金時類の茎折れリスク低減と土壌・作物栄養診断による高品質安定生産技術
要約 金時類の茎折れには品種間差があるが、標植、適正施肥でそのリスクを低減でき、開花期の追肥が効果的である。土壌無機態窒素量(0-40cm)と熱水抽出性窒素量(10cm土層相当量)から必要窒素施肥量を決定でき...
夏秋トマト養液土耕栽培における土壌水分センサを用いた精密灌水制御
要約 土壌水分張力(pF)センサを15cmの深さに埋設して、pF値を2.1から2.8に設定し、施肥後、午前7時~午後2時に灌水する。pF値測定を30分間隔、1回の灌水量を100~150mL/株とすることでで、トマトの生育ステ...
フラットベッドスキャナを用いた土壌および作物体の簡易診断システム
要約 フラットベッドスキャナを用いて、土壌の全炭素含量の推定、作物の葉色の推定、土壌診断における比色分析を可能とする土壌および作物体の簡易診断システムを開発した。 背景・ねらい 安全・安心な農産物栽培...
キーワード シクラメン、肥効調節型肥料、マット底面給水 背景・ねらい シクラメン栽培では液肥を主体とした施肥法が普及しているが、より省力化を図るためマット底面給水栽培における肥効調節型肥料を用いた施肥...
トマトの雨よけ栽培におけるセル成型苗による隔離床かん水同時施肥栽培
要約 トマトの雨よけ栽培における隔離床で、かん水同時施肥栽培を行うと、セル成型苗を直接定植しても、慣行の土耕栽培に比べ生育制御が容易になり、収量、品質が向上する。 キーワード トマト、雨よけ栽培、かん...
背景・ねらい シクラメンでは、簡易栄養診断を活用した施肥管理技術が普及してきたが、より省力化を図るため、肥効調節型肥料を用いた施肥管理技術を確立する。そのため、基礎データとして、生育ステージ別養分吸...
要約 青色シートを背景とし,デジタルカメラで撮影した樹体を画像解析することにより、繁茂指数が簡易に算出できる。この繁茂指数によって、わい性台りんご樹の窒素栄養状態が推定できる。葉面積指数との関係から...
要約 夏秋どりトマトの養液土耕において各生育時期の窒素施肥および栄養診断基準を 設定し、栄養診断に基づく肥培管理マニュアルを作成した。これにより慣行栽培と比べ多 収で経済性に優れ、減肥により環境負荷が...
トマト養液土耕栽培で初期の葉柄中硝酸濃度が果実品質に及ぼす影響
要約 トマトの養液土耕栽培において、初期の樹勢が強すぎると尻腐れ果と異常茎の発生が増加し、逆に弱すぎると角張った果実(通称、ピーマン果)の発生が増加する。この時の樹勢の強弱は葉柄中の硝酸濃度を測定す...
要約 試料処理は調整の容易さや採取量等から加水の搾汁がよい。作物体中の位置で硝酸イオン濃度が異なるので採取位置を一定にする必要がある。また、天候で硝酸イオン濃度が変化することを考慮して、試料の採取は...
夏秋トマト長段栽培における生育ステージ別施肥・かん水管理指針
要約 長段栽培(15段)におけるN施用量は15g弱/株(最大値は、6段花房開花期の180mg/日・株)、かん水量は200L/株(7~9段花房開花期の2.0L)程度が好ましいことがわかった。また、収穫開始から摘心期まで硝酸イオン...
即時制御灌水システムを導入したトマトの養液土耕栽培マニュアル
要約 養液土耕栽培におけるトマトを対象に、トマトの水分生理に適応した即時灌水制御と窒素の日施用量調節方式による効率的な栄養管理を組み合わせた施設トマトの栽培マニュアルを作成した。 キーワード 養液土耕...
要約 点滴灌水施肥栽培(養液土耕)における施肥量と養分吸収量、品質との関連を解析し、養分吸収量を把握した。切り花重68~84gの養分吸収量は、N:380~400mg、P2O5:100~120mg、K2O:810~870mg、CaO:140~20...
カルシウム剤葉面散布によるキウイフルーツ葉柄硝酸イオン濃度変化と果実糖度上昇
要約 キウイフルーツへの8~9月、3回のカルシウム剤葉面散布により、その後の葉柄汁液中硝酸イオン濃度の上昇が抑えられ、11月上旬に収穫した果実の追熟前、追熟後の果実糖度が上昇する。 キーワード キウイフル...
ウンシュウミカン着花量予測のためのデンプン診断の適正な採取時期と診断基準
要約 ウンシュウミカンの着花量を予測するためには、樹体内のデンプン含有率を、11月中旬~12月中旬の根(径5mm前後の中根)で分析することが適切である。「青島温州」の連年生産のための適正範囲は1~4%と推...
重粘土転換畑での促成トマトのかん水施肥栽培における最適施肥・灌水量
要約 有明海沿岸部重粘土壌転換畑での促成トマトのかん水施肥栽培は、有効土層からの豊富な養水分の吸収により、窒素施肥量6~12kg/10a、灌水量12~24t/10aで慣行施肥栽培と同等の収量・品質が確保できる。 キー...
アルストロメリアの汁液硝酸およびカリウム濃度の変動とその要因
要約 アルストロメリア葉身汁液の硝酸およびカリウム濃度は施肥量を反映し、診断指標として利用可能である。しかし、特に硝酸濃度は採花量と連動した季節変動や年次変動など栄養状態以外の条件で変動する割合が大...
要約 使用済み養液を系外に排出せず低コストで簡易な養液栽培法‘毛管ポット耕’を開発した。毛管ポット耕は防根透水性の不織布ポットに培土を詰め底面給液方式で作物を栽培するものである。夏秋トマトでは土壌溶液...
夏秋ギク「岩の白扇」の葉身汁液窒素栄養診断での最適葉位と診断指標
要約 夏秋ギク「岩の白扇」の葉身汁液による窒素栄養診断には、下位葉(下位6~10葉)が適当である。葉身汁液中の硝酸イオン濃度は、消灯前までは3000~6000ppm程度、それ以降は6000ppm程度を目安に施肥管理を行...
要約 地床利用の点滴潅水施肥栽培において、施肥量を現場慣行の60%程度減肥しても商品果収量が安定確保される。このときの葉柄搾汁液中硝酸イオン濃度の栄養診断指標値は栽培期間中1000~4000ppmであり、土壌EC...