自家和合性で果実が大きくヤニ果の発生の少ないウメ新品種「麗和」と「和郷」
要約 「麗和」と「和郷」は自家和合性のウメ新品種である。30g以上の果実が収穫できて、果実の生理障害であるヤニ果の発生が少ない。自家不和合性品種の結実不良が問題となっている地域で結実を安定させる品種と...
炊飯後に褐変しにくく、食味に優れる二条裸麦品種「キラリモチ」
要約 裸麦品種「キラリモチ」は、プロアントシアニジンフリーの特性を有し、炊飯後に褐変しにくい。もち性であるため食味に優れ、既存品種に比べてβ-グルカン含量が高い。オオムギ縞萎縮病、うどんこ病に抵...
要約 「ぽろすけ」は「ぽろたん」より1週間程度早く収穫される早生の易渋皮剥皮性品種である。「ぽろすけ」と「ぽろたん」は相互に受粉樹として利用できる...
黄変や臭気の原因となるグルコシノレートを含まない品種「だいこん中間母本農5号」
要約
単一花粉PCRによる花粉側自家和合性系統415-1が生産する和合性花粉の検出
要約 ニホンナシの花粉側自家和合性系統415-1の花粉一粒のDNAを鋳型にPCRを行い、各花粉のS遺伝子と複数のSSRマーカーの遺伝子型を同時に解析することにより、和合性花粉を検出できる。415-1は2種類の
加工品黄変の原因となるグルコシノレートが欠失した「だいこん中間母本農5号」
要約 「だいこん中間母本農5号」は、通常ダイコンに含まれ加工品黄変の原因となる4-メチルチオ-3-ブテニルグルコシノレートを含まない。この成分の欠失性は単因子劣性に遺伝し、本特性を有した品種を育成するため...
要約 「すずこま」は、早生で草姿がコンパクトな心止まり性の加熱調理用トマト(クッキングトマト)品種候補であり、低段密植養液栽培に適する。 キーワード クッキングトマト、品種、低段密植、養液栽培、心止まり...
無加温ハウスにおける「田辺」ダイコン、「天王寺」カブの採種時期の早期限界
要約
無加温ハウスで「田辺」ダイコン、「天王寺」カブを採種栽培する場合、慣行の採種時期より1か月早く収穫(早刈り)しても発芽率60%以上の種子が採種できる。この場合の乾燥種子の1...
多収で紫肉色の安定した加工用カンショ新品種候補系統「沖育96-1-15」
要約 「沖育96-1-15」は、いもの変形が少なく外観の良い多収系統である。紫肉色が濃く均一で安定しているため、加熱後の発色が良く加工用に適している。 キーワード サツマイモ、紫肉色、沖育96-1-15、多収、加工...
要約 加工・業務用カボチャにおける直まき、自然受粉、着果節位以上の側枝を放任する省力整枝栽培の生育・収量は、慣行栽培と同等である。一斉収穫を組み合わせると管理作業時間は慣行栽培の約5割に削減され、大...
赤肉で大果のスモモとウメの種間雑種新品種「露茜(つゆあかね)」(系統番号:ウメ筑波10号)
要約 ウメ新品種「露茜(つゆあかね)」(系統番号:ウメ筑波10号)*は、ニホンスモモ「笠原巴旦杏」にウメ「養青梅」交雑して育成した。果実は60~70gと大きく、果皮はほぼ全面に赤く着色し、果肉も鮮紅色に...
要約 カンキツ新品種候補「津之輝」は「(清見・興津早生)No.14」に「アンコール」を交雑して育成したミカンである。剥皮は比較的容易で、じょうのう膜が薄く、無核性で食べやすい。糖度が高く食味良好で、施設栽...
要約 夜温15℃前後の無加温栽培におけるパッションフルーツ(品種:「サマークイーン」)の冬季収穫果実は酸含量が高い。昼温30℃、夜温25℃程度に管理する加温栽培を行うことにより、酸含量が低く糖酸比の高い果...
カラフルポテトの新顔(1)赤肉の新品種「ノーザンルビー(旧系統名 北海91号)」
要約 ばれいしょ「ノーザンルビー」は、調理適性に優れ、アントシアニン色素を含有し、いもの肉色が赤色である。ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を有し、「インカレッド」に比べ枯凋期が早く栽培しやすい。 キ...
カラフルポテトの新顔(2)紫肉の新品種「シャドークイーン(旧系統名 北海92号)」
要約 ばれいしょ「シャドークイーン」は、紫肉の既存品種「キタムラサキ」および「インカパープル」に比べ、アントシアニン色素を約3倍含有し、肉色は濃い紫である。 キーワード ジャガイモ、アントシアニン、紫...
カラフルポテトの新顔(3)橙黄肉の新品種「インカのひとみ(旧系統名 北海93号)」
要約 2倍体ばれいしょ「インカのひとみ」は、カロテノイド系色素を含有し、いもの肉色が橙黄色である。表皮は赤色で、目の周りだけが黄色に着色された眼鏡状の様相を呈する。「インカのめざめ」同様、良食味であ...
要約 ビワ「長崎早生」の夏季における発蕾に最適な温度は摂氏25度である。4月~6月に土壌を乾燥させ、7月~8月に細霧冷房することにより発蕾、開花が早くなる。 キーワード ビワ、長崎早生、細霧冷房、発蕾、開花...
セイヨウミツバチによって受粉した促成栽培ナスの収量及び果実の形状
要約 ナス促成栽培において、セイヨウミツバチによる受粉ではセイヨウオオマルハナバチに比べて収量は同等だが、11~3月に形状不良果率が高まる。また、1葯当たり稔性花粉量が0.5 mg以下になると着果率が低下し...
要約 発芽前のオウトウを-3℃の雪室で貯蔵し、9月下旬から3℃前後で順化した後、10月上旬から加温ハウス栽培を行うことにより、年末年始出荷が可能となる。さらに、収穫後のオウトウを5月上旬から3℃の雪室で貯蔵し...
要約 多くの森林樹木には、マスティングとよばれる種子の「成り年」現象がある。温帯落葉広葉樹林での地道な長期観測結果から、マスティングには種子食者から上手く逃れたり、受粉効率を上げるなど、樹木の種子生...