食味良好な交雑品種であり、育成地では12月下旬が成熟期で年末に出荷できる。
キ...