自給粗飼料による肉用牛生産システム導入で環境影響を低減できる
要約 放牧を含む自給粗飼料による肉用牛生産で生じる環境への影響は、気候変動、酸性化、富栄養化およびエネルギー消費の各評価項目で、輸入濃厚飼料に依存する慣行生産システムでの値を概ね下回る。草地への化学...
要約 離乳後または肥育素牛に周年放牧と同時に高栄養・高蛋白質の補助飼料を飽食させる「周年放牧肥育技術」を24~28ヵ月齢まで適用すると、国産飼料100%で肉質等級2等級の赤身牛肉を生産できる。 キーワード 周...
要約 粗飼料利用性に優れる褐毛和種去勢雄牛を肥育素牛として、少量の配合飼料やトウモロコシサイレージを併給した周年放牧により、約24ヵ月齢で700kg前後の出荷時体重を示し、肉質等級2等級の枝肉生産が可能であ...
乳牛におけるイネホールクロップサイレージの可消化養分総量と粗飼料価指数
要約 各種イネホールクロップサイレージを乳牛に給与した場合の可消化養分総量は47~55%、粗飼料価指数は56~95(分/kg乾物)である。これらは代表的な輸入粗飼料であるチモシー乾草と同程度である。 キーワード...
TDN含量の高い寒地・寒冷地向きサイレージ用トウモロコシ新品種「北交65号」
要約 「北交65号」は北海道では“晩生の早”、東北地域では“早生”に属し、同熟期の標準品種と比較して、乾物中のTDN含量が2~2.5ポイント高い。TDN収量は北海道では同等で、東北地方ではやや高く、初期生育、耐倒伏...
要約 乳用種去勢牛の肥育において、配合飼料の代替としてシイタケ廃菌床を約1kg/日(TMR 乾物中5~10%)給与しても、増体,長, 健常性および生産物への影響を与えることはない。これにより配合飼料利用量を約15%...
要約 稲発酵粗飼料をトウモロコシサイレージが不足しがちな夏~秋季の粗飼料として利用する場合、泌乳前期牛では、オーツヘイとの代替が可能である。また、泌乳中後期の牛へ給与する場合、トウモロコシサイレージ...
飼料イネ「スプライス」ホールクロップサイレージの消化性と採食性
要約 黒毛和種繁殖雌牛における糊熟期刈り飼料イネホールクロップサイレージ(WCS)のTDNは約50%で、未消化モミ排泄率は5~12%である。また、自由乾物摂取量及びTDN摂取量は維持要求量を上回るが、粗蛋白質摂取量...
早期親子分離技術と放牧を組み合わせた黒毛和種繁殖牛の飼養管理技術
要約 黒毛和種繁殖雌牛において早期親子分離を行うと、イタリアンライグラス、バヒアグラスの放牧時に、補助飼料として稲ワラだけで適正な栄養度を維持でき、1年1産が可能となる。 背景・ねらい 黒毛和種繁殖農家...
要約 搾乳牛に対し、稲発酵粗飼料を1日当たり原物で15kg、TMRによる混合給与した結果、慣行給与のトウモロコシサイレージと比較しても乳量・乳質に違いはなく、嗜好性においても問題はない。 キーワード 飼料イネ...
ルーメン内分解特性に基づく炭水化物及びタンパク質成分を加味した新飼料成 分表
要約 新しい飼料設計システム(NRC 飼養標準、CPM デーリィ)を活用するため、流通単味 濃厚飼料および自給粗飼料について、糖や溶解性繊維等を含む新たな飼料成分表を作成した。 牧草サイレージとトウモロコ...
要約 2回刈り稲発酵粗飼料(飼料イネサイレージ)の栄養価は1番刈サイレージではDCP6.9%、TDN46.1% 2番刈サイレージではDCP3.9%、TDN52.9%であり、肉用繁殖牛は1番刈サレージなら体重比(DM)1.2%、2番刈サイレージな...
要約 乳牛の乾物摂取量が落ち込む夏期に、稲発酵粗飼料を給与したところ、対照区としたチモシー区よりも乾物摂取量が多く、平均体重の低下も少なかったことから、暑熱時の粗飼料として適していると思われた。 キ...
要約 チモシー・アカクローバ混播サイレージは、チモシー単播サイレージよりも、可消化養分総量(TDN)および粗タンパク質(CP)含量が高く、泌乳最盛期の高泌乳牛の粗飼料摂取量が多い。また、トウモロコシ...
舎飼い環境下のニホンジカの飼料消化性と維持・増体に要するTDN量の推定
要約 ニホンジカを舎飼い環境下で飼養した場合,冬期間は成長期であっても増体は期待できず,また増体する春~秋においても飼料中の繊維消化率はメン羊より低い。一方,この増体時期において増体量に応じたTDN...
舎飼い環境下のニホンジカの飼料消化性と維持・増体に要するTDN量の推定
要約 ニホンジカを舎飼い環境下で飼養した結果、冬期間は成長期であっても増体は期待できず、また増体する春~秋においても飼料中の繊維消化率はメン羊より低かった。一方、この増体時期において増体量に応じたTD...
簡便なソルガムサイレージの嗜好性評価法の開発とソルガム育種への利用
要約 ソルガムサイレージの嗜好性を簡便に評価するために、評価の基準となる標準品種系統を選定することと、嗅覚による牛の鋭敏な選択行動を観察することで、一対比較法による嗜好性試験の簡易化を図り、ソルガム...