低高度空撮による投影面積を用いたレタスの新鮮重の推定と処理間差の解析
要約 低高度の空撮画像を使って計測した投影面積は、結球開始期までについてはレタスの個体新鮮重と相関が高く、施肥処理間差の比較結果ともよく一致し、生育途中の非破壊の生育解析に用いることが可能である。 ...
定植前のネギ苗へのリン酸カリ溶液施用はネギの増収とリン酸減肥を可能にする
要約 ネギ苗をリン酸濃度1.15%に調製したリン酸カリ溶液に定植前に浸漬することによって、初期生育が顕著に促進され、収量が有意に増加する。それによって、圃場へのリン酸施用量を50%以上削減しても、慣行と同等...
要約 水による土壌攪拌・除去技術によって土壌中の粘土を排出すると空間線量率を30%、土壌中放射性セシウム濃度を60%低減可能で、玄米中放射性セシウム濃度も低減するが、減収する。土壌改良資材(ゼオライト)施用...
要約 本病の被害未確認圃場からの病原菌検出および萎凋症状の発生程度に基づく圃場診断により、萎凋症状が未発生の圃場では整枝管理の変更、軽度発生の圃場では土壌pHの矯正、重度発生圃場では土壌消毒の実施を選...
要約 簡易空撮気球で撮影したステレオ画像と写真測量ソフトを用いて画像解析を行うと、作物の草高がほぼ推定でき、圃場の3D画像が作成できる。ソバの事例では、早期に微少な倒伏傾向がわかり、任意の区画の平均草...
要約 黒ボク土畑において2011年に栽培した夏作野菜15品目への放射性セシウムの移行係数は、0.0004~0.0055である。野菜類への移行は全般的に少なく、特に果菜類の係数は低い傾向にある。 キーワード 夏作野菜、放...
セルラーゼによる稲わらのホロセルロース糖化性を大幅に高める菌株の同定
要約 各地から腐朽菌ハタケチャダイゴケを採取し、セルラーゼによる稲わらのホロセルロース糖化性を大幅に高める菌株を選定した。多糖類分解酵素の生産性が低く、リグニン分解酵素の生産性が高い菌株が、糖化性を...
要約 低分子量キチン資材をトマト茎葉に散布し、その2日後にトマト斑点細菌病菌を接種すると発病が明瞭に抑制される。この効果は、ビニールハウスに栽培したトマトへの接種試験でも実証され、斑点細菌病およびか...
不織布ポットの埋設によるマルチカラー根染色法の野外試験への適用
要約 不織布ポットをあらかじめ埋設して植物を生育させ、掘り上げて乾燥させることで、野外試験でも0.5気圧程度の加圧で植物根ごとに異なる着色液を注入することができる。これにより混植した植物それぞれの根系...
無菌栽培では幼植物の生育や窒素吸収量へのPEONの効果は見られない
要約 PEON (phosphate buffer extractable organic nitrogen) を添加した培地で、PEON吸収能力が異なるといわれているリーフレタスとチンゲンサイを無菌条件で栽培しても、生育や窒素吸収量に対するPEONの効果は...
要約 小型コンテナで大豆と麦類を混作して栽培すると、麦類の根は生育初期に大豆株位置側まで伸長し、大豆の根の発達を抑制する。麦類のうち、大麦は小麦に比べてより強く大豆の根を抑制し、大豆地上部の生育も抑...
要約 低ガス透過性フィルムを加工した簡単なヘリウムガス係留気球とデジタルカメラで、高解像度の空撮画像を簡単に安価に高頻度で撮影できる。気球は釣り糸で最高200mまで掲げられ、真下方向で最大6haまで撮影で...
要約 麦類をリビングマルチに用いる大豆栽培の播種には、普通畑圃場では平畝型、転換畑圃場では畝立て型の麦類・大豆同時播種機を用いる。麦類の抑草効果は播種後50日頃で乾物重150g/㎡以上確保した場合に認めら...
土壌と非接触で腐敗するキャベツからは亜酸化窒素が多く発生する
要約 土壌と接触しないキャベツの腐敗過程からは多量の亜酸化窒素が発生する。しかし、土中鋤込みや土上載せのキャベツ処理により亜酸化窒素発生は少なくなる。 キーワード 亜酸化窒素、キャベツ、野菜残さ処理、...
要約 クロルピクリンくん蒸剤を用いた土壌消毒により本病の根部の病斑形成は軽減され、消毒した土壌内に根域を長期間留める栽培法でその効果は向上する。これらの対策を実施した場合、栽培期間中に根部病斑が進展...
要約 無加温二重被覆ハウスにおいては冬期間、クリスプヘッド(玉)レタス、リーフ(葉)レタス及びコス(立)レタスの栽培が可能である。また、寒締めによる食味の向上等が認められる。 キーワード レタス、無加...
要約 トマト有機栽培で使用する育苗用土を作成する際、土100Lに対し、堆肥60L+米ぬか21kgを混合して山積みにし、ワラ等で保温し、無加温パイプハウス内で発酵させることで、発酵熱による土壌消毒が可能である。 ...
要約 単為結果性ナス「あのみのり」を防虫ネット被覆ハウス内で栽培すると、ミツバチによる着果管理を行わなくても、露地と比較して可販果収量が増加する。この可販果収量は、普及品種「くろべえ」(ミツバチ放飼...
要約 斑点米カメムシの一種であるクモヘリカメムシの太平洋側の分布北限は、宮城県南部であり、福島県では太平洋側と内陸南部の一部に生息している。本種の分布域は、1月下旬の最高気温(準平年値)が4.5℃以上の...
要約 水稲移植直後に物理的障壁として畦畔板(波板、平板)を水田内の畦畔際に設置することにより、イネミズゾウムシ越冬成虫の水田内部への侵入を抑制し、成虫寄生密度と食害度を低く抑えることが可能である。 ...