種子胚乳澱粉の理化学的解析による各種大麦育成系統の利用特性の評価
摘要 澱粉粒の光学顕微鏡および走査型電子顕微鏡観察により、S97WTとS84WTは通常の大麦澱粉粒の形状であることが確認された。S97craおよびS84fraは、光学顕微鏡観察において受粉後3週間の未熟穀粒では澱粉粒に亀...
摘要 多収の六条皮麦育成系統と比較の既存食用六条皮麦品種について、黄熟期の地上部乾物重とその器官構成割合について調査した。黄熟期の乾物割合は約35~40%で、穂重型・茎葉型・中間型に分類された。生産力検...
a.かび毒汚染低減のための麦類赤かび病防除技術及び高度抵抗性系統の開発
摘要 1)小麦収穫後の水田化は、赤かび病菌の個体群に大きな変化を与え、小麦上での優占菌株の、稲上における分離頻度は極めて低かった。2)収穫前の降雨によりデオキシニバレノール(DON)、ニバレノール(NIV...
摘要 i)めん用新配付系統として、「農林61号」と比べ出穂期で7日、成熟期で4日以上早い極早生で収量性に優れ、やや低アミロースでめんの食感がよい「関東131号」を選抜した。また、早生、穂発芽耐性、製粉性、良...
摘要 i)新配付系統として、縞萎縮病i~iii型抵抗性で、やや粉状質で高白度、麦茶適性もある「関東皮83号」を選抜した。ii)複数穂形質に関する準同質遺伝子系統を作出し、赤かび病抵抗性との関係を調べ、大麦の穂...
摘要 i)めん用新配付系統として、秋播型早生のやや低アミロースで食感がよく、めん色の優れた「関東129号」を選抜した。また、早生、穂発芽耐性、製粉性、良色相に着目して、後続系統を選抜した。ii)閉花受粉性系...
摘要 i)大麦閉花受粉性に連鎖するAFLPマーカーを開発した。交配組み合わせにより閉花性が優性になる場合と劣性になる場合があり、これを説明する遺伝モデルを提案した。ii)小麦閉花受粉性系統「U24」を用い遺伝...
摘要 i)大麦の閉花受粉性は1遺伝子支配であること、遺伝子が第2染色体上にあることを明らかにし、分子マーカーを開発した。ii)小麦閉花受粉性品種「Corrigin」の系譜を検討し、「Gluclub」が閉花性の起源であ...
摘要 i)大麦の赤かび病抵抗性獲得に有効な形質と考えられる閉花受粉性は、大麦2H染色体の長腕上にマップされ、閉花受粉性と0.4cMの距離で連鎖するDNAマーカーを獲得した。ii)高精度の赤かび病抵抗性検定法を開発...
摘要 開穎時に感染する赤かび病の防除や遺伝子組換え体の花粉飛散防止のため、大麦の開穎受粉に関わる準同質遺伝子系統を用いて、開穎受粉の機構の解明と、薬剤による開穎制御方法を検討した。開穎しない大麦は鱗...
新形質大麦の生理作用における植物ホルモンの役割の解明(41)
摘要 本研究は、矮性や閉花受粉性などの有用形質の発現に関する植物ホルモンの役割についての基礎知見を得、これを応用する技術につなげることを目的としておこなった。矮性に関しては、新規に作成された優性遺伝...
摘要 既存もち性大麦品種の収量性を大幅に改善するには、遺伝子雄性不稔を利用したF1雑種品種及び複合交配集団の作出と多収系統の選抜が考えられ、その育種に必要な遺伝子雄性不稔系統の改良、半矮性系統の作出...
摘要 大麦野生種H.spontaneumの三染色体シリーズに交配父本「ミサトゴ-ルデン」を交配し、雑種第1代の染色体観察を行った。三染色体植物の雑種第1代が染色体2の2個体~染色体1と7の9個体得ら...
摘要 大麦において農業上重要な性質である矮性、閉花受粉性における植物ホルモンの役割を解明する。これらの形質は植物の基本的生理作用にかかわる形質であるため、本結果は種々の植物の生育制御に役立つとともに...
育種目標遺伝子と主働遺伝子との間の遺伝子間相互作用有無の解明
摘要 大麦の形質発現遺伝子における遺伝子間相互作用の有無は、目的とする形質についての同質遺伝子の系統を用いることによって測定することができる。しかし、これまで遺伝子作用を比較できるような同質遺伝子系...
摘要 大麦23品種・系統の成熟時に残存する葯数は頴花当り0.4~3.0の範囲にあり、2品種が開花受粉性を示し、2品種が中間型であり、他はすべて閉花受粉性であった。さつき二条は著しく残存する葯数が少な...
摘要 一代雑種品種育成を実現するために、当研究室ではFalkとKashaによって育成された核遺伝子性雄性不稔系統を導入し、その遺伝特性の分析を進めているが、雑種第1代種子を獲得するための受粉特性を明...