硬肉モモの原因因子はオーキシン生合成酵素遺伝子YUCCAの発現抑制である
要約 硬肉モモではオーキシン生合成に関わるフラビンモノオキシゲナーゼ(YUCCA)遺伝子の5'上流域にトランスポゾンが挿入し、果実成熟期に遺伝子の転写が抑制され、オーキシン量が増加しないため果肉が軟...
要約 ニホンナシ成熟果実の主要な糖の含量を、育種実生集団においてQTL解析すると、スクロースからフルクトースとグルコースの代謝に関わるQTLが第1連鎖群と第7連鎖群に、全糖含量のQTLが第11連鎖群に同定される...
リンゴ果皮の赤色の濃さおよび着色面積の識別に有効なDNAマーカー
要約 リンゴ果皮の赤色を担う色素であるアントシアニンの生合成を制御する遺伝子MdMYB1の近傍から設計したDNAマーカーMdo.chr9.4を用いることにより、リンゴ果皮の赤色の濃さおよび着色面積についての早...
トマト黄化葉巻病抵抗性遺伝子Ty-2の原因遺伝子TYNBS1
要約 トマトのTYNBS1遺伝子はトマト黄化葉巻病抵抗性遺伝子Ty-2の原因遺伝子である。TYNBS1はcoiled-coil domainをN末端に有するNB-LRRタンパク質をコードする。 キーワード トマト黄...
生育・収量予測ツールによるトマト年間収量55t/10aの実現
要約 環境条件と品種特性から生育・収量を算出するツール(ソフトウェア)を用い、シミュレーションによって環境制御設定や栽培管理法を適正化することにより、糖度5°以上で、「鈴玉(りんぎょく)」では10a当た...
農研機構およびナショナルバイオリソースプロジェクトのイネおよびコムギの遺伝資源情報横断検索システム
要約 NAROとNBRPが有するイネ・コムギ遺伝資源のパスポートデータを統合し横断的に検索できるシステムである。本システムの活用により、我が国の民間事業者等の育種関係者が遺伝資源情報に効率的にアクセスできる...
餅等の硬化が遅く、いもち病、イネ縞葉枯病に強い水稲糯新品種「愛知糯126号」
要約 「愛知糯126号」は、愛知県と農研機構が共同で開発したコシヒカリ熟期のいもち病、イネ縞葉枯病に抵抗性を持つ水稲糯品種である。生餅や大福等の餅菓子、米粉ブレンドパン等の柔らかさ保持性に優れるため、...
ソバから新たに単離した高付加価値ソバ品種育成のためのフラボノイド合成関連遺伝子
要約 ソバから新たに単離した複数の遺伝子はフラボノイド合成制御系で働く。これらの遺伝子を標的にした遺伝子型選抜等を実施することにより、高機能性や難褐変性等の高付加価値ソバ品種の効率的育成が可能となる...
要約 ダイズのサポニン組成には4種類の自然変異体が存在する。同定した各原因遺伝子が変異した国産優良品種「エンレイ」の誘発突然変異体は、自然変異体と同様のサポニン組成を示す。遺伝子情報ならびに変異体を...
要約 96個の一塩基多型を利用して、10カ所のイネいもち病抵抗性遺伝子座上の合計24種類の遺伝子の有無を識別するアレイである。接種検定によらず簡便かつ正確に識別できる本アレイを利用することで、品種や系統に...
要約 deficiensと呼ばれるオオムギは、通常の二条大麦に比べ種子が大きく千粒重が10%程度増加する。deficiensでは、転写因子VRS1タンパク質のカルボキシル末端領域にアミノ酸置換をもたらす変...
「ことゆたか」に難裂莢性を導入した大豆新品種「ことゆたかA1号」
要約 「ことゆたかA1号」は滋賀県の主力品種「ことゆたか」に難裂莢性を導入した品種で、農業および品質特性はほぼ「ことゆたか」と同じである。裂莢しにくいため自然裂莢や収穫時の収穫損失が少なく、実質的に多...
要約 国産ダイズ品種「エンレイ」の遺伝背景に様々なストレス耐性遺伝子を持つ品種「Peking」の染色体断片を導入した染色体断片置換系統群は、ストレス耐性遺伝子の特定だけでなく複雑な農業形質の遺伝解析にも利...
日本のムギ類に感染するPolymyxa graminisの系統と感染ウイルス種
要約 日本のコムギとオオムギの根に感染しているPolymyxa graminisのrDNA-ITS配列は、Ia、Ib、IIa系統(リボタイプ)に類別される。日本のコムギからは主にリボタイプIbのP. graminisが検出され...
イネの耐塩性遺伝子OsSOS2の変異は放射性セシウム吸収を抑制する
要約 イネの耐塩性遺伝子OsSOS2が変異することで、コメの放射性セシウム濃度は低下する。その原因は根のナトリウム濃度上昇に伴うカリウムトランスポーター遺伝子OsHAK1の発現が低下し、根の放...
「サチユタカ」に難裂莢性を導入した大豆新品種「サチユタカA1号」
要約 「サチユタカA1号」は、近畿中国地域の主力品種「サチユタカ」に難裂莢性を導入した品種で、成熟期・品質などの特性はほぼ同じである。成熟しても裂莢しにくいので、収穫ロスが少なく、実質的に多収となる。...
「フクユタカ」に難裂莢性を導入した大豆新品種「フクユタカA1号」
要約 「フクユタカA1号」は、関東南部から九州地域の主力品種「フクユタカ」に難裂莢性を導入した品種で、成熟期・品質などの特性はほぼ同じである。成熟しても裂莢しにくいので、収穫ロスが少なく、実質的に多収...
「エンレイ」に難裂莢性を導入した大豆新品種「えんれいのそら」
要約 「えんれいのそら」は、北陸地域の主力品種「エンレイ」に難裂莢性を導入した品種であり、収量損失が少なく実質的に増収する。それ以外の生態・形態的特性および品質特性は「エンレイ」とほぼ同じであるが、...
要約 大量のDNAマーカー情報から特性を予測する'ゲノミックセレクション'はカンキツの果実の重さ、果皮および果肉の色や果皮のむきやすさなどの重要な果実特性を芽生えの段階で高い精度で予測でき、品種改良に有...
要約 複数のリアルタイムPCR増幅曲線の比較から、ゲノムDNA上で100塩基に1つ以上の切断が生じている割合を理論的に算出し、食品の加工・調理工程によるDNAの断片化の程度を数値化する新規分析技術である。 キーワ...