低アミロースで食味に優れる温暖地向き巨大胚水稲品種「はいごころ」
要約 水稲「はいごころ」は温暖地西部において中晩生熟期の低アミロース巨大胚系統である。γ-アミノ酪酸(GABA)の含量が多く、温暖地向きの巨大胚品種「はいいぶき」よりも収量性、苗立ち性および食味に優れ...
Googleマップによる気象予測データを用いた水稲栽培管理警戒情報システム
要約 東北地方のユーザーを対象にして、圃場位置、品種、移植日に対応した水稲の生育、高温障害、冷害、病害発生予測の情報をGoogleマップまたは携帯端末で提供できる。このシステムは気象被害軽減のための栽培管...
要約 「奥羽PL6」は、東北地域中部では“中生の晩”に属する粳種である。土壌Cd(カドミウム)濃度が高い圃場において、安定して玄米Cd濃度が低い。玄米Cd低吸収性QTL(qLCdG11)を保有し、交配後...
コメ由来エタノール生産における多収品種導入と稲わら持ち出しの環境影響評価
要約 多収品種導入と稲わら持ち出しの組合せによって、エタノール原料米生産のエネルギー収支は13%改善される。稲わら持ち出しは、水田土壌由来のメタン発生量を大幅に削減するため、エタノール原料米生産の温室...
要約 京都府と共同育成した「京の輝き」は、出穂・成熟期が「日本晴」よりやや早い、大粒で酒造適性に優れる掛米用品種である。玄米収量は「日本晴」と比較して1割ほど多い。 キーワード イネ、酒米、多収、京の...
水稲収量の大気CO2濃度反応における品種・窒素依存性のモデルシミュレーション
要約 大気CO2濃度の上昇による水稲収量の増加率が、品種・窒素施肥条件によって異なる機構と要因についてのモデル解析を行った。品種特性または多窒素施肥により現在大気CO2条件下で籾数が...
加工用途に適する寒地向け高アミロース米新品種候補系統「北海315号」
要約 「北海315号」は北海道での出穂期が“中生の早”に属する高アミロース系統である。米粉を利用したライスパスタ、クッキーなどの加工適性に優れ、加工用途の原料として有望である。 キーワード イ...
ミルキークイーンの出穂性を改変した水稲新品種「ミルキーサマー」
要約 低アミロース米品種「ミルキーサマー」は「Kasalath」の出穂遺伝子Hd1を有する「ミルキークイーン」の準同質遺伝子品種である。出穂性は「ミルキークイーン」と比較して関東で早生に、亜熱帯環境で...
ホスホリパーゼD遺伝子の抑制系統は高温による白未熟粒発生を軽減する
要約 リン脂質代謝酵素ホスホリパーゼD遺伝子の1つであるOsPLDb2を抑制または欠失したイネは高温登熟による品質障害が大幅に低減する。 キーワード 稲、ホスホリパーゼD、高温障害、RNA干渉、Tos17
要約 水稲「夢の舞」は寒冷地南部では早生に属し、多収で良食味である。耐冷性、いもち病抵抗性が強いため、中山間部の稲作の振興に資することが期待できる。 キーワード イネ、耐冷性、多収、直播、低コスト、夢...
要約 水稲「みやびもち」は寒冷地南部では早生に属し、短稈で耐倒伏性が強く多収の糯系統である。良質で、搗き餅、おこわなどへの利用が期待できる。 キーワード イネ、糯、早生、多収、短稈、みやびもち 背景・...
要約 イネ(Oryza sativa L.)品種IR64の遺伝的背景をもち到穂日数が異なる5つの準同質遺伝子系統は、IR64の栽培適応範囲の拡大や育種素材として活用できる。 キーワード イネ、準同質遺伝子系統、育種...
遺伝子組換え水稲と非組換え水稲の広域での交雑率を簡便に推定する指標を開発
要約 遺伝子組換え(GM)水稲と非GM水稲の交雑率を、地域スケールで評価するための指標を開発しました。この指標はGM水稲と非GM水稲の圃場が接する部分の長さと非GM水稲圃場の面積を基に算出され、デジタル地図と地...
広域水稲生育・収量変動予測モデルの自動較正およびシミュレーションプログラム
要約 広域の平均的な移植日と気象条件のデータを用いて水稲生育・収量の平年値からの変動を推定するように、水稲生育・収量予測モデルのパラメータ値を自動で較正し、生育シミュレーションを実行するコンピュータ...
九州では過去29年間でコメ外観品質に影響する水稲登熟期間の日射環境が顕著に悪化した
要約 コメの外観品質低下の一因である水稲登熟期間の低日射について解析しました。その結果、品種の変化と気温上昇による登熟期間の短縮と早期化、季節的な降水量の増加により、九州における登熟期間の日射環境が...
登熟期間の平均日最低気温と積算日射量で九州の県別一等米比率の変動を説明するモデル
要約 水稲の登熟期間における気象条件が一等米比率の変動に及ぼす影響を解明するために、九州を対象として、一等米比率の県平均値を登熟期間の気温と日射量から説明する簡易モデルを作成しました。モデルは高温年...
要約 中干し期間の延長によって水田からのメタン発生を削減する効果を検証するため、全国8県9か所の農業試験研究機関圃場における実証試験を2か年にわたり実施しました。その結果、稲わら、麦わら等の有機物を施...
プラウ耕・グレーンドリル播種方式の寒冷地向け水稲乾田直播体系
要約 本方式の乾田直播体系においては、10a当たり労働時間は約6時間であり、直播適性の高い品種(「萌えみのり」など)を用いることで、600kg/10a程度の収量が得られ、60kg当たり費用合計は東北平均の57%まで低減す...
要約 北海道向け低アミロース米に由来するアミロース低減化遺伝子Wx1-1またはqAC9.3を持ち、アミロース含有率が約12~14%の玄米を氷結乾燥技術で加工すると、家庭用炊飯器ですぐに炊飯でき、食感が...
要約 炊飯米の良質性を評価するための炊飯米に含まれる呈味成分評価法、弾力性試験法および外観試験法である。従来の品質データに加えて、炊飯米の呈味性、物理特性および外観品質に関する客観的評価・比較のため...