大果で食味が優れる早生セイヨウナシ新品種「ジェイドスイート」
要約 セイヨウナシ新品種「ジェイドスイート」は、「マルゲリット・マリーラ」に「ブランディワイン」を交雑して育成した早生の大果品種である。育成地で9月上中旬に収穫適期となり、15℃恒温で追熟容易である。甘...
NMRメタボロミクスによるジャガイモ疫病抵抗性品種・系統の識別マーカーの同定
要約 圃場で栽培した疫病発症前のバレイショ健全葉抽出物の1H-NMRスペクトルは、疫病抵抗性の程度に応じて異なる代謝物プロファイルを示す。この違いを反映するマーカー代謝物の一つはL-リンゴ酸であ...
果樹害虫モモノゴマダラノメイガの交尾にはオスの発する超音波が必須である
要約 モモとクリの難防除害虫であるモモノゴマダラノメイガは、交尾時にオスが超音波パルスを発する。メスが交尾を受入れるための姿勢は、オスの超音波に反応して引き起こされることから、オスの発音を受容できな...
要約 2012年12月31日で全廃となった土壌くん蒸用臭化メチル剤の代替技術として開発した国内8地域4品目対象の産地適合型マニュアルによる栽培は、同剤使用時の慣行栽培に対し何れも90%以上の収量を確保することが...
要約 本法は、欠損標的遺伝子の前後部分をPCRによって増幅・結合させてから環状化し、野生株に形質転換して相同組換えによる遺伝子欠損を誘発させるもので、遺伝子欠損株は、PCRを用いた姉妹選抜法により選抜する...
要約 マツモトコナカイガラムシのフェロモンは、他のコナカイガラムシ類のフェロモン(モノテルペン)とは全く異なるヘミテルペン系化合物であることを明らかにしました。この物質は簡単に合成できるため、本種の...
イチジク株枯病抵抗性をもつイチジクとイヌビワの種間交雑体の獲得
要約 イチジク花のうにイヌビワの花粉を受粉することによって、交雑種子を多数獲得できる。種子の発芽率は高いが、生存率は数%である。種間交雑体は、イチジク株枯病に対してイヌビワと同程度の強い抵抗性をもつ...
ドリフトおよび騒音低減効果の高い棚栽培果樹用スピードスプレヤー
要約 棚面に近づけて散布できるノズル管支持装置により、小風量でも均一散布ができる棚栽培果樹用スピードスプレヤーである。防除効果を落とすことなく、ドリフトを大幅に減らし、かつ、低騒音化が可能である。 ...
新種の白紋羽病菌Rosellinia compactaの性状と死滅温度
要約 新種の白紋羽病菌Rosellinia compactaは、日本で従来知られていた白紋羽病菌R. necatrixと形態が類似し、R. necatrixと同様に35℃で死滅する。 キーワード 白紋羽病菌、新種、病...
ブドウ晩腐病菌(Colletotrichum gloeosporioides)の効率的な分生胞子形成法
要約 ブドウ晩腐病菌(Colletotrichum gloeosporioides)の分生胞子形成には希釈したオートミール寒天培地(希釈OMA培地)が適しており、菌糸の細かい断片を希釈OMA培地上に塗布して培養することで、安定的...
要約 カンキツソローシス病の病原であるカンキツソローシスウイルス(CPsV)は国内のカンキツに存在する。遺伝子診断による調査にて、約200樹のうち「不知火」の2樹のみで陽性を確認したが、ソローシス病特有な樹皮...
要約 白紋羽病菌に内在するマイコウイルスの粒子を純化し、プロトプラストを介して他の植物病原糸状菌に人工接種すると、本来の宿主以外の糸状菌へも感染できる。本法により、ヴァイロコントロール因子としてのマ...
要約 ブドウ花冠取り器は、ジベレリン処理用のカップ上部に花穂が通過できるブラシを取り付けた道具である。満開期のジベレリン処理と同時に簡便に花かすを落とすことができる。 キーワード ブドウ、花かす落とし...
リンゴの斑点落葉病と黒星病に対する複合抵抗性育種に有用な育種母本
要約 リンゴ切離葉に斑点落葉病菌液を噴霧接種することで、斑点落葉病の抵抗性検定ができる。この方法によってリンゴ黒星病抵抗性品種の斑点落葉病抵抗性程度を評価したところ、「Freedom」、「Orlovim」等が抵抗...
雑草イネによる赤米混入被害を軽減するための総合対策チェックリスト
要約 雑草イネによる赤米混入被害を軽減するためには、雑草イネの防除とまん延防止対策を発生地域全体で取り組む必要がある。チェックリストを活用した対策を徹底することにより、雑草イネのまん延を防止して、そ...
要約 合成ピレスロイド抵抗性ネギアザミウマには薬剤の作用点であるナトリウムチャネルをコードする遺伝子に3種類の点突然変異が存在する。2タイプに分類される抵抗性系統はともに、点突然変異部位を標的にした遺...
良食味で無袋栽培が可能な晩生の生食用黄肉モモ新品種「つきかがみ」
要約 モモ新品種「つきかがみ」は、黄肉モモ系統間の交雑により育成した晩生の生食用黄肉品種である。大果であり、肉質が緻密で糖度が高く食味が良い。果皮が滑らかで裂果が少ないため無袋栽培が可能である。 キ...
ミツバカイドウに認められる腐らん病抵抗性と育種素材としての有用性
要約 リンゴ腐らん病菌液を点滴接種して病斑長を測定することでリンゴ属植物の抵抗性を評価すると、ミツバカイドウの4系統は強い抵抗性を示す。ミツバカイドウ「サナシ63」、「早成サナシ1」とリンゴ品種との種間...
腐らん病菌の病斑ごとに分離した菌株は栄養菌糸体不和合性を示し、互いに異なる
要約 リンゴおよびセイヨウナシ園から分離された腐らん病菌(Valsa ceratosperma)は互いに栄養菌糸体不和合性を示す。本病は分生胞子の伝搬ではなく子のう胞子の伝搬によって引き起こされる可能性がある。 ...
大果で外観と食味が優れる早生セイヨウナシ新品種「ジェイドスイート」
要約 セイヨウナシ新品種「ジェイドスイート」は、「マルゲリット・マリーラ」と「ブランディワイン」を交雑して育成した早生の大果品種である。育成地で9月上中旬に収穫適期となり、追熟は容易である。外観は良...