ニジマスの高温選抜効果を熱ショックタンパク質(HSP)発現量で検証する
要約 中央水産研究所水産遺伝子解析センターでは、東京大学および宮崎県水産試験場と共同でニジマスの高温選抜効果を遺伝子レベルで評価するための研究開発を進めています。宮崎県の高温選抜系と長野県の標準系を...
要約 優性遺伝形質であるアサリ殻模様の非対称型(A型)頻度は北海道と関東近辺で高く、東北、浜名湖以西で低かった。千葉県盤州ではA型頻度が低い地域のアサリが2007年まで放流されてきた。盤洲の2005年度標本で...
要約 キンメダイ類3種のmtDNAのCOI領域の塩基配列分析を行い、3種の種判別法を確立させた。天皇海山で漁獲されたキンメダイについて検討した所、すべてキンメダイで問題はなかった。しかし、インドネシア沖でキン...
要約 日本海で漁獲量が急増しているサワラの有効利用技術開発に向けた基礎的な知見とするため、日本海沿岸で漁獲されたサワラの地域、季節、大きさ毎の成分を明らかにし、これらの成分データを取りまとめて日本海...
要約 海藻バイオマスとしての褐藻の利用法を開発することを目的として、組換え細菌を用いて褐藻(アイヌワカメ、スジメ、ダシガラコンブ)の分解を試みた。海藻分解能力の高いPseudoalteromonas atlantica
要約 カタクチイワシの魚体処理能力を向上させるために、魚体の整列を機械化することを目的として、簡易型の頭方向揃え装置を開発した。傾斜面に魚体を供給すると、魚体の重心が頭寄りにあること、および傾斜面と...
要約 ヤマトシジミが生息する汽水域環境と品質との関係を調べた。小川原湖内数地点において塩分・底質などの環境情報を調べ、採集したヤマトシジミから生息密度や成長などの生態情報および軟体部の遊離アミノ酸・...
HPLC分析による二枚貝の毒組成解析とELISAの有効性検証
要約 マウス試験の前段階のスクリーニングにELISAを使用できるか、二枚貝に含まれる毒の組成を指標に検証した。蛍光化-HPLCにて検体を分析したところ、毒組成や毒力は年度間や定点間でよく類似しており、ELISAの...
要約 中型いか釣漁船が冬季に対象とするアカイカの分布と豊度および遊泳行動を明らかにするため表層トロールとバイオテレメトリー調査を実施した。その結果、アカイカは三陸沖漁場以外に南の黒潮続流周辺や東経海...
要約 ミンククジラへの衛星標識の装着と追跡に国内で初めて成功した。霧多布沖約15海里の地点で遊泳中のミンククジラ1頭にアルゴス衛星標識を装着し、衛星受信の結果、同個体が、装着から27日目までの間、道東沿...
要約 遺伝解析にもとづくミンククジラの系群判定を世界に先駆けて船上で実施した。オホーツク海において目視調査を行い、発見したミンクククジラ8個体からバイオプシーサンプルを採取した。船上での遺伝解析に成...
要約 中央水産研究所水産遺伝子解析センターでは、東京大学および九州大学と共同で、太平洋クロマグロの全ゲノムDNAの解読に成功しました。取得した配列情報はゲノムサイズの9割を超え、他の魚類のゲノム配列との...
要約 1980年代以降の北部太平洋海域における魚種交替現象(マイワシ・マサバ・カタクチイワシ)を対象に、様々な漁業管理施策が、資源量、漁獲量、漁業経営、地域への経済波及効果、自給率への貢献度等に及ぼした...
要約 伊豆諸島海域でのたもすくい網によるマサバ漁場は黒潮内側域に限定されると考えられてきたが、2010年漁期の中盤、黒潮本流域に入った三本を含む三宅島周辺海域でマサバ親魚が集群し、漁場が形成され続けた。...
要約 九州南方では水温前線が約20日の周期で繰り返し北上することが知られている。本研究では、漁場形成や卵・仔稚魚輸送過程に密接に関わるこの現象に伴う周辺海域の水温・流速場変動を三次元的・時間発展的に記...
要約 降りウナギに発信機を装着し、産卵場(北緯12~14度、東経141~142度)とその西方海域(北緯13度、東経138度)及び北方海域(北緯20度、東経143度)で計5個体を放流、追跡した。2日から1週間の追跡を行った...
要約 黒潮親潮移行域に分布するマサバ幼稚魚の耳石日周輪解析により、初期成長速度と加入の成否との関係を解明するとともに、分布回遊経路の把握、加入量と水温や餌などの環境条件との関連を検討した結果、マサバ...
アワビ類の増殖を目的とした人工投石漁場と天然漁場での長期生物相変動
要約 アワビ類は資源減少が著しく、原因究明が求められている。そこで、アワビ類の増殖を目的とした人工投石漁場において、造成初期から生物相の調査を実施し、周辺の天然漁場と比較した。造成2年目以降、安定し...
水温制御によるバフンウニの配偶子形成抑制と卵巣中の残留プルケリミンの消失とプルケリミンの蓄積抑制
要約 未成熟期間の短いバフンウニの卵巣には苦味成分プルケリミンが多く蓄積し、食用とならない。そこで、水温制御によってバフンウニの配偶子形成を抑制し、未成熟期を長期化する方法について検討した。その結果...
要約 カタクチイワシなどの小型魚を対象とした魚体処理機は、魚の頭を除去するヘッドカッターと、魚を開きにするフィレーマシンは別々に稼働されているが、加工場での人件費と時間を節約することを目的として、ヘ...