早生で幅広い作期に適する暖地向き稲発酵粗飼料用水稲新品種「まきみずほ」
要約 水稲新品種「まきみずほ」は暖地で早生の晩に属する粳種である。稲発酵粗飼料用として全重が多く強稈であり、普通期栽培では暖地の主食用基幹品種「ヒノヒカリ」より早く収穫でき、晩植栽培でも地上部乾物収...
強稈・極多収の稲発酵粗飼料用・飼料米兼用水稲新品種「モグモグあおば」
要約 「モグモグあおば」は暖地では中生の晩に属する粳種である。地上部乾物重が多く、強稈で耐倒伏性が強いため稲発酵粗飼料用品種として暖地平坦部で利用できる。また、粗玄米重も多いため、飼料米用としても利...
要約 「初山吹」は、「キヌヒカリ」のガンマ線照射による突然変異に由来する粳種である。胚乳に黄色の新規化合物を含み、精米、飯米ともに明らかな黄色を呈する。 キーワード イネ、突然変異、胚乳、黄色、有色素...
イネ品種「初山吹」胚乳由来の新規黄色色素oryzamutaic acid Aの構造
要約 oryzamutaic acid Aは、「初山吹」胚乳由来の新規黄色色素であり、従来にない含窒素複素環骨格を有し、フラボノイドやカロテノイドなどの食品に広く含まれる黄色色素とは全く異なる。 キーワード 水稲、初山...
要約 「森多早生」と「コシヒカリ」の正逆の戻し交配系統を用いて、炊飯米の食味に関するQTLの遺伝子型効果を実証した。食味に関する主要なQTLは第3、6、7、10染色体上にある。その中で、特に第3染色体上のQTLが...
要約 水稲「にこまる」の全量基肥栽培において、被覆尿素肥料と速効性窒素肥料を1:1で配合し施肥する場合の被覆尿素肥料は、100日タイプよりも120日タイプを用いた方が、千粒重、玄米収量が優れる。 キーワード ...
細粒灰色低地土における水稲-イタリアンライグラス体系での牛ふん堆肥連用効果
要約 水稲-イタリアンライグラス体系の牛ふん堆肥連用は、水稲-小麦体系での稲麦わら堆肥連用に比べ土壌の有機物、可給態リン酸含量は増加し、膨軟になる。しかし、この体系において、化学肥料の減肥なしで牛ふん...
水稲湛水土中直播栽培におけるピラゾレート粒剤の減量使用による雑草防除体系
要約 水稲湛水直播栽培において、落水出芽後の湛水時に、ピラゾレート粒剤を減量使用(1.5kg/10a)してノビエの発生を遅らせることで、一発処理除草剤の使用可能期間が拡大し、より十分な除草効果が得られる。 キ...
突然変異系統を用いた白葉枯病圃場抵抗性構成遺伝子群の同定・単離方法
要約 レトロトランスポゾン Tos17 によって遺伝子が破壊された「日本晴」由来の水稲突然変異系統から白葉枯病の圃場抵抗性が失われた系統を選抜し、遺伝子が破壊した領域を探索することによって圃場抵抗性を構成...
インド型超多収水稲品種「北陸193号」は寒冷地南部では遅植えすると減収する
要約 インド型超多収水稲品種「北陸193号」は、寒冷地南部においては遅植えを回避し5月上旬に移植することで多収が得られる。5月下旬以降に遅植えした場合、出穂が遅れ低温登熟条件となるため登熟歩合が低下し著...
要約 水稲新品種「北陸193号」は寒冷地南部での出穂期が晩生の晩に属する粳種である。玄米収量が多く、バイオエタノール用、飼料用等の新規需要米としての利用が期待できる。 キーワード イネ、バイオエタノール...
「山田錦」並みの酒造適性を有する水稲新品種「富の香」(とみのかおり)の育成
要約 「富の香」は、「山田錦」並の酒造適性を有する酒造好適米である。成熟期は「山田錦」より7日程度早い晩生品種であり、収量性は「山田錦」よりも優れる。 キーワード 酒造好適米、晩生、酒造適性、富の香 背...
要約 「こしのめんじまん」は、新潟県では晩生の偏穂重型に属する粳種である。米粒のアミロース含有率が従来品種に比べ高い特徴をもつことから、食品加工を主たる用途として、新潟県内を対象に普及を図る。 キー...
要約 水稲「コシヒカリ新潟BL11号」は、いもち病真性抵抗性以外の品種特性が「コシヒカリ」と同質である。「コシヒカリBL」の新たな構成品種とする。 キーワード イネ、いもち病真性抵抗性遺伝子、コシヒカリBL ...
食品残さのペレット肥料化及びそのマニュアル化による利用技術体系
要約 食品残さから製造した堆肥を原料として、ペレット肥料(堆肥ペレット)の製造技術と作物への利用技術を明らかにし、マニュアルを作成した。そのマニュアルを活用することにより、水稲、露地葉根菜類、花きに...
水稲種子発芽率への低水温浸種の影響と発芽率低下が起こる浸種条件
要約 低水温浸種による発芽率の低下は種子の貯蔵期間に関わらず起こりえ、前年産でも発芽不良が発生する危険性の高い種子がある。発芽率には浸種直後2~24時間の水温が強く影響し、短時間の低水温浸種によって発...
いもち病圃場抵抗性遺伝子 pi21 を持つ極良食味の新品種候補系統「中部125号」
要約 「中部125号」は温暖地東部では中生の早に属する、中間型の水稲粳種である。陸稲「戦捷」からいもち病圃場抵抗性遺伝子 pi21 を導入する際に、 pi21 座と密接に連鎖する不良形質をDNAマーカー選抜によって除...
要約 10℃未満の低水温浸種によって発芽率が低下する水稲種子でも、浸種直後24時間の水温を10℃以上の適水温に保つことで、その後が5℃程度の低水温となっても発芽率の低下は軽減される。 キーワード 水稲種子、低...
要約 安定多収、耐病性の水稲晩生品種「天竜乙女」を長野県の認定品種に採用した。既存品種「秋晴」に比較して、やや多収、良食味で夏越しの食味低下も少ない。また、割れ籾による黒すじ症状の発生も少ない。 キ...
牛ふんたい肥の連用効果と地力窒素を考慮した「たい肥ナビ!水稲版」
要約 「たい肥ナビ!水稲版」を使うと、牛ふんたい肥の連用効果と水田土壌の地力窒素を考慮し化学肥料を効率的に低減する施肥設計が、短時間で簡便に計算できる。 キーワード 水稲、牛ふんたい肥の連用効果、地力...