要約 水稲の不耕起乾田直播栽培(以下、不耕起直播栽培)を継続すると、作土表層に有機物が集積する。不耕起栽培を耕起栽培に転換する時、作土に混和された有機物から窒素が発現し、慣行の窒素施肥量では水稲の生...
要約 水田土壌にリン酸が蓄積している実態にもとづき、水稲のリン酸吸収量と土壌中の可給態リン酸(トルオーグ法)水準に対応したリン酸施肥基準を策定し、可給態リン酸30mg/100g以上では無施用とした。 背景・ね...
要約 水稲の減化学肥料栽培において、「肥効調節型肥料による育苗箱施肥」、「牛ふん堆肥による化学肥料代替」の両技術を組み合わせることで、慣行栽培と同等の収量を得ることができる。 背景・ねらい 環境保全型...
施設簡易軟白ねぎ栽培における窒素およびリン酸肥沃度に対応した施肥法
要約 施設軟白ねぎ栽培農家圃場の肥沃度実態は、現行の土壌診断基準値よりも高い場所が多い。環境と生産を調和させた肥培管理として、土壌硝酸態窒素含有率に対応した窒素施肥(土壌窒素10mg/100g以上で無基肥な...
要約 沖積砂壌土における、5月上旬植コシヒカリ稚苗栽培の育苗箱全量施肥の適量は、慣行施肥窒素量の70%である。本施肥量で慣行施肥並みの収量が得られ、食味値も向上する。 背景・ねらい 米の産地間競争の激...
中性リン酸緩衝液抽出法による暖地水田土壌の可給態ケイ酸評価法
要約 水稲の茎葉中ケイ酸含有率と中性リン酸緩衝液によって抽出される土壌中ケイ酸含量の間には高い正の相関関係があるため、中性リン酸緩衝液を用いた抽出法は水田土壌の可給態ケイ酸の評価法として有効である。...
要約 水稲品種「ヒノヒカリ」は、同熟期の「ミヤコ95」よりやや多収で良質・良食味の中晩生品種であるので府南部の山城地域平坦地向きに奨励品種として採用する。 背景・ねらい 京都府南部山城地域における稲作...
要約 直播キャベツは、速効性窒素4kg/10aと緩効性被覆窒素8kg/10aを作条全量基肥施用することによって、移植において慣行の速効性窒素22kg/10aの半量ずつを全面に分施する場合と同等の生育・収量を得る。本施肥法...
要約 大区画水田において、愛知式不耕起播種機を用い、冬季代かき不耕起乾田直播を基幹とした省力水稲作業技術体系を検証した結果、ほ場作業時間は16.4時間/haとなり、成熟期の異なる品種の組み合わせにより個別...
要約 各地より収集した黄熟期のトウモロコシの微量要素(Fe、Mn、Zn、Cu、Mo、Co、Ni)濃度について実態を明らかにした。Fe、Mn、Coは、日本標準飼料成分表に示された乳熟期の値と比べて低い濃度である。 背景・ね...
有機物連用下における移植水稲に対する肥効調節型肥料の施用技術
要約 水稲「ヒノヒカリ」の移植栽培に対し、シグモイド型肥効調節型肥料を用いる場合は、収量・品質面から有機物無施用の慣行施肥に比べ、稲わら堆肥連用では45%、稲わら連用では45%~20%、麦わら連用では20%程度...
要約 水稲品種「つくし早生」の生育ステージ毎の稲体窒素吸収量を幼穂形成期8kg/10a、穂揃期11kg/10a、成熟期12kg/10aとすると穂数350本/m2、籾数2.7万粒/m2が確保でき、かつ玄米タンパク質含有率を良食味米の目...
要約 ネギの11,12月収穫の作型において、窒素吸収パターンに合った肥効調節型肥料を用いることで、全量基肥施用が可能である。この肥料を用いることにより、窒素成分を慣行に比べて全層施用で20%、条施用で50%...
要約 大麦の基肥は、耕起前の散布によって土壌全層に施用するのに比較し、播種(覆土)後に散布(表面施用)する方が、茎立期以降の生長が旺盛になり肥料の利用効率が高い。 背景・ねらい 麦作は流通体制の変化や...
要約 イネのケイ酸と灰分の含有率は、圃場、窒素・ケイ酸肥料施用、栽植密度、年次が異なる場合や、品種を込みにした場合でも高い相関を示す。この特性を活用して、ホールクロップ用飼料イネの嗜好性に関わるケイ...
可給態窒素量の評価に基づく高冷地ソルガムの窒素施肥設計システム
要約 安定多収のための高冷地ソルガムの最適窒素吸収量を策定し、作土および下層土の可給態窒素量の迅速評価と無機態窒素量および堆肥中の窒素成分の測定に基づき、窒素施用量を決定するシステムを開発した。 背...
要約 適正な土壌養分管理、土壌分析データのデータベース化と土壌診断処方せんの発行を効率的に行う土壌診断システムを開発した。土壌分析データ、ほ場条件等を入力すると不足養分の計算が実行され、微量要素を含...
要約 畝内条施肥機を用いて,秋冬はくさいの施肥法を全面全層から畝内条施肥へ,速効性肥料を肥効調節型肥料に代えることにより,全量基肥施肥による栽培が可能である。この方法により,窒素の利用率が向上するため,...
要約 加工用トマト「なつのこま」の調理用としての適作期は2~3月は種で7~9月収穫である。無整枝放任栽培でよいが、着果負担の増大期が梅雨に重なるので、草勢を落とさぬように管理する。ほ場貯蔵性が高いため、...
要約 トウモロコシおよびソルガムは積算温度が1600℃を超える(8月中旬)頃から養分吸収速度がゆるやかになるのに対して、スーダングラスは同時期にさかんに再生伸長するため、養分吸収速度が衰えず、リンを除く多...