要約 水稲各部位におけるセシウム濃度は登熟期に大きく変動する。葉身では他の部位へ転流され濃度が低下するが、最上位節間(穂首)では大きく増加する。カリ施肥量の減少はセシウム吸収量を増加させるだけでなく、...
放射性セシウムの玄米への移行を水田土壌の交換性カリ含量から推定
要約 2012年から2015年の福島県内水田での調査データを対数正規分布に従う統計モデルで解析すると、2015年の土壌から玄米への137Csの移行係数は2012年に比べて35%低く、また、玄米放射性セシウム濃度...
除染農地においてそばで営農再開するためのカリおよび窒素肥料の増施
要約 農地除染後も土壌中には放射性セシウムが残存しているが、カリ増施や牛ふん堆肥の施用によりそばへの移行を低減できる。また、表土の剥ぎ取りとマサ土の客土により肥沃度が低下している場合が認められること...
要約 土壌の放射性セシウム固定能の指標である放射性セシウム捕捉ポテンシャル(RIP)は、炭素含量が多い土壌、風化雲母が検出されない土壌で低い傾向がある。 キーワード 放射性セシウム捕捉ポテンシャル(RIP)、黒...
イネの耐塩性遺伝子OsSOS2の変異は放射性セシウム吸収を抑制する
要約 イネの耐塩性遺伝子OsSOS2が変異することで、コメの放射性セシウム濃度は低下する。その原因は根のナトリウム濃度上昇に伴うカリウムトランスポーター遺伝子OsHAK1の発現が低下し、根の放...
要約 一般の乗用トラクタで除染作業が困難とされている15~30°の急傾斜草地を無線操作の低重心トラクタで草地更新を行う。牧草の放射性セシウムは未除染の37~78%に低減する。実証地における一連の草地更新の...
カバークロップによる除染後傾斜畑での放射性セシウム流出抑制効果
要約 除染後傾斜畑にカバークロップを導入すると、管理耕起の場合に比べ、積算土砂流出量が1割以下、放射性セシウム流出量が2割以下に抑制される。 キーワード 放射性セシウム、除染後農地、侵食、カバークロップ...
カリ固定土壌においてもカリ施用はそばへの放射性セシウム移行低減に有効
要約 カリ固定土壌では、施用されたカリがバーミキュライトの層間に固定されるため、土壌の交換性カリ含量が高まりにくい。しかし、層間に固定されたカリは植物可給性であるため、カリ固定土壌においてもカリ施用...
基肥時のカリ増施によりそばの放射性セシウム吸収・子実への分配は抑制される
要約 基肥時のカリ増施はそばの放射性セシウムの吸収を低減し、根から茎葉および茎葉からそば子実への放射性セシウムの分配を抑制する。そば子実の放射性セシウムの移行低減には基肥時のカリ増施が重要である。 ...
要約 倒伏しにくいソバ品種「にじゆたか」は、標準品種「階上早生」に比べて、一次側根数が多く、側根の硬い部分が長く、横への張り出し長も大きく、より水平方向に向いている。また、播種密度が低いほど、これら...
カリ無施用のポット栽培試験による放射性セシウムの玄米への移行リスク評価
要約 カリ無施用ポット栽培試験を行うと、現地圃場試験に比べ土壌中交換性カリ含量が極端に低下しやすく、交換性カリ含量が低下した条件における放射性セシウムの玄米への移行リスク増大を単年度で評価できる。 ...
放射性Cs汚染麦ワラを汚染土壌へ施用してもコマツナのCs吸収は抑制される
要約 原発事故により放射性Cs(134Cs+137Cs、以下RCs)で汚染された麦ワラを汚染土壌に施用してコマツナをコンテナ栽培しても、RCs濃度は無施用に比べて増加せず、抑制される。 キーワード ...
土地改良区等による農業用水中の放射性セシウム濃度の情報共有化技術
要約 土地改良区の用水管理者等が農業用水中の放射性セシウム濃度の変化をリアルタイムで把握でき、関係者間での情報共有を可能にする遠隔監視システムである。用水中の放射性セシウム等の情報共有化技術として営...
水による土壌撹拌・除去方式の除染圃場におけるカリ施肥管理は重要である
要約 水による土壌撹拌・除去方式によって除染すると、玄米の放射性セシウム濃度は低下する。しかしながら、除染した圃場でも、交換性カリ含量が減少する場合には移行係数は必ずしも低下しないため、交換性カリ含...
フィンランドSiilinjärvi産金雲母施用は玄米への放射性セシウム移行を低減する
要約 フィンランドSiilinjärvi産金雲母の施用は土壌のカリ可給性及び放射性セシウムの選択固定能を高め、玄米への放射性セシウム移行を低減する。金雲母の移行低減作用はゼオライトより高く、移行低減資材と...
要約 2013~2014年の福島県のイノシシ出現頻度は、避難指示と関係がない。しかし、出現時間帯には避難指示区域において人間活動の低下による変化が認められることから、被害リスクは徐々に増加している。 キーワ...
倒伏による玄そばへの放射性セシウムの混入と収穫後の調製による低減対策
要約 倒伏したそばから収穫された玄そばでは、土壌等の混入・付着が放射性セシウム(Cs)濃度を高める要因となる。土が付着した玄そばに対して風選だけでなく磨きを行うことで、放射性Cs濃度を低減できる。 キーワ...
雑草種子を駆除し翌年の雑草を大幅に減らす自走式蒸気処理防除機
要約 自走式蒸気処理防除機JJ7は作物収穫後耕起前の圃場地表面に過熱水蒸気を噴射して走行し、地表面の雑草種子を死滅または休眠打破させることで、次作の雑草密度を大幅に減少させる。圃場作業効率は約50分/10 a...
要約 土壌からそばへの放射性セシウム(Cs)の移行を十分に低減するには、栽培前の作土の交換性カリ(K2O)含量を速効性のカリ肥料を用いて乾土100gあたり30mgK2Oを目標に土壌改良した上で、地域の施肥基...
要約 汚染地域で栽培したアマランサスの放射性セシウム濃度は葉部が高い。アマランサスによる放射性セシウムの移行係数はケナフより高いが、除去率は最大が0.283%と低くファイトレメディエーションの効果は低い。...