要約 「奥羽PL6」は、東北地域中部では“中生の晩”に属する粳種である。土壌Cd(カドミウム)濃度が高い圃場において、安定して玄米Cd濃度が低い。玄米Cd低吸収性QTL(qLCdG11)を保有し、交配後...
ミルキークイーンの出穂性を改変した水稲新品種「ミルキーサマー」
要約 低アミロース米品種「ミルキーサマー」は「Kasalath」の出穂遺伝子Hd1を有する「ミルキークイーン」の準同質遺伝子品種である。出穂性は「ミルキークイーン」と比較して関東で早生に、亜熱帯環境で...
要約 イネ(Oryza sativa L.)品種IR64の遺伝的背景をもち到穂日数が異なる5つの準同質遺伝子系統は、IR64の栽培適応範囲の拡大や育種素材として活用できる。 キーワード イネ、準同質遺伝子系統、育種...
イネの穂ばらみ期耐冷性を向上させるF-boxタンパク質遺伝子
要約 穂ばらみ期耐冷性遺伝子座Ctb1は第4染色体の約17kbの領域に座乗し、この領域に存在するF-boxタンパク質遺伝子は穂ばらみ期耐冷性遺伝子である。F-boxタンパク質は細胞内で不要になったタンパク質の分...
要約 平成20年及び21年の2ヶ年にわたって、農家が栽培する水稲の自然交雑率を実測しました。その結果、花粉源となる圃場から離れるにしたがって自然交雑率は急激に低下し、20mほど離れると自然交雑はほぼ生じなく...
トビイロウンカと縞葉枯病に強く、高温登熟性に優れる水稲品種候補「西海267号」
要約 水稲「西海267号」は「ヒノヒカリ」熟期の複合抵抗性系統である。マーカー選抜により、トビイロウンカ、縞葉枯病、穂いもちに対する抵抗性遺伝子が導入されている。「ヒノヒカリ」よりも高温登熟条件下での...
要約 北海道向け低アミロース米に由来するアミロース含有率低減化遺伝子Wx1-1(座乗染色体6S)とqLAC6h(座乗染色体6L)およびWx1-1とqAC9.3(座乗染色体9S)の間には相加効果が認められ、...
水稲「コシヒカリ」のいもち病抵抗性同質遺伝子新品種候補系統「関東IL9号」
要約 水稲品種「関東IL9号」は、いもち病国際判別品種「IRBL9-W」が持ついもち病抵抗性遺伝子Pi9を、戻し交配とDNAマーカー選抜により「コシヒカリ」に導入したいもち病抵抗性同質遺伝子系統である。 キー...
水稲「ヒノヒカリ」のいもち病真性抵抗性同質遺伝子系統新品種候補「関東IL6号」
要約 水稲「関東IL6号」は、インド型系統IR65482-136-2-2が持ついもち病抵抗性遺伝子Pitaを、戻し交配とDNAマーカー選抜により「ヒノヒカリ」に導入したいもち病抵抗性準同質遺伝子系統である。 キーワー...
要約 経営指標を入力することにより、標準的経営モデルの環境指標(温室効果ガス排出量、エネルギー投入量)を推計する簡易LCAプログラムである。入力ワークシートにデータを入力することにより、水稲作・野菜作の...
2009年夏の低日照が特に西日本の水稲作況低下に影響したことを農環研データベースMeteoCropで解明
要約 2009年夏の記録的低日照が水稲作況に与えた影響を、農環研で作成したデータベースで解析し、日本海側地域における長期的な低日照傾向と作況低下との関連性を示しました。 背景・ねらい 2009年の夏は、北日本...
米粉向け水稲品種「ほしのこ(北海303号)」の粉質性に関する選抜DNAマーカー
要約 粉質性を備えた水稲品種「北海303号」では、第5染色体上の粉質性に関わるflo4座にコードされるPPDK遺伝子に挿入変異が認められる。この挿入変異を識別するDNAマーカーによって、粉質性後代の簡便な選抜が可...
直播栽培法による道産水稲品種「ほしまる」のタンパク質含量の低減と品質特性
要約 北海道の水稲栽培地域において、乾田直播法および湛水直播法により生産した「ほしまる」は、移植栽培法よりタンパク質含量が低減しており、かつ良質である。 キーワード 乾田直播、湛水直播、水稲品質、タン...
難裂莢性を戻し交雑により主要大豆品種に導入した育種素材となる系統群
要約 国内の主要な大豆11品種に、ハヤヒカリ由来の難裂莢性遺伝子をDNAマーカーを用いた戻し交雑により導入した系統群である。各系統とも反復親よりも明らかに難裂莢性であり、生育特性には大きな差異は認められ...
水稲系統「北海287号」「北海PL9」の低アミロース性遺伝子と選抜マーカー
要約 「北海287号」の低アミロース性は第6染色体上の新規遺伝子Wx1-1に支配され、「北海PL9」のそれは第9染色体短腕上の遺伝子座qAC9.3に支配される。両遺伝子は、各々DNAマーカーWxU1L3およびRM23...
ミルキークイーンの出穂性同質遺伝子水稲新品種候補系統「関東IL7 号」
要約 「関東IL7 号」は、「ミルキークイーン」の遺伝的背景に出穂遺伝子Hd1 を含むインド型品種「Kasalath」の染色体断片約560kb を有する低アミロース米系統である。出穂性は、「ミルキークイーン」と比較して関...
要約 ダイズ品種「SJ2」由来の難裂莢性遺伝子は多様な遺伝的背景で効果を発揮し、その選抜DNAマーカーは裂莢し易い国内の主要品種と多型を示すことから、機械収穫適性に関するマーカー育種に有用である。 キーワ...
水稲品種「コシヒカリ」の良食味性に関与する第3および第6染色体上のQTL
要約 「コシヒカリ」の持つ良食味性を支配するQTLが第3染色体短腕および第6染色体上の2領域に検出され、そのうちの特に第3染色体のQTLは作用力が大きい。 キーワード 食味、QTL(quantitative trait lo...
要約 水稲「うしゆたか」は、青森県で熟期が“中生の早”の粳種である。耐倒伏性が強く直播適性があり、黄熟期の全重収量が高く稲発酵粗飼料としての特性も優れていることから、青森県の飼料作物奨励品種に指定され...
要約 イネは水の輸送に関わる膜タンパク質アクアポリンの遺伝子を33種類持つ。このうち3種類が主に葉身で、6種類が主に根でそれぞれ発現し、10種類は葉身と根の両方で発現している。残りの14種類は葉身と根にお...