魚が湧く田んぼの新たなかたち(排水路−水田間の落差の一時的な解消)
背景・ねらい 近年フナ類などの魚類繁殖の場として、水田の重要性が注目されている。かつて琵琶湖沿岸の水田地帯は、灌漑時や増水時に田面と排水路間に落差がなくなり、フナ類やナマズなどが産卵のために遡上し、...
要約 休耕田や耕作放棄地で小規模放牧を行うことにより、化石燃料由来の補助エネルギーの投入量を抑え、エネルギー利用効率の高い草地生産が行える。 キーワード エネルギー収支、計算シート、放牧、ウシ、エネ...
夏季栽培ヒエと春秋季イタリアンライグラスを利用する水田放牧草地
要約 転作田等の草地化にあたって、耐湿性の強い栽培ヒエとイタリアンライグラスを季節により組み合わせることにより、3月下旬から11月末まで放牧可能な年間乾物生産量約1t/10a、延べ放牧頭数約1,000頭・日/...
要約 イタリアンライグラスにおけるアカヒゲホソミドリカスミカメ成虫のすくい取り効率は平均21%で、草の状態(草丈・生育ステージ)による差はない。イネ出穂後の水田におけるすくい取り効率は15%である。 キー...
花柱切断受粉法と胚珠培養を用いたユリ新品種「愛媛農試FL1号」の育成
要約 「愛媛農試FL1号」は花柱切断受粉法と胚珠培養を利用して、シンテッポウユリとアジアティック・ハイブリッドとの遠縁交雑により育成した品種である。本品種は花形がテッポウユリ型、花色が穏赤紫色で、上向...
要約 香川県内の麦栽培ほ場で、近年発生が問題となっているオオスズメノカタビラに対する防除法として、麦の播種、耕起前に茎葉処理剤を散布し、播種後にイネ科雑草に効果の高いトリフルラリンを含む土壌処理剤を...
要約 稲発酵粗飼料の採食性は良好で、総繊維(OCW)の消化は劣るものの、尿素処理することにより消化性は改善される。また、モミの排せつ割合は肥育牛に比べ低く、消化試験の結果から、稲発酵粗飼料のみの給与...
早期親子分離技術と放牧を組み合わせた黒毛和種繁殖牛の飼養管理技術
要約 黒毛和種繁殖雌牛において早期親子分離を行うと、イタリアンライグラス、バヒアグラスの放牧時に、補助飼料として稲ワラだけで適正な栄養度を維持でき、1年1産が可能となる。 背景・ねらい 黒毛和種繁殖農家...
長崎県に適した飼料イネ専用品種「ホシアオバ」および「クサノホシ」
要約 「ホシアオバ」および「クサノホシ」は倒伏がみられず、乾田直播栽培および移植栽培において乾物収量が他品種よりも高い。黄熟期でサイレージ調製したTDN含量は2品種平均で54.9%であり、黄熟期における子実...
要約 搾乳牛に対し、稲発酵粗飼料を1日当たり原物で15kg、TMRによる混合給与した結果、慣行給与のトウモロコシサイレージと比較しても乳量・乳質に違いはなく、嗜好性においても問題はない。 キーワード 飼料イネ...
要約 水稲部門をもつ複合経営の大規模農家と中小規模農家からなり、複合作物部門と水稲部門の作業が競合する地域では、水稲の機械作業を組織化し、全農家の労働力を有効利用する地域営農システムによって、地域全...
寒地型牧草を導入した耕作放棄地の放牧条件下における牧草生産量
要約 耕作放棄された水田跡、野菜畑跡及び樹園地跡に寒地型牧草の草地を造成後、5年以上放牧利用した草地でも、700~800kg/10aの乾物生産量を確保できる。また寒地型牧草は、乾物重の構成割合で80%以上あり、良...
要約 泥流由来の酸性硫酸塩土壌と泥炭層が存在するほ場では、暗きょ管が鉄酸化細菌の沈積物で閉塞する。暗きょ管閉塞の発生危険域は土壌の硫酸イオン含有量と泥炭の存在で予測することができ、ロックウール疎水材...
要約 水田に発生するイネ科多年生雑草の繁殖源である茎切片は、湛水後代かきした土壌中に埋没させると、出芽が著しく抑制され、多くの草種は速やかに土壌中で死滅するが、ギョウギシバやチクゴスズメノヒエは、3...
水田種子繁殖雑草の翌年の発生数を水稲収穫期残草量から予測する
要約 水田種子繁殖雑草の個体群動態モデルにおける変数とパラメータを実験的に求めておくと、除草剤を使用した圃場の水稲収穫期残存雑草の個体数、乾物重および前記パラメータから、翌年、同圃場を除草剤無使用で...
要約 ウマノアシガタ一重の偶発実生の中から花弁が八重の形状を示す変異個体を選抜し、花茎本数や花数が多く、花壇や畦畔の景観形成に利用できるラナンキュラス「ガーデンスター」を育成した。 キーワード 八重、...
要約 アイガモを、水田同時作の場合と同様の発育曲線となるように10日齢から56日齢まで制限給餌で飼育し、その後4週間高蛋白・高エネルギー飼料を自由給餌させたところ、84日齢まで自由給餌した場合と同様...
要約 稲発酵粗飼料を乳用牛へ分離給与し、購入粗飼料(エン麦乾草)の代替飼料として利用した結果、乾物中約1割程度給与しても、乾物摂取要求量を充足し、乳量・乳成分などに変化は見られなかった。以上より稲発...
要約 稲発酵粗飼料向け品種「クサノホシ」は諸障害が少なく多収で、牛による採食性にも問題ないことから有望である。また、極早生で有望な「ホシアオバ」との組み合わせで収穫期間が拡大できるため、両品種を主体...
要約 現地ほ場群におけるクモヘリカメムシ越冬個体群の発生は、6月中旬にイタリアンライグラスほ場でみられ、ここで繁殖した第1世代成虫が近隣の水稲へ移動し加害する。水稲収穫後は主に畦畔のエノコログサ、メヒ...