ブランドウンシュウミカンを安定生産できるNARO S.マルチ栽培法の普及拡大
背景・ねらい ウンシュウミカンでは適度な水分ストレス状態(葉の水ポテンシャル-0.7~-1.0MPaの範囲)で栽培すると果実糖度が高まることが知られている。このため、生産現場ではマルチ栽培で土壌水分を調節して、...
高品質なカンキツ果実を生産するためのシールディング・マルチ栽培(S.マルチ)
要約 S.マルチは排水設計した園地において、専用のS.シートでうねごとに根圏のシールディング(shielding, 遮蔽すること)を行い、シートマルチ栽培を行う技術である。従来のシートマルチ栽培の問題点である根域へ...
気候変動による温州ミカンの着花性および「不知火」のこはん症発生の変化と対策技術
要約 気候変動による秋冬季の高温は温州ミカンの直花割合を高めることで隔年結果の要因となり、夏秋季の土壌乾燥は「不知火」のこはん症を誘発する。対策として、温暖化により増加する直花は既存の花芽調節技術が...
要約 人工気象室内でのポット試験において、パラフィン入肥料希釈液を出穂直後の水稲の穂に散布することで、夜間のフェーンによる白穂の発生を抑制することが可能である。この効果は、パラフィン入肥料の種類によ...
低温によるウンシュウミカンの花成誘導にアブシジン酸が関与する
要約 ウンシュウミカンでは低温によりCiFT遺伝子発現が増加して、花成誘導が起こる。この時、CiFT遺伝子の発現を高める内生アブシジン酸(ABA)含量も増加することから、ABAは花成誘導に関与する...
簡易土壌水分計の水位低下量はカンキツが受けている乾燥ストレスの指標となる
要約 簡易土壌水分計は、塩ビ管内の水位低下量で土壌の乾燥程度を判定する測器である。簡易土壌水分計の1日あたり水位低下量は、カンキツが受けている乾燥ストレスの指標となり、水位低下量を積算した値と糖度と...
高糖度カンキツ果実生産に必要な乾燥による水分ストレス付与の時期
要約 早生ウンシュウミカン、「はれひめ」および早期収穫の「不知火」は、果実に果汁が蓄積し始める時期から約2ヶ月間、乾燥による適度な水分ストレスを樹体に付与することにより、効果的に高糖度の果実を生産で...
マルドリ方式のカンキツ経営への普及段階における技術導入の成否要因
要約 和歌山県有田地域においてマルドリ方式を導入した10経営では、高品質果実の生産量が多く安定しているものと、低いものがそれぞれ半数認められる。両者を比較した結果、後者ではマルドリ方式に適さない園地が...
要約 「カラ」の常温貯蔵において、収穫調整時のヘタの負傷は貯蔵中のヘタ枯れにつながる。収穫調整時に果梗枝を短く切りつめずに、収穫した果実袋のまま貯蔵すればヘタ枯れが少なく1ヶ月程度貯蔵できる。 キーワ...
7~9月の土壌水分環境がカンキツ「はるみ」の樹体生育、着花に及ぼす影響
要約 カンキツ「はるみ」は、8月に土壌が乾燥すると、当年の果実品質には影響ないが、根量が減少する傾向にあり、同時期に発生する結果母枝の伸長および翌春の着花数が減少するためこの時期は土壌を湿潤に保つこ...
要約 「あまつづみ」は、「安芸タンゴール」(「興津早生」×「トロビタオレンジ」)に 「サザンレッド」を交配して育成したカンキツ新品種である。高糖度で果皮の紅色が濃く、 オレンジ香を有し、さらに、じょう...
要約 イチゴ炭疽病潜在感染を検出できる石川らの簡易検定法を、輪ゴム、ティッシュ、ビニール袋という 手に入りやすい道具を利用する方法に改良しても検出が可能である。 キーワード イチゴ、炭疽病、簡易検定法 ...
要約 カンキツ新品種候補「津之輝」は「(清見・興津早生)No.14」に「アンコール」を交雑して育成したミカンである。剥皮は比較的容易で、じょうのう膜が薄く、無核性で食べやすい。糖度が高く食味良好で、施設栽...
要約 「不知火」は満開後90日以降では、早い時期に土壌乾燥するほど果実品質へ与える影響は大きく、より高糖・高酸となる。高品質果実生産のためには、品質へ影響を及ぼす夏季の土壌乾燥を避け、秋季以降に乾燥さ...
要約 ウンシュウミカン樹の主幹および根域の土中に挿入した電極間の静電容量をLCRメータを用いて測定することで、カンキツ根の乾燥重を非破壊的に推測できる。 キーワード 静電容量、根量、非破壊測定、ウンシュ...
要約 カボスのハウス栽培では、かん水による急激な果実肥大後にヤニ果が多発する。 キーワード 樹、カンキツ、カボス、ハウス栽培、ヤニ果、生理障害、果実肥大 背景・ねらい カボスのハウス栽培、特に加温ハウス...
要約 「トサブンタン」の樹冠下の地表全面を8月中旬から11月中旬まで白色透湿性シートで被覆することで、糖度が高く、果皮色が良好な果実を生産できる。 キーワード カンキツ、トサブンタン、シートマルチ、糖度...
透湿性シートの廃材を利用したミカンせん定枝チップの早期堆肥化技術
要約 チップ化したミカンのせん定枝に、チップの2%量の石灰窒素を添加し、タイベックシートを被覆すると短期間で堆肥化できる。また、堆肥化の進行状態は温度変化から確認できる。 キーワード ミカン、せん定枝、...
要約 ユズ果皮の水溶性中性画分にはアブシジン酸のb-D-グルコピラノシルエステルが含まれ、メヒシバ、ノゲシ、シロザなどの雑草やレタス、トマト、セルリー、ズッキーニなど多種植物の発芽や生長を阻害する。 キ...
要約 スダチ果実は30℃以上や5℃以下では果皮は退色しにくい。このため、30~40℃での高温予措や強制予措を行うと、緑色を保持した状態の果実予措が短期間に可能となり貯蔵性が向上する。夏期かん水は貯蔵性をさらに...