岡山県における余剰樹園地の実態と農協営農指導員の考える流動化停滞理由
要約 余剰樹園地は流動化されずに耕作放棄園化に向かっており、その6割が植え付けたままの状態で放棄されている。また、農協営農指導員は流動化が進まない理由として、樹園地貸借のルールがないことや貸借調整役...
暖地向きサイレージ用とうもろこしの高消化性・耐倒伏性品種「九交B93号」
要約 「九交B93号」は暖地向き春播き栽培用とうもろこしの高消化性・早生品種で、ホールクロップのTDN含量が既存品種より3~4%高く、抜群の耐倒伏性を示す。ごま葉枯病およびさび病抵抗性は極強である。九州農業...
要約 共同直売所では季節感の演出が必要である。そこで特定の季節に品揃えが必要な季節品目のチェックリストを作成した。 背景・ねらい 共同直売所においては、日常消費的な野菜の品揃えも大事であるが、季節感の...
PCR法を利用した菌の薬剤耐性遺伝子のブドウ晩腐病斑からの検出
要約
生食用ブドウの組織培養葉片からのエンブリオジェニック・カルス獲得法
要約 生食用ブドウ品種「ピオーネ」、「リザマート」、「ネオ・マスカット」、「甲州三尺」の再分化能を持つカルス(EC)は、組織培養葉片由来のカルスから再分化した個体の組織を、再度カルス誘導することにより...
要約 ブドウハモグリダニは、ブドウえそ果病を伝搬する。また、本病の多発地域では、ブドウハモグリダニの発生圃場率も著しく高い。 背景・ねらい ブドウえそ果病は、接木以外の自然伝搬が確認され、地上部の微小...
要約 ブドウ果粒では、急速に軟化するベレゾーン(水まわり)になると果肉細胞壁中のセルロースとキシログルカンが急速に減少し、後者は分子量分布の低分子化を伴う。ペクチンは遅れて着色開始期以降に低分子化を...
要約 根部に寄生性を有する6種ロセリニア属菌についてリボソームRNA 遺伝子rDNA)の ITS 領域を増幅し、その塩基配列を比較・解析した。ついで、白紋羽病菌のみを検出し得るプライマーを設計し、PCR法による特異...
ブドウルゴースウッド症状から分離されたブドウBウイルスとその遺伝子診断法
要約 ブドウ枝幹の木質部に生ずる小さな点状又は刻線状のくぼみ、いわゆるルゴースウッド症状を示す「赤嶺」から分離されたひも状ウイルスは、宿主範囲、血清反応、ウイルス外被タンパク質などの諸性状からブドウ...
自然条件下におけるブドウの自発休眠完了に必要な低温要求量の品種間差異
要約 ブドウの自発休眠完了に必要な低温要求量には品種間差があり、「安芸クイーン」、「藤稔」は摂氏7.2度以下の低温で500時間程度、「巨峰」、「ピオーネ」、「デラウェア」は600時間以上である。大分県農業技...
要約 果房の形状を重視しない出荷・販売形態でのブドウ「巨峰」の花穂整形は、岐肩のみを残す1回切り法が最も単純で早く、実用的である。大分県農業技術センター・果樹部 背景・ねらい 現状のブドウ「巨峰」の着...
要約 ブドウ「巨峰」及び「高墨」の自然条件下での自発休眠完了時期及び摂氏7.2度以下の低温要求量は、それぞれ長崎県と鹿児島県では12月第4半旬で300~ 400時間、大分県と宮崎県では1月第1半旬で400~600時間で...
ブドウ「藤稔」の房づくり改善(小房処理)による商品性と収量の向上
要約 「藤稔」は花穂先端を利用し、従来より小さい房づくりを行うと、房型が整い、商品性が向上する。1房の着粒数を20粒とし、1本の結果枝に2房着果させると収量は慣行栽培に比べ約1.8倍に増加する。佐賀県果樹試...
要約 休眠打破剤として、ブドウ、ナシではシアナミド、及び石灰窒素が、モモでは葉面散布剤の一種が有効であり、その使用適期は、摂氏7.2度以下の低温に、ブドウは 200~400時間、ナシは600~700時間、モモは600...
生食用ブドウの組織培養葉片からのエンブリオジェニック・カルス獲得法
要約 生食用ブドウ品種「ピオーネ」、「リザマート」、「ネオ・マスカット」、「甲州三尺」の再分化能を持つカルス(EC)は、組織培養葉片由来のカルスから再分化した個体の組織を、再度カルス誘導することにより...
要約 イネ由来のキチナーゼ遺伝子をブドウ品種「ネオ・マスカット」に導入した形質転換体NM-Chi-19 クローンが、うどんこ病に対して抵抗性を示した。うどんこ病に対する抵抗性は、キチナーゼタンパクの発現量と相...
要約 無加温ハウスでの根域制限栽培で成熟期が10月上中旬の欧州種ぶどう「ルビーオクヤマ」は樹上に置いて10月下旬まで収穫可能である。さらに、後期加温により11月上中旬まで収穫延長可能である。冷蔵により新鮮...
要約 ブドウ晩腐病の休眠期防除としてベノミル剤を連年使用した結果、同薬剤に対する低感受性菌株か検出された。これらは、ジエトフェンカルブ剤に対しても低感受性を示し、従来のGlomerella cingulata とは異な...
メピコートクロリド液剤処理によるブドウウィルスフリー「巨峰」の結実安定
要約 強勢なブドウ「巨峰」ウイルスフリー樹に、メピコートクロリド液剤500倍液を、8葉期に茎葉散布すると、新梢や葉、花穂の生育が抑制され、結実数が増加し有核果の割合も高くなり、結実安定が図られる。果実品...
ブドウせん定前のエテホン(エスレル10液剤)散布による樹体への養分還元
要約 ブドウの二期作や長期展張ハウスにおける早期加温のように落葉に至っていない樹をせん定する場合、あらかじめエテホン200ppm液を散布しておくと、新梢の着穂性が向上し,せん定後に発芽する新梢の栄養条件に...