要約 10gの整粒大豆子実から簡便に加熱絞り豆乳を抽出し、これから直径12mmの豆腐を加工して物性測定を行う。この豆腐試料はサイズが小さいので、試料全体を圧縮する全体圧縮物性測定法による物性測定が可能であ...
外観形質が良好で収量性の高いヤーコンの新品種候補系統「アンデスの乙女(旧系統名 SY237)」
要約 ヤーコン「アンデスの乙女」は株当たりの塊根数が多く、単根重も大きいため、収量性が極めて高い。また、従来品種と比べて裂根が生じにくい。塊根の皮色は従来品種にない濃い赤紫色で、表面は非常に滑らかで...
夏作ホウレンソウ前作物としての春作エダマメの栽培時期の早期限界
要約 春作エダマメの2粒以上莢重100 kg/a以上を得るためには無加温ハウスへ定植後から開花最盛期までの栄養生長量の確保が重要で、ハウス内平均気温19℃以上が必要と計算される。近畿地方北部では、4月初旬以降の...
要約 水耕栽培トマトの第一花房開花開始後に、根域が12℃前後となるように養液を冷却すると、根域温度が20℃の場合と比べて果実の糖度が高くなる。その効果は冬作で特に顕著である。 キーワード トマト、果実、糖度...
省力栽培が可能な短側枝性・雌雄同株型メロンF1品種「フェーリア」
要約 「フェーリア」は、短側枝性で雌雄同株型のF1品種であり、側枝の摘除と余剰果の摘果のための作業を大幅に短縮できる。 キーワード 雌雄同株型、省力、短側枝性、メロン 背景・ねらい わが国のメ...
代謝プロファイリングによる窒素施肥および有機物施用効果の評価
要約 作物体の糖・有機酸・アミノ酸の代謝プロファイリングにより、窒素および堆肥施用量の相違がダイコンの代謝成分に与える影響をそれぞれ解析できる。影響は窒素施用量でより強いが、堆肥施用量による影響も明...
要約 2010年のバレイショ塊茎内部に生じる中心空洞の発生は、従来の発生程度を大きく上回る。中心空洞の発生率は、高い品種では30%以上から、低い品種では全く発生しないなど大きな品種間差がある。また、大きな...
要約 北海道向け低アミロース米に由来するアミロース含有率低減化遺伝子Wx1-1(座乗染色体6S)とqLAC6h(座乗染色体6L)およびWx1-1とqAC9.3(座乗染色体9S)の間には相加効果が認められ、...
寒冷地における水稲品種「萌えみのり」の鉄コーティング種子湛水散播栽培
要約 寒冷地において直播向き水稲品種「萌えみのり」種子を鉄コーティングして湛水散播栽培することにより、一般品種の移植栽培並の収量、品質、食味となる。玄米60kg当たり費用は2009年度統計値の約80%となる。 ...
要約 「すずこま」は、早生で草姿がコンパクトな心止まり性の加熱調理用トマト(クッキングトマト)品種候補であり、低段密植養液栽培に適する。 キーワード クッキングトマト、品種、低段密植、養液栽培、心止まり...
イチゴ四季成り性品種「なつあかり」の年内どりを可能にする定植前長日処理
要約 「なつあかり」の夏植え栽培における定植前長日処理は、採苗時期に関わらず花芽分化を促進して秋の出蕾株率と年内収量を高める。長日処理としては白熱灯による24時間日長が最も効果が高く、間欠光処理は効果...
要約 「きんのめぐみ」は、東北地域中部では“中生の中”に属する粳種である。食味は「あきたこまち」並の良食味で、精米時に胚盤が残りやすい特性を持つ。耐倒伏性は強く、いもち病圃場抵抗性、障害型耐冷性、白葉...
キュウリの「ヘタ」と「実」の切り口をこすりあわせることにより渋味を低減できる
要約 キュウリ果実を切断すると、維管束から渋い液が滲出する。渋味成分(アク)の主体はギ酸である。果実のツル側の先端部分(ヘタ)を切断し、残った部分(実)と切り口同士をこすりあわせると、果実中の維管束液の量...
豊産性で糖度が高く食味良好な生食用アンズ新品種「ニコニコット」
要約 アンズ新品種「ニコニコット」は、「ライバル」に「アンズ筑波5号」を交雑して育成した品種である。自家結実性を有し、結実が極めて良好で収量が多い。また、糖度が高く、酸味が少なく、生食用として品質が...
要約 リンゴ新品種「もりのかがやき」は、「つがる」と「ガラ」の交雑実生から選抜された中生の黄色品種である。大果で甘味が多く、酸味が少なく、食味に優れる。果実の日持ち性が良く、収量は多い。 キーワード ...
要約 カンキツ新品種「はるひ」は、食味が優れる「カンキツ興津46号」と香りのさわやかな「阿波オレンジ」を交雑して育成した中生カンキツの新品種である。2月頃に成熟し、柔軟多汁であり、ヒュウガナツに似たさ...
ウンシュウミカンのカロテノイド含量は収穫後の温度およびエチレン遭遇で変化する
要約 収穫後のウンシュウミカンにおけるカロテノイド含量は、20℃でエチレンと遭遇すると、非遭遇よりも果皮で高くなるが、果肉では差がない。一方、5℃でエチレンと遭遇すると、カロテノイド含量は果皮および果肉...
可視・近赤外分光法を用いるトマトリコペン含有量の簡易非破壊計測
要約 可視・近赤外分光法を用いる非破壊計測により、トマトのリコペン含有量が簡易に計測できる。 キーワード トマト、リコペン、可視・近赤外分光法、非破壊計測 背景・ねらい リコペン(全てトランス型)は桃色系...
要約 ブドウ 新品種「クイーンニーナ」は、「ブドウ安芸津20号」と「安芸クイーン」を交雑して育成した大粒で食味良好な赤色ブドウである。高糖度、低酸含量で、肉質は崩壊性で硬い。ジベレリン処理により種なし...
黒毛和牛肉とオージービーフでは香りを構成する揮発性成分に違いがある
要約 黒毛和牛の香り成分であるγC8及びγC9ラクトンの顕著な生成には酸素が必要である。また、小売店で購入した黒毛和牛肉の皮下脂肪はオージービーフよりも酸化による生成物が多く、甘い香り成分であるγC8及びγC9...