摘要 茶品種間には複雑な遺伝機構を持つ不和合性が存在し、自家不結実性を示すことが多いため、遺伝解析や優良遺伝子の集積が難しく、効率的な育種が進め難い。自家和合性の遺伝子は既存の遺伝資源の中には見出さ...
摘要 オウトウのわい化栽培を確立するため、わが国在来のサクラ属野生種を中心にわい性台木素材の探索を行った。供試材料の中から樹のわい化効果が高く、収量性が優れたチシマザクラ4系統、エゾヤマザクラ3系統...
摘要 わい化性、繁殖性、耐病虫性、環境適応性に優れた台木の育成を図るため、M.9、M.26、M.27のわい性台木と、マルバカイドウ、ミツバカイドウを材料として、昭和47年に二面交雑を行った。昭和59...
摘要 耐病性、耐いや地性を備え、樹勢調節機能を有するモモの台木新品種を育成することを目標に、モモ相互の交雑と選抜を行ってきた。この結果、ネコブセンチュウに抵抗性を有し、コンパクトな生育を示すモモ台木...
摘要 樹勢調節機能や環境耐性を備えたモモ台木新品種を育成する。この際、育種素材としてミロバランスモモやニワウメなどの近縁種とモモとの種間雑種など、幅広い範囲の遺伝資源を利用し、より優良な台木を育成す...
摘要 アケビは山野に自生しているものが小規模に利用されていたに過ぎず、経済栽培は山形県を中心に始まったばかりである。近年、果皮を使った料理用及び観賞用果物としての需要が高まってきており、中山間地域の...
栄養繁殖性熱帯作物遺伝資源の特性評価と長期保存法の確立(145)
摘要 10年度は、サツマイモの遺伝変異をRAPD分析し系統識別を試みた。4ヶ国産栽培品種25系統と4近縁野生種の葉のDNAを供試すると、6種類のプライマーで合計46個のRAPDを検出でき、プライマー...
摘要 サトウキビ茎のスクロースリン酸シンターゼは、スクロース含有率の高い品種で活性が高く、スクロース蓄積に深く関与しているものと考えられている。本酵素について、遺伝子の解析とその単離を実施した。トウ...
摘要 10年度は、9年度に岡山大学より導入した甘しょ近縁野生種について、遺伝資源特性調査マニュアルに準じて第1次特性調査等を行った。これらより、当室で保存していた茶、カンキツ、暖地型牧草、桑、桃の遺...
摘要 栄養体で圃場に保存されているシバ導入系統195点について2次特性の春の草勢と3次特性の芝密度を調査した。また、JIRCAS沖縄支所(OS)保存ギニアグラス系統について、1次特性調査を行うととも...
摘要 蚕の系統保存には通常年一回の継代飼育による系統維持方法が採られている。しかし、この方法では、保存系統が多くなるつれて、維持・保存に高度の飼育技術と多大な労力を必要とする。また、飼育管理上の事故...
摘要 サトイモ遺伝資源について特性を調査した。10年度は盛夏に気温が高かったが、全般に生育はあまり良くなかった。沖縄及び鹿児島で収集された系統は標準品種に比べ、植物体が小さいものが多かった。またラン...
摘要 栽培イチゴでは新たに1点を導入したが、炭そ病等により18点が消滅し、300点を保存した。また茎頂培養による無毒化後の低温培養では、低温培養庫の冷凍機が故障したため枯死株が発生し、再培養等により...
ウナギの初期発生に対する内的・外的制御因子の影響の解明(35)
摘要 ウナギの育種技術の開発は、その種苗生産が不可能であるために行われていない。このため本研究ではウナギの種苗生産技術の開発を目的として、ウナギ仔魚の発生に及ぼす内的・外的因子の影響を解明し、ウナギ...
摘要 9年度は染色体操作を用いず異質3倍体を作出する実験の第1段階として、非還元卵(2n)の入手を目的とした雑種の作出をタナゴ類を用いて試みた。タナゴ9種(3属)を用いた交配においては、妊性の有無の...
摘要 漁獲量が減少しているシジミ類について、繁殖様式及び遺伝特性を調査し、資源保護・増殖をはかるための基礎的知見を得た。マシジミは雌雄同体で、卵巣は周年成熟であるが、精巣は春から夏に発達し、鰓内で幼...
摘要 茶品種間には複雑な遺伝機構を持つ不和合性が存在し、自家不結実性を示すことが多いため、遺伝解析や優良遺伝子の集積が難しく、効率的な育種が進め難い。自家和合性の遺伝子は既存の遺伝資源の中には見出さ...
ウシ妊娠子宮組織におけるcDNAライブラリーの作製と遺伝子クローニング(115)
摘要 妊娠成立・維持機構の解明は、繁殖生理分野に残された大きな課題の一つであり、この解明には関係物質の全体像の把握が重要である。9年度は、妊娠子宮内膜の部位別に4種類のcDNAライブラリーを作製した...
肉用牛における家畜排泄物中の窒素化合物の低減技術の開発(116)
摘要 9年度は、5ヶ月齢以降の育成期の黒毛和種去勢牛に対する脂肪酸カルシウムの給与による窒素排泄の低減効果を調べた。2頭の対照牛に5ヶ月齢から体重の1%の配合飼料を給与し、イタリアンライグラス乾草を...
シバ型草地における肉用繁殖雌牛への養分供給の実態解明(118)
摘要 シバ型草地、野草地および林地からなる放牧地における草類の乾物生産量および黒毛和種繁殖牛の採食行動を調査した。4~10月までの乾物生産量は、シバ型草地が250~530kg/10a、野草地が200...