カンキツの健康機能性成分β-クリプトキサンチンを高含有化する遺伝子セット
要約 カンキツ果実に蓄積されるβ-クリプトキサンチンはカロテノイド代謝系の中間に位置しており、高含有品種・系統では上流のフィトエンシンテース遺伝子座に対立遺伝子PSY-aが、下流のゼアキサンチンエポキシダ...
要約 ウンシュウミカンの全配列長は3億5965万塩基であり、約40%が反復配列で構成される。解読された塩基配列の機能予測から29,204個の遺伝子が予測され、カロテノイドやジベレリン生合成に関わる遺伝子が新たに見...
要約 年次間分散が大きい果実重および糖度は、樹数より年次数を増やして評価すること、年次間分散と樹内果実間分散が大きい剥皮性およびじょうのう膜の硬...
少数の祖先品種から交雑を繰り返すことで多様なカンキツ品種が発生した
要約 国内外の多様なカンキツ在来品種の遺伝解析から67品種で親品種と交雑組合せが示され、在来品種の多くはキシュウミカンやユズ、ダイダイ、コウジ、タ...
カンキツの268個のSNP遺伝子型を迅速に決定できるアレイの開発
要約 開発したカンキツのSNP(一塩基多型)アレイは、交雑実生集団等を対象に、迅速に268個のSNPマーカーの遺伝子型決定を行うことができ、カンキツのDNAマーカー育種に利用可能である。 キーワード カンキツ、アレ...
オーラプテンを高含有するCTV免疫性のカンキツ新品種「オーラスター」
要約 カンキツ新品種「オーラスター」は、カラタチ、ハッサクおよび「晩白柚」に由来する品種である。生食には適さないが、オーラプテンを高含有し、カンキツトリステザウイルス(CTV)に免疫性であり、加工用また...
要約
コルヒチン処理したえき芽を接ぎ木した個体からの選抜、あるいは珠心胚実生からの選抜により、カンキツ32品種において、四倍体として交雑に利用できる個体が得られ、これらは三倍体...
カンキツかいよう病菌の宿主特異的病原力抑制遺伝子hssB3.0 はキメラ遺伝子である
要約 カンキツかいよう病菌の病原力発現をブンタン類で特異的に抑制する遺伝子はavrBs3/pthA ファミリーに属するhssB3.0 である。hssB3.0 は弱病原力系統KC21株に共存する2つの相同遺伝子pB3.1 及びpB3.7 間の...
要約 カンキツ果実に含まれる主要な機能性成分である17種類のフラボノイド類についてカンキツ果実45種のアルベド、フラベド、じょうのう膜、および果肉における組成データを提供する。 キーワード カンキツ、フラ...
カンキツのコルヒチン処理個体における四倍体の効率的な選抜時期
要約 カンキツのコルヒチンによる染色体倍加処理個体のフローサイトメトリーにおける倍数性の識別は、処理3~6ヶ月後ではキメラが多く不安定であるが、約1年半後には90%の個体で倍数性が安定することから、この時...
要約 「トサブンタン」の樹冠下の地表全面を8月中旬から11月中旬まで白色透湿性シートで被覆することで、糖度が高く、果皮色が良好な果実を生産できる。 キーワード カンキツ、トサブンタン、シートマルチ、糖度...
カンキツトリステザウイルスに対する免疫性の付与に有効なカンキツ中間母本候補「RP−35」及び「RP−94」
要約 カンキツ属とカラタチ属の属間雑種「H・FD-1」と「晩白柚」との雑種であるブンタンタイプの「RP-35」と、「清見」と「H・FD-1」の雑種であるタンゴールタイプの「RP-94」はカンキツトリステ...
要約 「日向夏」及び「日向夏」の早生種である「宿毛小夏」の施設栽培において、受粉樹に「西内小夏」を利用することにより、種子の少ない果実が生産できる。この場合、開花期の訪花昆虫の侵入を防ぐため天窓、サ...
かんきつに含まれるβ−クリプトキサンチンとオーラプテンの含有量変動
要約 温州みかんの果肉中のβ-クリプトキサンチンは糖度の高い果実に多く含まれる。オーラプテンは「川野ナツダイダイ」などのダイダイ類やザボン類の果皮に多く含まれるが、果肉にも含まれる品種のあることが判...
カンキツかいよう病菌の宿主特異的な病原力発現に関与する遺伝子
要約 カンキツかいよう病菌にはブンタン類に対してのみ特異的に病原力が異なる2つの系統が存在するが,系統間の病原力の違いは本細菌の病原力遺伝子pthAと極めて相同性の高い遺伝子によって支配されている可能性が...
カンキツ類における「無核紀州」に由来する雌性不稔性の遺伝様式
要約 「無核紀州」に由来する無核性は、受精した胚珠の発育が早期に停止し退化するもので、後代に強く遺伝する。その遺伝様式は2対の遺伝子座で推定でき、「ナガミキンカン」を種子親にする場合を除いて容易に無...
カンキツ果汁中のカロテノイド集積の類型化とそのオレンジ・マンダリン群における遺伝
要約 果汁中のカロテノイドの集積の違いから、カンキツはβ-クリプトキサンチン集積型、ゼアキサンチン集積型、カロテノイド非集積型の3つの型に分けることができ、β-クリプトキサンチン集積型は高い確率で交雑後...
要約 カンキツかいよう病菌には、オオタチバナ、バンペイユ及びアンセイカンに対して病原力が異なる2つの系統が存在する。これらの系統はERIC配列をプライマーとしたrep-PCRにより識別することができる。 背景・...
要約 病原性や血清学的性質の異なる日本産カンキツトリステザウイルス(CRV)分離株の塩基配列を比較し、それらを3群に大別した。I群には強毒株、II 群には弱毒株、III 群には強毒株と弱毒株が含まれた。強毒株...