ナス系統「AE-P03」の主要な単為結果性遺伝子座と育種選抜マーカー
要約 単為結果性ナス系統「AE-P03」にみられる非受粉条件での果実肥大性は、第8染色体上の遺伝子座Cop8.1によって支配される。本形質は、近傍のDNAマーカーemf21H22およびemh11J10により選抜できる。 キ...
レタスビッグベイン病抵抗性の年末年始どりレタス新品種「ウインターパワー」
要約 レタスの新品種「ウインターパワー」は既存品種「ロジック」と比べてレタスビッグベイン病抵抗性が強く、収量、品質ともに優れる。10月上旬から中旬に定植する年末年始どりに適している。 キーワード レタス...
天然テルペノイドであるスクラレオールはサツマイモネコブセンチュウ感染を抑制する
要約 ジャスモン酸を処理したトマトの根からネコブセンチュウ侵入抑制効果を持つ単一有効物質を抽出できる。有効物質は既知天然テルペノイドのスクラレオールであり、植物ホルモンのエチレンシグナル伝達系を介し...
品種特性データの操作性が向上した系譜図作成ソフトウェア;EvoTree PLUS
要約 系譜図自動作成ソフトウェア;EvoTreeを多種類の品種特性データ(文字列・数値)に対応できるデータ構造へ改変し、データの操作性・汎用性を高めた。改良したEvoTree PLUSはマニュアル・作物系譜データ等と共に...
加工品黄変の原因となるグルコシノレートが欠失した「だいこん中間母本農5号」
要約 「だいこん中間母本農5号」は、通常ダイコンに含まれ加工品黄変の原因となる4-メチルチオ-3-ブテニルグルコシノレートを含まない。この成分の欠失性は単因子劣性に遺伝し、本特性を有した品種を育成するため...
「はくさい中間母本農6号」の晩抽性を選抜できるDNAマーカー
要約 花成の低温要求性が高い「はくさい中間母本農6号」由来の晩抽性は主に4つの量的形質遺伝子座(QTL)で支配される。これらのQTLに連鎖するDNAマーカーにより、同中間母本と同等の晩抽性を有する個体を交雑後代...
要約 「ねぎ中間母本農1号」は、既存の品種に比べてさび病による病斑の発生が少なく、強い抵抗性を示す。抵抗性は部分優性に遺伝し、さび病抵抗性品種を育成するための育種素材として利用できる。 キーワード ネ...
Brassica rapaの高レベル自家不和合性を制御する遺伝子座
要約 純度の高いF1種子の生産を可能にする高レベル自家不和合性に関与する主要なQTLは、Brassica rapa連鎖地図の2つの連鎖群に検出され、最も作用力の大きなQTLは連鎖群R07に位置する。 キーワ...
トマトのジャガイモシストセンチュウ抵抗性遺伝子を判定するDNAマーカー
要約 国内のジャガイモシストセンチュウ抵抗性トマト品種は抵抗性遺伝子Hero Aを持ち、新規作成PCR-RFLP DNAマーカーによって明確に判定できる。 キーワード ジャガイモシストセンチュウ、トマト、抵抗性...
倒伏が少なく大粒でそば粉の白度が高いそば新品種「にじゆたか」
要約 そば「にじゆたか」は倒伏しにくく、千粒重・容積重ともに大きく子実外観に優れる。成熟期は「階上早生」より数日遅く「岩手早生」並で、収量は「階上早生」並である。白度が高く実需評価が良いそば粉がとれ...
要約 身近な植物であるトマトは、交雑・自殖ともに容易である上、果実の色や形に明確な遺伝変異が存在するため、食育や遺伝・品種改良の学習教材に適している。この特性を生かして、学校活動の中でトマトのオリジ...
機能成分高含有農作物・加工食品に対する消費者の認知状況および摂取意向
要約 健康志向の高い消費者の94.6%が機能成分高含有農作物・加工食品の摂取を希望しており、栄養成分や機能成分の高さに魅力を感じている。一方、安全性等に対する不安もあり、有効成分の安全性評価結果並びに成...
可視・近赤外分光法を用いるトマトリコペン含有量の簡易非破壊計測
要約 可視・近赤外分光法を用いる非破壊計測により、トマトのリコペン含有量が簡易に計測できる。 キーワード トマト、リコペン、可視・近赤外分光法、非破壊計測 背景・ねらい リコペン(全てトランス型)は桃色系...
キュウリ黄化えそ病中程度抵抗性のキュウリ系統27028930と山胡瓜~1
要約 キュウリ系統27028930および山胡瓜~1は、メロン黄化えそウイルス(MYSV)を病原とするキュウリ黄化えそ病に対して中程度抵抗性を示す。本抵抗性は温度依存型で、ウイルス分離株に特異的である。 キーワード ...
応力曲線の解析に基づくキュウリ果実の客観的かつ定量的な食感評価法
要約 応力曲線のフラクタル解析やパワースペクトル解析などに基づくキュウリ果実の新たな食感評価法により、キュウリ果実の食感(歯触り)を客観的かつ定量的に評価できる。 キーワード キュウリ、食感、フラクタル...
要約 ナスの様々な組織から作製した21種類のcDNAライブラリーから解読した60,000個を超えるクローンの塩基配列情報は16,245種の独立な遺伝子配列に整理され、ナス属(Solanum)植物の新たな網羅的発現遺伝子...
要約 デジタルカメラでロース芯断面を撮影し、画像処理ソフトウェア「ImageJ」を用い、適切な画像処理をすることにより脂肪交雑の評価は可能であり、画像解析により算出した脂肪交雑割合と筋肉内脂肪含量は有意に...
要約 ミラフィオリレタスウイルス(MiLV)の外被タンパク質(CP)遺伝子を導入した組換えレタス「MiLV-CP-1」はMiLVの増殖を抑制する。特定網室での試験において、本系統は既存の抵抗性品種より強度のレタスビッグベ...
DNAマーカーによるイチゴの連鎖地図作製とイチゴうどんこ病抵抗性に関するQTL解析
要約 イチゴ(Fragaria × ananassa)品種「さちのか」とFragaria virginiana交配集団を供試材料としたイチゴうどんこ病抵抗性に関するQTL解析(量的形質遺伝子座解析)の結果、量的形質遺伝子座は連鎖地図上の3...
要約 ナスの1系統、近縁野生種2系統の果皮にはそれぞれデルフィニジン3-グルコシド、ペチュニジン3-(ρ-クマロイルルチノシド)-5-グルコシドが存在する。日本ナスの果皮にはナスニンよりも高い抗酸化活性を示すデ...