初夏どりキャベツにおける株腐病の発生生態と予防薬剤防除による防除
要約 初夏どりキャベツの株腐病は、梅雨期に多発する。結球期に病原菌の担子胞子飛散により圃場全体で発病し、その後、収穫期にかけて急速に被害が拡大する。本病の防除には、結球初期からのトルクロホスメチル水...
要約 畜舎用微粒子型自動噴霧システムを蚕飼育施設の消毒に利用する。ホルマリン原液を散布することにより、作業を省力化できるとともに、従来法と遜色のない消毒効果が期待できる。 背景・ねらい 従来の蚕飼育施...
要約 米菓製品の品質に影響を及ぼす原料米の性状について検討し、原料米の特性値より比容積予測式を導いて米菓用の加工適性評価法を確立した。 背景・ねらい 米の理化学的特性は産地や品種だけでなく,施肥量・収...
要約 鳥骨鶏の産卵率の選抜を実施し、産卵性(平均産卵率53%)の優れた鳥骨鶏系統を造成した。 背景・ねらい 近年、健康志向、自然食ブームに乗って、各種の鶏卵が差別化商品として高価格で取引されている。鳥骨...
赤外線照射により、GABA含有量を高めた茶の開発とその製造法
要約 摘採後の茶生葉に粗揉機中で数十分間攪拌しながら赤外線を照射することにより、茶葉中のγ-アミノ酪酸(GABA)を増加させることができる。そのGABA含有量は、一番茶では1.73mg/g~2.70mg/gであり、ギャバロン...
要約 葉ネギの機械移植には、専用機種である全自動タマネギ移植機が適する。それに対応するセル成型苗の育苗では、施肥法の解明によりベンチ育苗が可能となり、通常行う地床直置き育苗に比べ、省力的で、軽作業化...
要約 黒大豆のエダマメ栽培においては、「紫ずきん」では9月下旬から10月上旬、「新丹波黒」では10月中旬から10月下旬の収穫となる。両品種の栽培を組み合わせることにより、9月下旬から10月下旬までの約1ヶ月...
要約 計量・袋詰め等の出荷調製作業の外部に委託すれば栽培面積を1.4倍に規模拡大できる。過去5年間のみず菜・壬生菜の平均単価98円~123円/袋の場合、委託費用を12.4円~19.5円/袋以下にすれば農家の所得は向...
要約 水田転換作物として黒ダイズを栽培する場合、湿害が問題になることが多い。営農的排水対策として、耕うん方向を従来と直角にすることによって作土直下に生じる圧密分布を均平化し、ほ場中央部の停滞水を少な...
要約 ミズナ,ミブナ等の雨よけ栽培において、0.6㎜目合いのネットでトンネル被覆を行うことにより、アブラナ科野菜の害虫であるキスジノミハムシ成虫の侵入が阻止され、被害を顕著に軽減できる。 背景・ねらい ...
要約 酒米品種「祝」は、稈長が長く倒伏しやすい。幼穂形成期の草丈をもとに成熟期の稈長を予測し、前期穂肥を減肥することにより稈長の制御が可能である。また、基肥を3kgとし、一株植付本数を3本とすることで...
要約 「祭り晴」は6月植の晩植では穂数及び一穂籾数の減少により㎡当たりの籾数確保ができず、収量が低下する傾向が認められる。しかし、緩効性肥料を基肥一括施用することにより、慣行施肥と比べ一穂籾数や㎡当...
要約 近年のロシアの農産物輸入は, 畜産物等の高付加価値のもの中心へとその構造を変え, かつ,モスクワ等の大都市は,輸入食料品に大きく依存している。その根本的原因は,市場経済的流通システムの未整備である...
バングラデシュ農村非制度金融の新動向―階層間金融フローの「逆転」をめぐって―
要約 最近のバングラデシュ農村の非制度金融は,貸借に参加する村人の数,金額いずれでみてもかなりの程度発達しており,金利も高い。また,通説に反し,土地所有階層別の金融フローは,全体として下層から上層へ...
要約 メキシコ・モレロス州の稲作の生産関数を計測して,その生産技術には機械化が進展していないにもかかわらず,規模の経済が存在すること,その理由は見張り労働(鳥追いや圃場管理)の分割不可能性によること...
精米近代化事業とインドネシア農村協同組合―政策への合理的対応と組織の限界―
要約 途上国農村開発の担い手である農村協同組合について,インドネシアの精米近代化事業を例に分析し,政府の優遇措置への関係者の「合理的」対応と弱体な組織体制が,結果として開発助成の目的達成を困難にする...
要約 「農山漁村女性に関する中長期ビジョン」には,リベラル・フェミニズムとエコロジカル・フェミニズムが示されているが,それは先駆となる生活改善普及事業 において戦後から国際婦人年に至る間に形成された...
要約 日本の生活改善普及事業は,戦後まもなく開始し,生活改善実行グループを通じた生活技術の普及によって農村社会の民主化を図ってきたが,高度経済成長に伴い,農家の生活水準向上という現実や日本的行政シス...
要約 低投入型農業の支援を目的として,コンティンジェント評価法を用い,肥料・農薬散布量の50%削減に対して農家が求める補償額の推計を行い,あわせて補償額の大小に影響を与える要因について明らかにした。...
要約 環境保全に対して積極的立場と消極的立場の人がいるため,中山間地保全のためのオプション価格を,正の支払意志額はもちろん負の支払意志額(補償受容額)をも同時に推計できるコンティンジェント評価法を開...