要約 三陸沿岸域における自動水温モニタリング資料を用い、養殖ワカメの品質に影響する、冬季に発生する異常冷水現象の成因とその予測可能性について調べた。冬季の三陸沿岸域の水温と、その1ヶ月前の北海道沿岸...
石西礁湖周辺海域における陸源負荷の影響評価 メタゲノミクスによる推定
要約 わが国で最大規模のサンゴ礁である石西礁湖珊瑚礁について、次世代型シーケンサーを用いたメタゲノミクス技術により、プランクトンの生物多様性を解明し、陸源負荷の影響を明らかにしました。研究結果から、...
要約 1.日向灘海域におけるシラス漁場探索指針を作成するため、基礎資料となる日向灘全域の表層水温のモニタリング体制、主要漁協の日別漁獲量の入手体制を構築し、船曳網船の操業実態を把握した。
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山形県沿岸域におけるホンダワラ類垂直分布から見た藻場造成の方向性について
要約 山形県沿岸域(飛島を除く)のガラモ場は2m以浅で複数種が混生、2m以深ではヨレモク・ジョロモクが優占し、水深4~5mを境に被度・現存量が大きく減少する傾向にあった。藻場の限定要因は光量・漂砂・基質で...
硝酸塩センサーを用いたノリ漁場の栄養塩テレメトリーシステムの開発
要約 ノリの色落ち被害の軽減を目的として、硝酸塩(NO3-N)センサーとデータ転送装置を組み合わせ、溶存態無機窒素(DIN)のテレメトリー技術の開発を試みた。2010年、2011年、2012年の3ヵ年のノリ漁期...
鹿児島県におけるノカルジア症の発生傾向と治療対策に関する研究
要約 鹿児島県のノカルジア症の近年の発生状況を整理すると共に、Nocardia seriolae野外分離株のα-グルコシダーゼ活性とMIC値の関連性について調査した。併せてカンパチ当歳魚に本生菌を10...
要約 底質試料を対象としたヘキサン抽出蛍光光度法の分析手法の開発を行った。複数の分析条件を検討し、ヘキサン抽出蛍光光度法の分析フローを作成した。ヘキサン抽出蛍光光度法とGC/MS法の分析値を比較したとこ...
要約 遺伝子組換えカイコの養蚕農家での飼育を可能とするため、遺伝子組換え動物として国内初の第一種使用等となる遺伝子組換えカイコの飼育試験を開始し、管理手法の検討やモニタリングを実施した。 キーワード ...
要約 農家用の小規模なバイオガス発生装置(BD)からのガスの発生量は、原料となる家畜の排せつ物の供給量の影響を受けるが、ホテイアオイなどの未利用バイオマスを補助的な原料として活用することで、BDの安定的な...
要約 東南アジア熱帯雨林において林業用種苗の地域間移動に制限が設けられていない。そこで、マレー半島に分布する林業樹種の遺伝的変異のパターンを明らかにし、科学的根拠に基づいた地域間の遺伝的な違いを考慮...
移動作業型フィールドサーバを用いた広域・精細モニタリング手法
要約 開発した移動作業型フィールドサーバは、高積載量を実現し不整地を安定移動できる6脚歩行ロボットと、軽量・省電力で広範囲の作業領域をもつロボットアームを備えており、従来型フィールドサーバよりも高度...
末梢単核球中ISG15遺伝子発現量によりウシ胚の生存性をモニタリングできる
要約 ウシ末梢単核球中ISG15 mRNA発現量は、子宮内に投与したインターフェロン・タウ(IFNτ)量と正の相関を示す。この末梢単核球中ISG15 mRNA発現量をモニターすることで、牛の妊娠認識時期における胚の生育(...
中国半乾燥地酪農小規模層に対する有機野菜栽培導入の経営的効果
要約 中国半乾燥地域の酪農小規模層は、飼料高騰により経営の持続性が困難になりつつあるが、牛ふんの発酵熱等を利用した有機野菜栽培システムを導入することによって、経営状況を改善させることができる。 キー...
要約 無機系表面被覆工の摩耗進行を定量かつ簡易に測定する。レーザ距離測定により摩耗深さを±0.1mm精度にて測定できる。測定時間は1測点当たり約3分と迅速である。全国に設置が進む試験水路での継続的な...
霞ヶ浦におけるカワヒバリガイの分布拡大を予測 -2018年には湖岸全域に定着-
要約 2005年に霞ヶ浦での生息が確認された特定外来生物カワヒバリガイは、2012年6月にはすでに湖岸の約8割に分布していることが明らかになりました。過去の分布拡大の状況から、2018年までに湖岸全...
要約 過去に採集された昆虫標本と比較的最近採集された標本を利用し、生物にとって好適な環境が安定的に存在している場所を明らかにする手法を開発しました。 背景・ねらい 博物館等では標本等の自然史資料を収集...
要約 農耕地の雑草植生を、一定間隔で数十地点の優占草種を記録する調査方法は非破壊的調査で器具も不要である。ステップ−ポイント法は従来の枠法の数分の1の所要時間で上位出現種の量的構造を数値化でき、...
赤外線サーモグラフィを用いた農業用水路に発生する浮きの検出方法
要約 表面被覆工法により補修された農業用水路に発生する被覆材の浮きを赤外線サーモグラフィを用いて検出する手法である。健全部と浮きの表面温度差が0.5°C以上となる環境下で浮きの位置の検出が可能である...
地中無線通信型埋設計器の長期計測における制限因子とその対策法
要約 低周波電磁波を用いた地中無線通信型埋設計器を開発し、実際のフィルダムで長期検証を実施した。長期間の計測を行う上で、電池の経年劣化に伴う通信時の電圧降下が制限因子となり、通信障害が発生する。その...
天敵類のピットフォールトラップ捕獲数に対する容器サイズの影響は限定的である
要約 ピットフォールトラップ調査において、対象種の生息密度が低くい場合や、分布に偏りがある場合、口径サイズの増加に伴う捕獲数の増加は必ずしもみられない。市販プラスチックコップの標準サイズ内であれば、...