イチゴ「さがほのか」の40日間夜冷短日処理育苗による初期収量の向上
要約 イチゴ「さがほのか」では、40日間の夜冷短日処理育苗することで、頂花房および第1次腋花房の花芽分化を早進化できる。9月上中旬に定植すれば、年内から第1次腋花房が収穫でき、1月までの初期収量が増加する...
おがくず牛糞堆肥を施用したタマネギの減肥と特別栽培に準じた施肥
要約 堆肥連用圃場で、おがくず牛糞堆肥5t/10a施用すれば被覆尿素を用いてリン酸、カリを無施肥、窒素施肥量を3割減肥しても慣行施肥(26.8kg/10a)と同等の収量、品質が得られる。さらに、減肥とともに化学肥料...
ニホンナシ「あきづき」の無着葉短果枝における早期摘果による次年度の花芽確保
要約 ニホンナシ「あきづき」の無着葉短果枝に結実した果実を満開後20日頃に全て摘果することで、短果枝の盲芽化を防ぎ、花芽を着生させることができる。 キーワード あきづき、短果枝、花芽、摘果 背景・ねらい ...
ブドウ黄緑系品種「ロザリオビアンコ」の環状はく皮による熟期促進
要約 「ロザリオビアンコ」は、開花35日後頃に主幹部に幅2~3cmの環状はく皮処理を行うと糖度の上昇と減酸が早くなり果皮の退色がすすみ、7~10日程度熟期が促進され早期収穫が可能となる。 キーワード ブドウ、...
隔年交互結実栽培における夏季せん定の超省力「45°せん定法」
要約 早生、普通ウンシュウの隔年交互結実栽培の遊休年において、エンジン付きヘッジトリマーによる夏季せん定を植栽列に沿って45°程度の角度で実施すると、従来の刈り込みハサミせん定、ヘッジトリマー慣行樹型...
要約 集荷時に糖度が平均11.3、クエン酸含量が平均1.02%の極早生ウンシュウ「岩崎早生」の果実を高温処理(温度35℃、湿度90%~100%の3日間)することで、着色および減酸が促進され商品果率は処理前の約2倍となり...
要約 肥育牛を生体で超音波診断し、得られた超音波画像を解析することにより、シコリが発生した僧帽筋を発見することができる。超音波診断画像におけるシコリの特徴は、僧帽筋の輝点が少なく単調な黒色に映り、背...
ミカンジュース粕等添加飼料は豚の尿中窒素排せつ量を低減できる
要約 市販飼料にミカンジュース粕を15%、フィターゼ、不足するアミノ酸を添加した飼料を給与することによって発育・枝肉・肉質に影響を与えることなく、尿中窒素排せつ量を肥育前期において約40%、肥育後期におい...
海苔給与による採卵鶏の免疫力増強とカロテノイド類やヨウ素強化卵の作出
要約 廃棄されている海苔を採卵鶏用飼料として活用することで、海苔に多く含まれる成分であるカロテノイド類やヨウ素が卵黄へ多く移行し付加価値鶏卵の生産が可能となる。また、鶏体の自然免疫や獲得免疫に作用し...
大粒、多収の二条大麦新品種候補「西海皮60号」の佐賀県における特性
要約 「西海皮60号」は「ニシノチカラ」と比較して、出穂・成熟期が2~4日早い早生で、稈長が短く耐倒伏性に優れ、大粒で収量性は同等かやや優れる。搗精時間はやや短く軟質で、白度は同程度かやや高い。焼酎醸造...
園周囲設置の着脱式防風ネットへの殺虫剤散布による果樹カメムシ類の被害抑制
要約 樹カメムシ類の大量飛来時に殺虫剤を散布した防風ネットを園周囲に設置すると、園内への侵入数と果実の吸汁被害を無設置園の半分以下に抑制できる。また、直管パイプを土台としさらに細い直管パイプを挿入し...
ポリオキシン剤の生育初期集中散布体系の継続による同剤耐性ナシ黒斑病菌の密度低下
要約 ナシ黒斑病に対するポリオキシン剤の使用を生育初期の1か月に集中させ、その後は他剤を使用する防除体系を3年以上継続することによって本剤に対する耐性菌の密度は低下し、感受性菌密度の回復が促進される。...
ナシ黒星病の6月中旬時点での葉での発病の有無がその後の殺菌剤散布の有無と果実での発病に及ぼす影響
要約 ナシの主要品種`幸水'において,黒星病の果実への主要感染期間の直前にあたる6月中旬時点で葉での発病が認められない場合、薬剤散布を6月下旬の1回にとどめ、7月上旬の殺菌剤の散布回数は省くことができる。 ...
要約 九州北部の水稲におけるフタオビコヤガ成虫の誘殺は、7月以降から顕著で、7~8月にピークとなり、9月上旬以降終息する。また、本田における幼虫の発生と被害は8月中下旬頃に急増し、被害程度は、「ヒノヒカ...
子のう胞子によるイチゴ炭疽病(Glomerella cingulata)の空気伝染
要約 イチゴ炭疽病(G.cingulata)は子のう胞子により空気伝染する。子のう殻(子のう胞子を内包)は育苗期を通じ枯死株等に形成され、子のう胞子が降雨直後を中心に数ヶ月にわたって飛散する。 キーワード イチ...
要約 チルト乳剤25のオオムギ穂揃い期の散布によって、裸黒穂病子実保菌率が低減し、それを種子として用いると発病が抑制される。トリフミン水和剤、ベンレートTコートによる種子消毒は、裸黒穂病保菌率が高い種...
イネいもち病の育苗期感染苗による本田持ち込みと種子消毒の抑制効果
要約 イネいもち病は、育苗期感染苗の移植によって本田に持ち込まれる。ベンレート水和剤1,000倍を混用した種子消毒は、苗いもちと育苗期感染に高い効果を示し、本田持ち込みによる葉いもちの初期発生を抑制する...
窒素施肥量10a当たり50kgの茶園での土壌中無機態窒素の推移と生産性
要約 二番茶後浅刈りを行う年間窒素施肥量50kg/10aの茶園において、土壌中無機態窒素含量は4~5月に25mg/100g前後で最多となり夏期に減少後、秋冬期は低い値で推移し、一番茶は450kg/10a(全窒素含有率5.9%)、二番...
要約 イチゴの疫病抵抗性は、疫病菌の遊走子をポット苗に潅注接種することで評価できる。「大村朱」は強度の疫病抵抗性を有し、抵抗性が弱い品種との交配でも抵抗性が強い実生個体を得られることから、交配母本 キ...
クラウン部冷却によるイチゴ「さがほのか」据え置き2年株の秋季花房出蕾・収穫時期の早進化
要約 標高400mの中山間地域において、イチゴ「さがほのか」据え置き株を利用して2年目連続栽培を行う場合、クラウン部冷却を行えば、新たな花房が8月下旬から出蕾し、9月下旬から収穫開始できる。また、11月下旬...