要約 大脳皮質壊死症モデルのめん羊について,チアミン投与の脳波,臨床症状および生化学所見を検討した。末梢血中のチアミン関連酵素活性値はチアミン投与後の短時間で正常値を示したが,脳波および臨床症状の...
マウスにおける羊スクレイピーの伝達試験および免疫組織学的手法によるプリオン蛋白質の検出
要約 羊スクレイピーを伝達したマウスの各臓器におけるプリオン蛋白質の分布をほかのマウスへの伝達試験および免疫組織化学法により明らかにした。 背景・ねらい 羊スクレイピー感染および牛伝達性海綿状脳症...
低単位性腺刺激ホルモン投与による若齢雌豚の性成熟の促進と繁殖性の向上
要約 春機発動前の月齢6ヵ月の若齢雌豚に性腺刺激ホルモンの低単位投与により発情が誘起され,妊娠が成立し,正常な分娩及び離乳後の発情回帰がみられたことから,性成熟の促進が可能であることが明らかになっ...
要約 ニワトリリゾチームシグナル配列のアミノ酸配列を遺伝子操作によって変換し,人為的にターン構造を誘起する事により,任意の部位で切断させることに成功した。これを応用して作成したN端末改変型リゾチー...
要約 新鮮な卵殻に存在するポルフィリンは,紫外線照射により赤色の自家蛍光を発する。この赤色の蛍光強度はポルフィリンの含有量に依存している。したがって,産卵後の卵殻表面にみられる蛍光の色調変化を自家...
異なる主要組織適合遺伝子(MHC)を持つ2系統の近交系ウズラの作出
要約 抗体産生能で高低選抜を進めた2系統の近交系日本ウズラは主要組織適合遺伝子複合体(MHC)座もホモ接合体になっていることが明らかとなった。遺伝的に均一でMHC遺伝子がそれぞれ異なるこれらのウズ...
要約 MAP法により合成したペプチドを用いて,スクレイピーの診断に有用な抗体を作製した。得られた抗体は,羊,ハムスター,マウス由来のPrPscと反応することから,BSEの診断にも応用可能と考えられた...
要約 インゲンマメ萎凋細菌病は種子伝染し、世界的に発生が警戒されている本邦未発生の重要細菌病である。本病原細菌とその類縁細菌の検出・同定を目的として、目的細菌を分離するための選択培地の開発、分離菌を...
高速液クロ/ICP質量分析法を用いた植物中カドミウムの状態分析
要約 サイズ排除高速液体クロマトグラフィー/ICP質量分析法を用いて、カドミウム(Cd)ストレスを受けた植物中のCd-γECペプチド複合体の構造は、(1)不均一であること、(2)コマツナとイネとでは異なること、(3)水耕...
多雪地すべり地帯における耕作放棄棚田の法面崩壊と土地再利用への試案
要約 勾配15度以上の急斜面上の棚田法面は不安定で、耕作放棄後も徐々に崩壊が進むので、土地再活用に際しては法面勾配を緩和して緩斜面部を活用すること、また、緩傾斜で水源などの条件の良い崩積面等では圃場整...
要約 各種作物を用いた畑圃場試験において、C/N比の高い有機物の施用反応はイネ(リクトウ)で顕著である。その要因として、イネはトウモロコシに比べてアミノ態、アンモニア態窒素の吸収能力が高いことが示唆され...
要約 本装置は土壌と二酸化硫黄の吸着・酸化負荷のモデル反応装置であり、反応気体の濃度、流量、温度、相対湿度の調整が可能である。本装置を用いて二酸化硫黄の暴露後、土壌の硫酸イオン生成量を測定し、大気濃...
要約 LC発振回路にLCマーカが近づくと発振回路の共振周波数が低下し、発振が停止して個体を識別する乾電池仕様の簡易な個体識別装置を検討した。試作した識別装置の検出距離は130~270mmの範囲であった。 背景・...
要約 群落の分光反射係数を測定し、可視光域の反射係数、反射係数比や可視光域および近赤外光域における反射係数の一次微分係数を用いたときギニアグラスの粗蛋白質含量、繊維成分含量との間に高い相関係数が得ら...
イタリアンライグラス耐倒伏性晩生新品種「ヒタチヒカリ」の育成
要約 耐倒伏性・冠さび病抵抗性が強い4倍体の長期利用型イタリアンライグラス新品種「ヒタチヒカリ」を育成した。出穂期は「ヒタチアオバ」と同程度の晩生で、収量は「ヒタチアオバ」よりやや多収である。多雪地...
要約 種子11S型タンパク質の進化的変遷と物性の関係を明らかにするため、多量の可溶性多糖を含むギンナンからのcDNA合成の可能なmRNAの抽出法を確立した。このmRNAを用いて、ギンナン貯蔵タンパク質(ギンナシ...
要約 液胞膜ピロホスファターゼ(PPase)は塩ストレスで阻害を受けやすい酵素であった。イネには少なくとも4つの液胞膜PPaseのアイソマーが存在し、塩ストレスで阻害を受けやすい品種と受けにくい品種とではア...
要約 バチルス属細菌の培養液から、新規リポプロテインCB-1を精製し、その諸性質を明らかにした。本物質はキチン結合性を有し、植物病原性や木材腐朽性の糸状菌の生育を強力に阻害し、さらに昆虫の脱皮を抑制し...
要約 ペプチド合成の効率化を図るため、荷電膜と液液抽出平衡関係を組み合わせた新しいパーストラクションシステムを考案し、酵素によるアスパルテーム前駆体生産に適用し、生産物のみが抽出分離されることを実...
要約 食品の品質を非破壊的に測定・評価する手法として、NMRイメージングと組み合わせたNMR局所スペクトル法を開発し、ソーセージの組織構造と水および油の分布の解析に応用した。 背景・ねらい 1...