摘要 九州地方では製材端材や廃材の処理に苦慮している。さらに屋久島などで屋久杉の人工造林が間伐適期を迎えており、その間伐材の処理が問題となっている。これらの問題を解決するために、スギなどの製材端材や...
常緑広葉樹林における果実食-種子散布相互作用系保全のための樹木類型(811)
摘要 種子散布相互作用系保全に活用できる植物類型を作成するために,宮崎県綾町の照葉樹林に生育する103種の木本植物を対象に果期、果実サイズ、生育型のデータを解析した。果期ー散布時期は,春夏結実・散布...
常緑広葉樹林における主要亜高木2種の成長特性比較による共存機構の解明
摘要 常緑広葉樹林の育成、保全管理を進めるためには構成種の共存機構を解明することが必要であるが、実際には未解明のままである。そこで本課題では問題解明への一歩として、自然度の高い常緑広葉樹林においてし...
摘要 斜面下部のプロット1では,落葉広葉樹が16.9%あり,他のプロットに比べて構成が大きく異なっていた。落葉の季節変化を見ると春季の自然落葉時には各プロット間に大きな違いは見られなかったが,11月ではプ...
摘要 森林の水保全機能の定量的評価及び将来予測を行うためには,水移動や物質変換の主な生起場である森林土壌の役割の理解に基づく流域スケールの水・物質循環モデルを構築する必要がある。しかし、現状で得るこ...
摘要 奄美群島は天然広葉樹林が群島の約7割を占めているうえ、この地域固有の種も存在し、保全を図る必要がある。加えて近年、根系を伝わって伝染し、感染後数年で樹木を枯死させる熱帯性の多範性病害、南根腐病...
摘要 本課題では、ニホンジカの個体群動態をモニタリングしながら、その変動を予測するモデルを開発することを目的としている。研究終了時には以下の成果を得ることとする。(1)日本の最南域に生息するニホンジ...
九州地域シイタケの原木栽培におけるヒポクレア・ラクテア・グループ菌の被害調査および生態的特徴の精査
摘要 九州地域の原木栽培施設で発生が見られるヒポクレア・ラクテア・グループ菌の被害調査を行い被害回避の方法を探索することを目的とする。具体的な試験方法は、原因菌の分離を行い、菌株の収集を行う。分離さ...
きのこ類菌床栽培施設における浮遊菌調査による害菌類の感染時期の特定
摘要 きのこの菌床栽培における、害菌類の感染箇所の特定技術の開発を目的に試験を行う。試験計画としては、エアサンプラー(BioTech)を用いて、空中落下菌数をシャーレに分注した寒天培地を用いて調査を行う。ま...
人為的影響下・管理下における照葉樹林構成樹種の更新過程の解明
摘要 スギ人工林を広葉樹林に転換する技術開発を目的にスギ人工林下に植栽した有用広葉樹の生存・成長を観測した。植栽10年後でイチイガシ,イヌマキ等では70%以上が生存していたが,シラカシやオガタマノキ...
照葉樹林における台風撹乱後の更新稚樹に対するニホンジカ採食圧評価
摘要 照葉樹林における樹木更新ー台風撹乱ーニホンジカ採食活動の相互関係を解明する目的で,稚樹採食におけるニホンジカの樹種選好性を解析した。樹種によって稚樹の被食率が大きく異なり、例えばクスノキ科では...
摘要 温暖多雨地域の山地森林流域での気象環境形成作用の解明を目的として、1991年から鹿北流域試験地で水文・微気象観測を行っている。当年度は2号流域に新たに建設した大型気象観測塔に設置した気象測定機器に...
摘要 雲仙普賢岳周辺域は大量の火山噴出物に覆われたが、現在では平成7年からの緑化事業により被害激甚地でも数種の緑化植物が定着している。防災上また土壌層の形成上、自生種主体の群落に移行するまで緑化植物...
摘要 九州管内の5ヵ所の試験地(都市の住宅地,都市近郊の公園,農山村の小規模な住宅地,スギ人工林,照葉樹天然林)に竹筒トラップを設置して,竹筒内に営巣するハチの種類と営巣数を調べた。その結果,スギ人...
摘要 本研究は農林複合経営林家の実態と動向と地域林業の確立、山村地域の持続的発展におけるこれらの林家の位置づけを明らかにすることを目的としている。農林複合経営は農林業以外の就業機会の少ない山村に適合...
暖温帯スギ林における大気-森林系CO2フラックスの解明(854)
摘要 本研究は、微気象観測によって、我が国の最も重要な林相の一つである、スギ人工林上の正味CO2吸収量とその季節変化を解明し、CO2フラックス形成過程について検討することを目的としている。当年度は、...
摘要 山地災害に関わる洪水流出の実態を把握するために、1991年の台風19号によって大量の風倒木が発生した大分県玖珠郡玖珠町深耶馬溪の山地渓流を対象に、1993年9月の台風13号による災害時の流況を再現し流木...
摘要 雲仙普賢岳周辺斜面の浸透特性を把握するため、堆積物表層の飽和透水試験を行った。試験には、火砕流堆積地、ヒノキ林地、広葉樹林地の試料と新生火山灰を火砕流堆積物に被覆した試料を用いた。その結果、新...
摘要 雲仙普賢岳周辺域における降雨時の表面流発生を予測する指標を得るため、噴火堆積物の表層において簡易浸透能試験を実施した。表層堆積物の浸透能値は、砂質の火砕サージ堆積物で最も高く、ついでシルト質の...
九州地方北部における主要森林土壌の水源涵養機能の解明とその評価(850)
摘要 火山灰がほとんど堆積していない暖温帯の森林流域において、微地形単位と土層の厚さとの関係を定量化し、代表的な土壌の土壌水分特性を把握するために、鹿北流域試験地3号沢流域において、計121地点で簡易...