要約 カラシナやダイコン残渣などの植物バイオマスを用いた土壌還元消毒法は、ホウレンソウ萎凋病に対し顕著な発病抑制効果がある。土壌還元消毒では、酢酸、酪酸などの抗菌物質を産生するクロストリジウム属菌な...
地域資源、畦連続使用栽培、緑肥間作を活用した南九州地域の有機畑輪作体系
要約 ダイコン作付前焼酎廃液濃縮液施用、ダイコン作付後無施肥サツマイモ畦連続使用栽培、畦間エンバク間作の組み合わせによる有機栽培体系でダイコン、サツマイモともに慣行栽培とほぼ同等の生産性を複数年得る...
岐阜県の高冷地産地で発生したダイコン黒芯症の発生原因とその防除
要約 ダイコン根内部の黒芯部から Pseudomonas syringae pv. maculicolaが分離され、分離細菌を接種すると黒芯症(根部)と黒斑細菌病(葉部)が再現される。カスガマイシン・銅水和剤を3回散布することで黒芯症...
防虫ネットの利用を主体とした露地コマツナ栽培の減農薬防除体系
要約 露地コマツナ栽培に発生するキスジノミハムシとアブラムシ類に対しては目合い 0.8mm防虫ネットのトンネル被覆と土壌処理粒剤等を併用する体系が慣行防除より有効である。 キーワード コマツナ、防虫ネット...
だいこんのキスジトビハムシを主体とする根部加害性害虫の防除法
要約 キスジトビハムシは、発生源雑草管理やエンバク前作、播種時テフルトリン粒剤 作条施用と多発期の茎葉散布併用による防除で、ネキリムシ類は性フェロモントラップで 発生量を把握し、少発生時はキスジと同時...
畑作地における夏季の湛水処理によるネコブセンチュウ密度低減効果
要約 春作のタバコと秋冬ダイコンの栽培体系において、夏季にほ場を50日間湛水状態にすることにより、ネコブセンチュウの密度を低減できる。 キーワード ネコブセンチュウ、湛水 背景・ねらい 宮崎県東諸県郡国富...
ダイコン軟腐病に対する品種抵抗性を評価する室内検定マニュアル
要約 ダイコン軟腐病に対する品種の抵抗性は、 4 ~ 5 葉期の胚軸に針で刺傷し、高濃度の 菌液を滴下、その後 25 ~ 30 °Cで1日間高湿度条件を保持する接種法により、室内で短期間 に、安定的に検定できる。 キーワ...
要約 これまで害虫として問題になったことのないイラクサギンウワバが,近年多発している。本種は一部の有機リン剤やIGR剤による殺虫効果が著しく劣るなど,薬剤感受性に特徴を示す。 キーワード イラクサギン...
要約 ダイコンハムシ成虫に対し、有機リン剤、NAC剤、合成ピレスロイド剤、ネライストキシン剤、スピノサド剤は殺虫効果が高い。また、メソミル剤とアセタミプリド剤には摂食抑制効果がある。 キーワード ダイコ...
フルスルファミド粉剤を施用した圃場ではおとり植物による根こぶ病菌密度低減効果は得られない
要約 アブラナ科野菜の栽培時にフルスルファミド粉剤を施用した圃場では、その感染抑制効果が輪作するおとり植物(葉ダイコン)の作付け時にも持続しているため、アブラナ科野菜根こぶ病の病原菌密度(休眠胞子密...
要約 ウド栽培にサトイモ、ネギ、イネ科緑肥作物等、ウド萎凋病菌に感染しない作物を取り入れることにより、連作障害の主因となっているウド萎凋病発生の抑制が可能である。 背景・ねらい ウド産地の根株養成ほ場...
要約 白さび病菌により発症することが明らかとなったダイコンわっか症に対する各種薬剤(4剤)の防除効果を調べ、最も効果の高かったTPN剤の防除適期について検討したところ、間引き7~15日後と15~20日後の計2回...
要約 野菜栽培管理ビークルは、防除機、中耕培土機、液肥追肥機を装着して作業が行え、平坦地及び傾斜地(傾斜度10度)におけるキャベツ圃場での作業の実用性が認められた。また、防除機でオペレーターへの薬剤被曝...
根こぶ病抵抗性ダイコンの栽培・すき込みによるハクサイ根こぶ病の防除
要約 ハクサイの前作に小瀬菜ダイコンやCRダイコン等の根こぶ病抵抗性ダイコンを栽培してすき込むことでハクサイ根こぶ病の発生が顕著に抑制され、実用的な防除効果が得られる。 背景・ねらい ハクサイ産地では連...
コナガの幼虫寄生蜂 Cotesia plutellae発生消長および発育期間
要約 Cotesia plutellaeは5月から寄生がみられ、7月上旬に最高寄生率が約40%となり、9月上旬まで高い寄生率で推移した。C. plutellaeの繭の発生ピークは、コナガ若中齢幼虫の発生ピークより約1週間遅れた。温度...
要約 ヘイオーツはキタネグサレセンチュウの対抗植物として有効であり、夏ダイコンの前作に栽培。すき込みを行うと、キタネグサレセンチュウ密度は低下し、秀品率は向上する。 背景・ねらい 広島県の黒ボク土の...
要約 マリーゴールド栽培にセル苗を利用すると、慣行の苗を移植する方法と比較して植え付け時間が61%、全自動移植機を使用するとさらに9%に短縮され省力化できる。セル苗育苗には複数粒播種が1粒播種より播種時間...
要約 メチオニン施用のダイコン萎黄病に対する発病抑制効果をポット試験及び圃場試験により確認した。メチオニンを施用するとジメチルジスファイド、メタンチオールが発生し、Fusarium oxysporum菌密度を特異的に...
エンバクAvena Strigosaのキタネグサレセンチュウ密度低減効果と利用技術
要約 エンバクAvena strigosaの栽培は、キタネグサレセンチュウ密度を5~25頭/生土30g程度にする密度低減効果がある。エンバクAvena strigosaは低温発芽性や初期生育に優れ、作業性もよく、圃場の線虫密度を低く...
だいこん栽培におけるキタネグサレセンチュウの被害予測と対抗植物の利用技術
成果の内容・特徴