要約 食糧用大麦における新ランク区分の基準項目である精麦白度および正常粒率からみた「はるしずく」の刈取適期は、「ニシノチカラ」と同様に成熟期後3~4日以降である。また、刈取適期の判定は、屈曲した穂が全...
要約 水稲後作における焼酎用大麦「はるしずく」の収量性、外観品質および精麦特性からみた安定栽培法として、11月下旬播では苗立本数150本/㎡、12月上旬播では150~200本/㎡、施肥窒素量は10a当たり基肥5kg、第1...
大粒、多収の二条大麦新品種候補「西海皮60号」の佐賀県における特性
要約 「西海皮60号」は「ニシノチカラ」と比較して、出穂・成熟期が2~4日早い早生で、稈長が短く耐倒伏性に優れ、大粒で収量性は同等かやや優れる。搗精時間はやや短く軟質で、白度は同程度かやや高い。焼酎醸造...
コムギ属もオオムギと同様に SD1座対応領域に種子休眠性QTLを持つ
要約 2倍体コムギは、オオムギで最も作用力の強い種子休眠性QTLと報告されている SD1座に対応する領域に作用力の強い種子休眠性QTLを持つ。 キーワード コムギ、オオムギ、種子休眠、QTL、SD1 背景・ねらい ...
二条大麦の赤かび病防除適期は穂揃い10日後頃の葯殻抽出期である
要約 国内の二条大麦は閉花受粉性で、開花期(ほぼ穂揃い期)に葯が抽出しないが、開花10日後頃に葯殻が穎花の先端から押し出されてくる。この時期が赤かび病およびかび毒蓄積に対し急激に感受性が高まる時期であ...
PLUGマーカーは類似性の高いコムギ同祖遺伝子の染色体位置を効率的に決められる
要約 イネ遺伝子とコムギEST配列より作られるPLUG(PCR-based Landmark Unique Gene)マーカーは、コムギのA、B、Dゲノム由来の3つの同祖遺伝子からのイントロン領域を含む断片を特異的に増幅し、さらにイントロ...
要約 市販のフラットベッドスキャナを利用し、小麦種子横断面の胚乳色相を測定するシステムを新規開発した。これにより製粉による小麦粉色相の劣化要因を除外し胚乳自体の色相を効率的に測定できるとともに、小麦...
要約 大型ポリエチレン袋を加工したヘリウムガス気球にデジタルカメラをつり下げて、高解像度の画像を撮影できる。気球は100mまでの任意の高度に静止でき、ラジコンでカメラの撮影方向・シャッターを制御する。圃...
要約 二条大麦「小春二条」は播性がIIの寒冷地向け中生種で、耐雪性は「シュンライ」と同等である。穂発芽性がやや難で粒の外観品質が優れる。「ミノリムギ」より麦芽エキスやジアスターゼ力が高い。小規模ビール...
要約 コムギの「やや低アミロース」形質を支配するBゲノム由来waxy遺伝子(Wx-B1)変異は、同遺伝子を含む約67kbpの欠失が原因と考えられる。同DNA情報を利用して作製された共優性マーカーは、「やや低アミロース...
要約 大麦のβ-グルカン欠失変異遺伝子(bgl)は単因子劣性で、7H染色体上に座乗し、裸性遺伝子(nud)と14.4%の組換え価で連鎖する。β-グルカン欠失系統は胚乳細胞壁のマトリクス構成多糖量が少なく、細胞壁が薄...
要約 日長反応性のうち短日遅延性を大きくした大麦の早生系統を作出した。この系統は出穂期の年次変動が小さく、暖冬でも茎立が早くないため凍霜害の発生が少ない。 キーワード オオムギ、温暖化、日長反応性、...
小麦との作業競合回避が可能な二条大麦「はるしずく」の安定栽培法
要約 熊本県の小麦作付地域における「はるしずく」の播種適期は、11月5半旬から12月2半旬であり、施肥量は窒素成分で基肥0.6kg/a、2月上旬および3月上旬に各0.2kg/aずつ、あるいは2月上旬に0.4kg/aの追肥により多...
要約 麦類の脱芒機として除糠装置にサイクロン機能を有している1回通し式精米機を用いることにより、粉塵を除去し衛生的な環境で能率的な脱芒作業が行える。 キーワード 麦類、脱芒機、精米機 背景・ねらい 麦類...
要約 麦芽品質に関わるリポキシゲナーゼ欠損遺伝子(lox-1)のDNAマーカーを作出するとともに、縞萎縮病抵抗性遺伝子rym5、うどんこ病抵抗性遺伝子mlo、秋播性遺伝子vrn-H1およびVrn-H2に関する既報マーカーの育種...
要約 カナダからの輸入コムギに混入していた植物種子の特徴を分析しました。その結果、「生産地の畑での発生量が多い」、「背が高い」、「種子に冠毛が無い」、「作物種である」、ことが混入率を高める要因である...
飼料中の第一胃バイパス蛋白質割合が交雑種去勢牛の枝肉成績に与える影響
要約 交雑種去勢肥育牛の肥育中期以降に第一胃バイパス蛋白質割合の高い飼料を給与する場合、枝肉重量が増加し、枝肉販売額および収益性が向上する。 キーワード 交雑種去勢肥育牛、蛋白質、第一胃バイパス、枝肉...
要約 スズメノテッポウの除草剤抵抗性バイオタイプは、九州北部の麦作地帯の広い範囲に発生する。その中にはチフェンスルフロンメチル抵抗性、トリフルラリン抵抗性および両成分に対する複合抵抗性バイオタイプが...
要約 早植え栽培したイネは、普通期栽培したイネに比べ、穂重割合は低いが、葉鞘+茎の細胞内容物(OCC)が高いため推定可消化養分総量(TDN)も高く、植物体全体の推定TDNが同程度以上になる。 キーワード 飼料イ...
要約 二条大麦新品種「煌二条」は、焼酎醸造適性が良く焼酎の酒質に特徴があり優れる。千粒重と整粒歩合が大きく整粒収量が高い。オオムギ縞萎縮病ウイルスのⅠ、Ⅲ型系統に強く、穂発芽性が難である。 キーワード ...