地球温暖化による自然・社会システムの脆弱性の評価に関する研究-農業生態系の脆弱性に関する研究(167)
摘要 従来の研究により、国内では害虫の世代交代数の増加や水稲の生産力の変化、また積雪量の減少が考えられた。そこで、これら温暖化による負の影響を予測するため、10年度までに作成した気候変化メッシュデータ...
水田系の害虫・天敵相の発生生態ならびに薬剤感受性調査(115)
摘要 環境調和型の水稲害虫防除技術確立の基礎として、水稲害虫と各種天敵生物の発生生態と薬剤感受性を調べた。水稲害虫ニカメイガでイネとイネ科のマコモを加害する2系統間の交配試験を行った結果、2系統の雄...
摘要 農薬の使用量を減少できる新害虫防除技術開発のため、ニカメイガ幼虫の消化酵素を阻害するシカクマメ由来のトリプシンインヒビター遺伝子を人工合成し、アグロバクテリウム法により導入したイネ(日本晴)で...
摘要 平成9年までにトリプシンインヒビターの遺伝子導入によりイネに害虫ニカメイガに対する抵抗性を付与することが出来ることが判明したので、この遺伝子をより実用的なイネ品種「どんとこい」等に導入し、耐虫...
ニカメイガの殺虫剤抵抗性の現況調査と抵抗性機構の解明(109)
摘要 稲作の主要害虫であるニカメイガが山形県で多発しているため、山形県産ニカメイガの薬剤感受性試験を行った。その結果、山形県内の2地点(櫛引町,羽黒町)から採集した個体群が東北地域のニカメイガの防除...
摘要 シカクマメ由来のトリプシンインヒビターの遺伝子を人工合成し、イネ(日本晴)に導入して、遺伝子組換え体を作出した。58個体中55個体においてトリプシンインヒビター遺伝子の存在をPCR法により確認...
摘要 エクジステロイドUDP-グルコシルトランスフェラーゼ(EGT)遺伝子は核多角体病ウイルス(NPV)と顆粒病ウイルス(GV)で発見された遺伝子で、昆虫の脱皮ホルモンを不活性化して感染宿主の発育を...
摘要 稲作の主要害虫であるニカメイガが東海・中国地域で多発する原因の一つに、ニカメイガが既存の殺虫剤に抵抗性化したことが明らかにされている。一方、東北地域においてもニカメイガが多発する事例が近年増え...
摘要 遺伝子組換え技術により、耐虫性遺伝子を導入したイネを作出し、農薬の使用量を減少させ、生産コストを下げる新害虫防除技術を開発することを目標とする。8年度までにニカメイガ幼虫の消化酵素を阻害するト...
摘要 地球温暖化が農業害虫の発生に及ぼす影響をコンピューターモデルを開発して予測した。2℃温暖化する条件では、ハスモンヨトウの越冬可能地域は、現在の温暖な一部の地域から、関東地方まで大きく拡大すると...
摘要 水稲の重要害虫の一つであるニカメイガの有機リン剤抵抗性機構について検討した。薬物結合活性を示すアリエステラーゼを硫安分画,クロマトフォーカシング等により精製し,アリエステラーゼ(AHE)活性を有する...
摘要 地球温暖化によって年平均気温が上昇した場合に害虫個体数がどの程度増加するかを検討するために。過去40年間の害虫発生予察データを用い、害虫発生量と年平均気温の関係を分析した。防除体系の変化など時...
摘要 有機リン殺虫剤抵抗性ニカメイガの体内に存在する有機リン殺虫剤無毒化結合タンパク質の本体であるカルボキシルエステラーゼの精製・単離を行った。まず5齢幼虫の中腸から作製した上清画分を40%硫安で処...
摘要 6年度は稲作害虫ニカメイガに存在する有機リン殺虫剤無毒化タンパク質(薬物結合性蛋白と呼ぶ)の生化学的特性の解明と精製を試みた。薬物結合性蛋白活性の高いニカメイガでは、α-ナフチルアセテートを分...
摘要 殺虫性タンパク質BTトキシンやプロテアーゼインヒビターの遺伝子を導入したイネを順化し、ニカメイガ幼虫に対する耐虫性試験を実施したが、全てのクローンで生存率、成長速度とも対照と差が認められなかっ...
湛水直播水田における害虫の発生生態の解明と防除法の確立(176)
摘要 湛水直播水田での主な水稲害虫の発生及び被害を調査し、機械移植水田のそれと比較した。その結果、イネミズゾウムシの密度は両者間に差が無いこと、イネドロオイムシとニカメイガの被害は湛直水田で少ないこ...
摘要 イネ(日本晴)のプロトプラストにBTトキシン(殺虫性タンパク質)およびプロテアーゼインヒビター(消化酵素阻害タンパク質)の遺伝子を高発現プロモーターに連結し、除草剤(ビアラフォス)耐性の遺伝子...
摘要 稲作害虫ニカメイガの細胞質上清中から見いだされた有機リン殺虫剤の一つであるフェニトロオクソンと瞬時に結合してこれを無毒化する薬物結合性蛋白質(フェニトロオクソン結合性蛋白質と呼ぶ)の機能とその...
摘要 本研究は、昆虫体内に合成殺虫剤等の低分子性異物が侵入した場合の昆虫の生体防御発現機構の解明を目的とした。3年度は、イエバエのピレスロイド剤抵抗性に関与する酸化酵素P-450が、イエバエ以外の昆...
大規模直播水田における害虫発生実態の解明と省力的害虫密度推定法の開発
摘要 潤土直播栽培体系は慣行稚苗移植栽培体系にくらべ播種時期が遅く、本田初期の水稲の生育が遅れる。そこで、両栽培型における害虫類の発生の差異とその要因を明らかにしようとした。潤土直播栽培では6月下旬...