良質で耐冷性が強い低アミロース米水稲新品種「ねばりゆき」の育成
要約 水稲「ねばりゆき」は、青森県で熟期が“中生の中”の低アミロース米品種である。耐冷性が強く、一般的な粳品種に比べ、粘りが極めて強く、軟らかいため、混米用や調理飯、加工米飯等に利用できることから、青...
切り餅加工適性に優れる中山間地向け水稲糯新品種候補「福島糯8号」の育成
要約 水稲「福島糯8号」は、「ヒメノモチ」より3日程度早い“中生の早生”の糯品種で、耐冷性は“極強”、さらに穂発芽性が“やや難”の系統である。収量、品質とも「ヒメノモチ」と同程度であるが、餅にした時の硬化...
切り餅加工適性に優れる中山間地向け水稲糯新品種候補「福島糯8号」の採用
要約 水稲「福島糯8号」は、“中生の早”の糯品種で「ヒメノモチ」より多収であり、餅の硬化速度が速く、丸めやすいので、切り餅、丸め餅及びおこわへの用途に向いているため、福島県阿武隈山間地域対象の奨励品種...
北海道の常時湛水連作田では稲わら残渣炭素の50%相当のCH4が発生する
要約 北海道道央の中干し、間断灌漑が行われていない常時湛水連作田では、鋤込まれる稲わら残渣量に対し発生するCH4は稲わら残渣量が多いほど有意に増加し、稲わら残渣の50%に相当する炭素がCH4として放出されて...
要約 「こしのめんじまん」は、新潟県では晩生の偏穂重型に属する粳種である。米粒のアミロース含有率が従来品種に比べ高い特徴をもつことから、食品加工を主たる用途として、新潟県内を対象に普及を図る。 キー...
種子調製後加温処理による早期出荷コシヒカリ種子の発芽勢向上技術
要約 極端な遅植えは避け、収穫後30℃で乾燥することにより、発芽勢(5日目の発芽率)、が高くなる。種子調製後に発芽勢の低い種子を15℃~30℃で一定期間加温することにより、発芽勢を飛躍的に向上させることがで...
要約 水稲新品種「北陸193号」は寒冷地南部での出穂期が晩生の晩に属する粳種である。玄米収量が多く、バイオエタノール用、飼料用等の新規需要米としての利用が期待できる。 キーワード イネ、バイオエタノール...
要約
「きぬむすめ」の収量は「日本晴」をやや下回るが、「コシヒカリ」並の良食味で外観品質に優れている。そこで、「きぬむすめ」を鳥取県における平坦部向けの中生品種として奨励品...
炊飯米の外観が良い良質・極良食味水稲新品種候補系統「北陸200号」
要約 「北陸200号」は、寒冷地南部では晩生の晩に属する粳種であり、良質で「コシヒカリ」並の極良食味である。炊飯米の外観が良いため、加工米飯やおにぎり等への適性が期待される。 キーワード イネ、極良食...
要約 カドミウムの高集積植物であるアブラナ科植物「ハクサンハタザオ」をカドミウム含有土壌地で栽培し、土壌中のカドミウムを植物体中に高濃度で吸収することにより、汚染土壌を効率的に浄化する。 キーワー...
グレーンドリルを汎用利用した水稲乾田直播の寒冷地向け播種体系
要約 麦の高速播種に用いられるグレーンドリルは、播種床を硬めに仕上げ、播種後にカルチパッカで鎮圧することで、乾田直播に利用できる。深さ15mm程度に播種するための播種床の硬さは、人が片足のかかとに全体重...
要約 水稲「奥羽紫糯389号」は、東北地域に適する早生の紫黒米糯系統である。玄米は、粒長および粒幅が短く、千粒重は紫黒米「朝紫」の約半分で、極めて小さい。玄米にアントシアニジンを含むほか、「朝紫」や一...
要約 「中部糯110号」は温暖地東部では中生の晩に属する、偏穂重型の水稲糯種である。穂いもち抵抗性遺伝子Pb1及び縞葉枯病抵抗性遺伝子Stvb-iを持つ。外観品質に優れ、粘りが強く、餅の食味は極良好である。 キ...
逆転ロータリと目皿式播種機による広畝成形同時播種方式の水稲乾田直播への利用
要約 逆転ロータリと麦・大豆用傾斜目皿式播種機による広畝同時播種方式は、播種と同時にロータリ爪による溝を安定的に成形することができる。成形された溝への通水により土壌水分調整ができ苗立ちが安定するため...
積雪寒冷地における不耕起V溝直播機の無代かき条件での水稲播種性能
要約 積雪寒冷地における不耕起V溝直播機の水稲播種性能は、事前の代かきや鎮圧作業を省略しても、慣行の水稲直播機と同等以上である。 キーワード 不耕起V溝直播機、水稲乾田直播、播種性能 背景・ねらい 温暖...
有機質資材の層状施用とプール育苗の組合せによる有機水稲育苗技術
要約 水稲有機栽培における育苗では、pHの高い有機質資材は育苗箱の底面に層状に施用することにより床土のpHが上昇せず、プール育苗で管理することにより生育ムラの少ない苗が生産できる。 キーワード 水稲、有機...
栽培特性の優れる暖地向き香り糯新品種候補系統「南海糯163号」
要約 「南海糯163号」は、香り糯在来種より短稈で耐倒伏性が強く、栽培しやすい糯種の香り米である。玄米の香りは「ちほのかおり」より強く、香りの強い搗き餅ができる。粳米に5~10%程度混米することにより、香...
要約 「北陸207号」は、寒冷地南部では中生の早に属する粳種で、日本型で、やや短稈、偏穂重型の高アミロース米の製麺用系統である。製麺時の麺離れが良く、麺への加工適性が高い。 キーワード イネ、高アミロ...
要約 近年の生育期間の高温により、刈取り適期推定のための出穂後積算気温は従来値と異なり、ハナエチゼンで約880℃(従来955℃)、コシヒカリで約1030℃(従来990℃)となる。また、両品種とも籾水分が25%以下で胴...
要約 出穂後30日間、間断灌漑を繰り返す条件下では、土壌水分の状態がpF1.0になったら入水を行うことで乳白粒の発生が減少する。入水時期における田面の状態は中粗粒グライ土の場合、田面は僅かに湿って見え、手...