要約 ガラス室内で主茎を生育させた穂ばらみ期のイネ葉鞘に、液体培養で得たイネ稲こうじ病菌の分生子懸濁液を注射接種し、発病した病粒数を調査し、基準品種と比較することで、品種の抵抗性程度を評価できる。 ...
要約 飼料用稲収穫跡の飼料用ムギ混播栽培において、堆肥散布、肥料散布後の耕起と整地を省略する簡易播種法で、慣行法にくらべ播種関連作業時間の35%を低減できる。簡易播種法の収量は慣行法と同等である。 キー...
葉の水分保持に関与するオオムギのEibi1遺伝子の単離と機能解析
要約 葉のクチクラ層の構造が崩れ水分を保持できないオオムギの突然変異体eibi1を解析し、その原因がHvABCG31遺伝子の機能消失によるものであることを発見した。イネでも、対応する遺伝子であ...
オオムギ縞萎縮病抵抗性で中折れしにくい麦茶用六条大麦新品種「カシマゴール」
要約 六条皮麦新品種「カシマゴール」は、オオムギ縞萎縮病抵抗性で、早生で穂数が多く多収である。成熟以降の中折れが発生しにくく、「カシマムギ」並の麦茶適性を有する。 キーワード 六条オオムギ、オオムギ縞...
ポリマルチ畦間に大麦リビングマルチを利用するサツマイモの無除草剤栽培法
要約 サツマイモ栽培において、3月中旬頃にポリマルチを設置しマルチ畦間に秋播き性の高い大麦を10g/㎡程度播種すること(リビングマルチ)により、無除草剤で栽培期間中の雑草抑制が可能である。サツマイモの上い...
要約 供試系統をセルトレイであらかじめ養成し、オオムギ雲形病発生圃場に直接設置することにより圃場抵抗性を評価できる。本検定法は多雪年の雪害が回避できるとともに、簡易であるため現地発生圃場等多地点での...
加熱後褐変を生じにくい食用大麦品種育成に有用なプロアントシアニジンフリー遺伝子
要約 大麦の褐変原因物質プロアントシアニジンとカテキンを激減させる12の突然変異遺伝子のうち、ant27、ant28、ant29の3遺伝子は、加熱調理後に褐変を生じにくい食用大麦の実用品種育成に...
糸状菌のかび毒デオキシニバレノール(DON)生産誘導機構の解明
要約 デオキシニバレノール(DON)産性フザリウム属糸状菌では、アグマチン、アスコルビン酸、大麦表皮等の添加剤がDONの産生を強く誘導する。アグマチンの効果は、DON生合成に必要な物質の供給増加であると考えら...
オオムギ縞萎縮病抵抗性に関わるrym5座複対立遺伝子の判別DNAマーカー
要約 rym5座の縞萎縮病抵抗性を司るeIF4E遺伝子内の塩基配列変異をもとに開発したfra2Bマーカーは、Ⅰ型ウイルス抵抗性のrym5遺伝子、Ⅰ型とⅢ型に抵抗性のrym5a及びrym5b遺伝子、罹病...
大麦粉のフラバノールおよび総ポリフェノール含量を簡易に定量する方法
要約 大麦粉のメタノール抽出液のフラバノール含量をDMACA試薬を用いて定量すると、バニリン法と比べて検出感度が高い。また同じ抽出液を用いて総ポリフェノール含量をFolin-Denis検出試薬を用いて定量すると、プ...
要約 ゲノムが解読されたイネの全遺伝子の発現情報を田植えから刈取りまで全生育過期間について詳細に解析、データベース化し、全世界に公開・発信した。本データベースは、作物の中で最も正確かつ情報量の多い遺...
九州北部の水稲大麦二毛作飼料生産での土壌窒素供給を踏まえた窒素施肥法
要約 九州北部の水稲大麦二毛作で飼料生産する場合、水稲「タチアオバ」で2.0t/10a、大麦「ニシノチカラ」で1.4t/10aの乾物収量を目標にし、対応する吸収窒素量をいずれも15kgN/10aとする。窒素施肥量は土壌から...
要約 オオムギの赤かび病抵抗性向上に有効な閉花遺伝子の同定に成功し、開花に必須な遺伝子Cly1の中の1塩基の変異により閉花性になることを明らかにした。また、この変異により、マイクロRNAによる切断が...
飼料用水稲大麦二毛作における牛糞堆肥の窒素肥効と窒素溶脱に影響する要因
要約 水稲作での牛糞堆肥の窒素肥効は腐熟が進んだ堆肥や早期の施用で低下するが、大麦作ではあまり低下しない。両作とも施用後に鋤込まないと窒素の肥効が低下する。窒素の残効は大麦作で低く水稲作で高い。二毛...
切断麦に適し極低ポリフェノールで炊飯後褐変が少ない六条皮麦新品種「はるしらね」
要約 六条皮麦新品種「はるしらね」は、プロアントシアニジンフリー遺伝子ant28を有し、炊飯後の褐変が極めて少ない。砕粒率が低いため、切断麦用としても優れる。縞萎縮病抵抗性で、穂数が多く多収である。 キー...
機能性多糖β-グルカンおよびアラビノキシランを多く含む裸麦新品種「ビューファイバー」
要約 二条裸麦新品種「ビューファイバー」は、機能性多糖のβ-グルカンを従来品種の2倍以上含有し、アラビノキシラン含量も高い。大麦粉としての利用や、β-グルカンやアラビノキシランの抽出用など、機能性食品原...
要約 麦類をリビングマルチに用いる大豆栽培の播種には、普通畑圃場では平畝型、転換畑圃場では畝立て型の麦類・大豆同時播種機を用いる。麦類の抑草効果は播種後50日頃で乾物重150g/㎡以上確保した場合に認めら...
炊飯後に褐変しにくく、食味に優れる二条裸麦新品種「キラリモチ」
要約 裸麦新品種「キラリモチ」はプロアントシアニジンフリー(ant28)の特性を有し、炊飯後に褐変しにくい。もち性であるため食味に優れ、通常の系統に比べてβ-グルカン含量が高い。オオムギ縞萎縮病、うど...
大麦HINb-2の欠失を判別するDNAマーカーで穀粒硬度が高い系統を選抜できる
要約 オオムギ種子タンパク質の1つであるホルドインドリンB2(HINb-2)が欠失した系統は穀粒硬度が高い。この変異を判別するPCR-RFLPマーカーにより育種の初期段階で穀粒硬度が高い系統を判別し、選抜できる。 キー...
要約 裸麦新品種「ユメサキボシ」は二条性で大粒であり、千粒重が大きく、整粒重が高い。耐倒伏性に優れて、精麦白度が高い。大麦縞萎縮病、赤かび病、うどんこ病の主要病害に強い。 キーワード 二条ハダカムギ、...