複二倍体シクラメン(Cyclamen persicum×C. purpurascens)の作出と種子稔性
要約 二倍体園芸品種(C. persicum 2n=2x=48)と二倍体野生種(C. purpurascens 2n=2x=34)の種間交雑により不稔の雑種(2n=41)が得られる。雑種の減数分裂で非還元小胞子が形成され、雑種の葯培養により非還元小胞子...
トルコギキョウの脂肪酸不飽和化酵素遺伝子の単離とRNAiベクターの構築
要約 トルコギキョウの脂肪酸不飽和化酵素遺伝子(EgFAD7:Eustoma grandiflorum Fatty acid desaturase) をcDNAライブラリー等より単離してその構造及び塩基配列を明らかにした。単離したEgFAD7全長(開始~終始コ...
アリウム「オータムヴィオレ」切り花のGA3前処理による日持ち向上
要約 アリウム「オータムヴィオレ」の切り花に対して、10~25ppmのGA3を16時間前処理することで、花茎の黄変抑制と日持ちが延長する。 キーワード アリウム、オータムヴィオレ、切り花、GA3、日...
要約 トルコギキョウでは一重咲きと外側の花弁全体ががく化した奇形八重咲との交雑により、確実に八重咲を育成できる。 キーワード トルコギキョウ、八重咲、遺伝、表現型、F1、育種 背景・ねらい トルコギキョウ...
要約 ヒメサザンカ系統および、ヒメサザンカを育種親とした芳香性ツバキの芳香に寄与する香気成分は、フェニルアセトアルデヒド、2-フェニルエタノールである。ヒメサザンカ系統36は、香気成分中にこの2成分の含...
要約 遺伝子導入でキクの白色花弁におけるカロテノイド分解酵素遺伝子(CmCCD4a)の発現を抑制することにより、花弁が黄色に変化した形質転換体が得られる。 キーワード キク、カロテノイド、カロテノイド分解酵...
シロイヌナズナの転写因子抑制技法(CRES-T法)は花きの形質改変に有効である
要約 シロイヌナズナの転写抑制因子をキク及びトレニアに導入すると、花形等の変化した花きが作出できる。CRES-T法は高次倍数体を含む異種植物でも有効に機能し、作物の形質改変に有用である。 キーワード CRES-T...
上向き咲きのグラジオラス新品種「プリンセスサマーイエロー」の育成
要約 上向きに咲く草姿が特徴的なグラジオラス新品種「プリンセスサマーイエロー」を育成した。花色は黄色に外花被の先端部がオレンジ色の覆輪品種で、早生の中輪系グラジオラスとして有望である。 キーワード グ...
ダブルローナタネ品種の根に、実にはないグルコシノレートが存在する
要約 日本の無エルシン酸ナタネ4品種に6種類のグルコシノレート(GSL)が含まれている。ダブルロー品種「キラリボシ」では、莢・種子のGSL含量が低下するが、根のGSL含量の低下は見られない。また、「キラリ...
シクラメンの脂肪酸不飽和化酵素遺伝子の単離とノックダウンベクターの構築
要約 シクラメンの脂肪酸不飽和化酵素遺伝子(CpFAD:Cyclamen persicum Fatty Acid Desaturase gene)をTAIL-PCR法により単離して塩基配列を明らかにした。CpFADは、全長3,939塩基であり、8カ所のエクソンと7カ所...
要約 麦芽α-アミラーゼ活性には大きな品種間差異があり、低蛋白質系統「大系HL138-8-5」やその後代系統のα-アミラーゼは高活性である。高α-アミラーゼ特性は、高ジアスターゼ力、低麦汁β-グルカンなどの好ましい...
要約 RAPDおよびSSR解析により作成されたカーネーションの連鎖地図は、全長605.0cMで16連鎖群から構成される。QTL解析より、萎凋細菌病抵抗性に関する主働抵抗性遺伝子は第6連鎖群に、2つの微働抵抗性遺伝子は...
要約 雑種強勢育種法により、晩生で八重濃紫青色の「青フラDel交1号」及び晩生で八重浅青色の「青フラDel交6号」を、海外から導入した種子由来の実生から晩生で八重淡緑黄色の「青フラDel9号」を育成し、その特...
大粒で収量が多く醸造適性の優れる二条大麦新品種「サチホゴールデン」
要約 二条大麦新品種「サチホゴールデン」は、早生で千粒重が大きく整粒歩合が高く多収である。オオムギ縞萎縮病ウイルス系統Ⅰ~Ⅲ型及びうどんこ病に抵抗性である。麦芽エキス及びジアスターゼ力が高く麦芽品質は...
要約 日本短角種のロース芯面積、バラの厚さ、皮下脂肪の厚さ、日増体量を生産者の希望に応じて改良するための指標として、総合経済育種価を求める式を開発した。さまざまな種畜選抜の機会に各形質に応じた総合経...
雄性不稔性ユリ品種‘秋田プチホワイト’は高温感応により稔性が回復する
要約 葯を形成しないユリ品種‘秋田プチホワイト’は、栽培期間に連続して32/25℃(昼温/夜温)の高温処理すると、葯の分化と花粉の形成が促され、稔性が回復する温度感応性雄性不稔品種である。 キーワード ユリ、温...
要約 生イモ中の還元糖量、チップ中のアクリルアミド量が顕著に増加する貯蔵温度域は8℃未満である。アクリルアミド生成に最も強く関与する生イモ中の成分は還元糖である。 キーワード ばれいしょ、貯蔵温度、ポテ...
要約 電照抑制栽培による8、9月開花作型に適した夏秋スプレーギク5品種を育成した。 キーワード キク、夏秋スプレーギク、耐暑性、長日開花性、育種 背景・ねらい スプレーギクは周年生産化が進み、夏秋スプレー...
湿地カラー疫病抵抗性新品種候補「10W-2-101」、「11W-3-75」の育成
要約 疫病抵抗性品種「ウェディングマーチ」と早生で切り花品質に優れた「チルドシアーナ」の交配により、疫病抵抗性があり、早生で切り花品質が「チルドシアーナ」に近い湿地カラー新品種候補「10W-2-101」、「1...
要約 秋ギクの「神馬」では、頂花の筒状花数が側花の2倍程度多く、それらの正常発達率も高い。舌状花を切り取って処理するよりも抜き取るほうが、下位の側花における筒状花の正常発達率は高い。電照打ち切り時期...