鉄砲式乾電池受粉機を用いた日本なし「幸水」の人工受粉の省力化
要約 日本なし「幸水」の人工受粉に鉄砲式乾電池受粉機を用いると、慣行の梵天使用に比較して、花粉使用量が約6割節約され、受粉時間は約3割短縮し省力化される。また、着果および果実品質には影響がない。 背景...
要約 「新高」×「幸水」の交雑により、日本なし新品種「陽水」を育成した。「豊水」と「新高」の間に収穫できる晩生の赤なし品種で、糖度が14度以上と高く、果重が約1kgと大きい。 背景・ねらい 愛知県の日本なし...
カラーチャート利用による日本なし「南水」の収穫適期の把握方法
要約 日本なし「南水」の専用果皮色カラーチャートは、糖度,果肉硬度との相関が高く、有袋栽培における収穫適期の把握に有効である。収穫適期はカラーチャート指数2.5である。 背景・ねらい 日本なし「南水」は14...
要約 日本なし「南水」において、糖度14%以上、平均果重380~400gの果実で、10a当たり3~4tを確保するためには、予備摘果を満開後14日頃、仕上げ摘果を満開後30~45日に実施する。仕上げ時の着果量は、葉数30~40...
要約 日本なし栽培の省力化に効果が期待される「2本主枝H型」、「2本主枝一文字」、「4本主枝2亜主枝」など4樹形について、主枝または亜主枝を3年間直立させることにより、4mの主枝または2mの亜主枝を短期間に育...
日本なし花粉採取専用樹の超低樹高仕立てによる花粉採取の効率化
要約 H型整枝および一文字整枝は、樹形の完成が遅いが、1樹当たり花粉採取量が多く、花粉採取量に対する切り枝採取時間も短いので花粉採取専用樹に最適である。開心自然形は、早期から安定的に花粉を採取するのに...
要約 日本なし「八里」の収穫適期は満開後105日~115日であり、収穫に適した果皮色はナシ地色用カラーチャートの値で3~4である。また、着果枝については腋花芽より2、3年目の短果枝で果重が大きく、果実の変形が...
要約 日本ナシの自発休眠完了時期や低温要求量を求める方法として、接ぎ木法は、処理による発芽等の反応が敏感で、操作も簡便であることから、従来の切り枝法や鉢植え法より有効である。鹿児島県果樹試験場・北薩...
日本ナシ「新高」果実の比重測定によるす入り果の判別および発生予測法
要約 日本ナシ「新高」のす入り果は、収穫果実の比重測定により非破壊で判定でき、果実比重は果実横径と果実を水中に入れた時の浮上した部位の比により推定できる。収穫予定日2週間前の果実比重から、収穫期の果...
要約 理論的な発育速度モデルを応用し、温度と日本なし「幸水」の生態変化の関係を解明し、高精度の開花期、成熟期予測を可能にした。その結果、施設栽培において、作型のシミュレーションができるようになった。...
要約 杉浦らの開発した理論的なモデルである日本なし「幸水」の発育速度モデルを応用し、県内における露地での開花期を予測するための実用的なモデルを得た。さらに、日最高最低気温から推定された毎時気温データ...
要約 動力散粉型人工受粉機の利用による日本なしの受粉は、慣行の手受粉に比べ花粉の使用量が2倍程度必要で、着果率はやや低くなるが、作業時間は1/6程度に軽減され実用性が高い。 背景・ねらい 日本なしの開花...
要約 ハウス栽培「幸水」の結実・樹体管理技術として、せん定では予備枝や短果枝を積極的に利用すること、着果量は8000果/10アール程度を基準とし、夏期管理では新梢引き起こし処理等を行い、収穫は露地栽培に比...
ナシ黒斑病のポリオキシン耐性菌に対する薬剤の連合作用による防除効果
要約 ナシ黒斑病のポリオキシン耐性菌に対し、Gisi et al.の方法で薬剤の連合作用による効果を評価した結果、イミノクタジン酢酸塩・ポリオキシン混合剤では相乗効果が、また有機銅・ポリオキシン混合剤では相加...
要約 日本なし「幸水」の施設栽培における夏季高温時に、細霧冷房によって棚面温度を3~6℃低下させることができる。 背景・ねらい 日本なし「幸水」の施設栽培では、夏季の施設内温度が高温になり、呼吸の増加に...
要約 日本なし「幸水」では、長果枝、側枝の摘心、誘引を行うことで、短果枝の形成、維持がはかられ、収量の安定につながる。 背景・ねらい 「幸水」は、短果枝の維持が困難なため、積極的にえき花芽を利用した長...
要約 日本なし「豊水」では、花芽整理、摘蕾、摘花で花数を減らすことにより、受粉、摘果作業の省力化及び花粉使用量の削減と大玉の生産が可能である。 背景・ねらい 日本なしでは受粉、摘果、収穫調整等の作業に...
要約 日本なし「秀玉」果実に対し、満開後20日前後に小袋かけを行うことにより、果皮単位面積当たりの果点コルク数が減少し、外観が向上する。 背景・ねらい 「秀玉」は、他の主要品種にはない独特な食味を有する...
要約 開花前から多目的防災網を被覆し、その中で、1果そう1花に人工受粉することにより、日本なし「幸水」の予備摘果時間を約20~50%減少させることができる。 背景・ねらい 栃木県の日本なし栽培面積の約50%を占...
ベンジルアミノプリンによる日本なし「豊水」のみつ症発生抑制効果
要約 日本なし「豊水」に対する、満開5日後、100mg/Lベンジルアミノプリンの花器への散布は、果実品質に影響することなく、みつ症の発生を抑制する。 背景・ねらい 日本なし「豊水」は品質の高い品種であるが、商...