マーカー遺伝子を用いて閉鎖された家畜集団の遺伝的性質を明らかにする
要約 マーカー遺伝子を用いることにより血統記録のない家畜集団においても近交係数の推定が可能であり、また遺伝子の多面的発現など複雑な働きが発見できる。 キーワード マーカー遺伝子、近交、繁殖性、閉鎖群、...
草地化等の新技術を組み入れた汎用性の高い小規模移動放牧マニュアル
要約 既存の小規模移動放牧マニュアル等の残された問題点を解決するQ&A方式のマニュアルであり、とくに耕作放棄地を草地化し放牧活用するとともに、水田なども含めた様々な草資源を組み合わせた周年屋外飼養...
要約 トレニアの培養植物の維持管理において、培地の糖をトレハロースにすることで、スクロースの場合の2倍以上の期間(最大2.5か月間)、植物体を健全な状態で維持できる。それにより、維持管理に掛かる時間・経費...
要約 ハダニの主要な土着天敵であるキアシクロヒメテントウ、ヒメハダニカブリケシハネカクシ、ハダニアザミウマは、餌であるハダニがいない場合でもショ糖を摂取することで長期間生存でき、再びハダニを摂食した...
要約 水田で生産される国産飼料を利用して温暖化影響の少ない子牛生産を行うためには、牧草の放牧利用が最も効果的である。イネWCSの利用にともなう環境負荷軽減には、収穫ロスの削減、梱包サイズの拡大、小域の...
道央の放牧地における牛ふん尿由来の一酸化二窒素とメタンの排出係数
要約 道央の放牧地におけるガス発生量の実測値から算出した牛ふん尿由来の一酸化二窒素とメタンの排出係数は、北関東で得られた値に比べ同等か小さい。また、ふん由来のメタン排出係数は繁殖牛の方が搾乳牛に比べ...
要約 発情後17~19日にオキシトシン負荷試験を実施し、負荷後0~90分までの血中プロスタグランジン代謝産物の推移を調べることにより、次の発情予定日までに黒毛和種雌牛の受胎性評価および受胎性の高い個体の選...
要約 汎用コンバインにより圧砕処理された稲わらを黒毛和種繁殖雌牛或いは日本短角種去勢肥育牛に飽食量給与した場合、通常稲わらに比べて採食時間は短くなるが反芻時間は同等であり、粗飼料価指数は通常給与で60...
要約 身近な植物であるトマトは、交雑・自殖ともに容易である上、果実の色や形に明確な遺伝変異が存在するため、食育や遺伝・品種改良の学習教材に適している。この特性を生かして、学校活動の中でトマトのオリジ...
冬季放牧時のイタリアンライグラスの栄養価は播種時期により大きく変動する
要約 冬季放牧時のイタリアンライグラスは、播種が早いほど草量は多く、逆にTDNなどの栄養価は低くなる。この栄養価の変動は放牧牛の体重に影響を与える水準であることから、肥育や維持等の目的に応じて播種時期...
要約 ヤギを実験モデルとし、脳内に存在するキスペプチン神経細胞が動物の生殖機能を調節する最上位の中枢であり、神経細胞内の特異的なメカニズムで生み出されるパルス状の神経信号によって卵子や精子の発育を制...
天敵昆虫ナミテントウの幼虫に対する農地周辺植生に生息するアブラムシの餌適性を解明
要約 アブラムシの天敵昆虫であるナミテントウの幼虫に対する、様々なアブラムシの餌適性を評価したところ、季節毎に異なる様々な在来または外来植物に寄生するアブラムシがナミテントウ幼虫の餌として適している...
要約 日本原産のランであるシランは強い雑草抑制作用を示します。その原因物質としてミリタリンを同定しました。シランは強い雑草抑制効果をもつ多年生被覆植物として、畦畔や庭園の雑草管理に利用できます。 背...
要約 イタボガキの自然増殖方法を開発するための移植試験を行った。種判別については、独自に設計した本種の判別プライマーを用いた。食害防止と幼生の滞留を目的としたケースに、親貝と採苗用のホタテ殻を入れて...
要約 水位変動が大きいダム湖でワカサギの自然繁殖を活用した増殖を行うため、自然産卵場の要件及び人工魚巣の材質を検討した結果、砂の割合が50%以上の河床で、流速が主に20cm/秒以下の場所にサランロック、ま...
要約 ブルーギルなどの外来魚の侵入は日本の淡水生態系の大きな脅威であるが、河川工作物の施工を工夫することで外来魚の生息域全域への侵入を抑えられる可能性がある。野外調査から、魚類の飛び跳ね行動の性質の...
要約 河川に住む魚類を対象に開発された遺伝的交流の大きさを推定する方法が、森林性の小型哺乳類でも利用できることを明らかにしました。 背景・ねらい 開発による森林の縮小・分断化が世界各地で進んでいます。...
選抜育種した高水温耐性品種の養殖現場における既存品種との特性の差異
要約 千葉県ノリ養殖の年内生産量は、水温上昇等によって変動が大きく近年は減少傾向にある。これに対応するため、室内選抜育種によって高水温に耐性を有するノリ系統を作出した。この系統を秋芽生産期に既存品種...
地域内の組織的粗飼料生産による日本短角種繁殖中規模経営の維持
要約 地域内での組織的な粗飼料生産・供給は、日本短角種繁殖経営にとって、自給粗飼料生産の制約を緩和して飼養頭数の確保を容易にし、地域の林業や自家の複合部門への従事による所得確保を可能にすることで、中...
湖沼と水田を結ぶ水系ネットワークの保全は、外来魚による食害を防ぎ在来魚を増殖するうえで重要である
要約 諏訪湖流入河川で外来魚と在来魚(フナ類)の生息域の重複について調査した。ブルーギルは河川に周年生息するが、オオクチバスは湖と河川の間で季節移動している。水田水路には外来魚は分布せずフナ類の繁殖...