有明海におけるノリの色落ち原因珪藻Asteroplanus karianus休眠細胞の復活特性
要約 近年、A. karianusは有明海におけるノリの色落ち原因珪藻として重要視されているが、その赤潮形成メカニズムは解明されていない。今回、本種の休眠細胞の復活に至適な水温を調べ...
閉鎖循環型飼育システムを導入したカサゴ種苗生産における燃料コストの削減
要約 カサゴ種苗生産において、閉鎖循環型飼育システムを量産規模で導入し、生産コストや成長・生残率等について、従来の掛け流し式飼育と比較・検討を行った。その結果、成長・生残率については、有意な差が見ら...
有明海湾奥部に流入する早津江川および六角川におけるエツ仔稚魚の分布
要約 エツは、日本では有明海にのみ生息する特産魚であるものの、筑後川以外での調査はほとんどない。このため、有明海湾奥部に流入する六角川と筑後川水系の早津江川において、仔稚魚分布調査を2012年4、8、11月...
要約 ウニ類の棘抜け症における防除方法の確立に取り組み、原因菌は20℃以上では増殖が停滞し、菌塊を形成することを明らかにするとともに、PCR法による迅速診断方法を確立した。また、原因菌の侵入経路は注水海...
要約 貧酸素曝露3、7日目および各曝露後に7日間の養生を行ったサルボウの鰓の状態と曝露・養生後のろ水速度、体腔液のプロピオン酸含有量および鰓・腎臓の組織との関係を調べた。この結果、貧酸素曝露期間が長...
要約 ケンサキイカの初期生態解明を目的とした、ふ化稚仔の飼育技術開発の一環として、飼育容器の色が生残に及ぼす影響を検討した。その結果、用いた4色(黒、橙、青、透明)の中では、黒と橙が飼育に適すると判...
要約 近年の高水温傾向に対応した品種として、養殖品種の中から選抜育種法を用いて、冷凍網期において既存品種より生長が良く、乾ノリ製品についても、既存品種に劣らない色艶および味が認められた品種を作出した...
シンクロトロン光を利用したケンサキイカの生態解明に関する研究
要約 壱岐水道で漁獲されるケンサキイカの平衡石をシンクロトロン光による蛍光X線分析で調べたところ、「ブドウ」型と呼ばれる季節群が、平衡石のストロンチウム濃度によって識別できる可能性が示唆された。また...
要約 平成4年以降殆ど漁獲がないアゲマキを種苗生産、放流し、順調に成育していることを確認した。母貝団地を造成するための効果的稚貝の放流に適した条件として、地盤高2.0~4.0m程度、底質の含水率が60%以下等...
要約 自動観測ブイを用いた沿岸漁場環境モニタリングによる温暖化影響評価手法の検討を行った。その結果、水温データおよび気象データを複合的に解析すること、沿岸水産生物の産卵期、成熟期の変動・変遷を調査、...
要約 有明海の環境中からスミノリ病原細菌に感染するバクテリオファージを3種類分離し、その性状解析を行った。さらに、分離したファージを用いてノリ葉体に対するスミノリ病感染防除実験を行った。その結果、フ...
要約 玄海地区から放流したトラフグの放流効果を把握するために山口県(外海)、福岡県、長崎県と連携して標識放流及び追跡調査を実施した。その結果、回収率が極めて低く、玄海地区地先は放流適地とは言えないこ...
要約 ノリ選抜株「ゆたか」の特性を野外養殖試験で評価した。本株は、広い水温域(25℃~6℃)で高い生長性を示した。また、乾ノリ製品の質も良好であった。本株を利用することによって、安定したノリ生産が期待さ...
要約 有明海の特産貝類であるアゲマキの資源回復のために、母貝団地造成を目的とした人工種苗による放流技術開発試験を行っている。当センターで生産した平均殻長12.8mmのアゲマキ稚貝を放流し、放流1年半後には...
要約 県内の露地ナシ園で、不快害虫センダンササラダニが収穫時にナシ果実に生息して問題となっている。本種に対して殺ダニ剤の効果は低いが、殺虫剤のアラニカルブ水和剤、ビフェントリン水和剤の殺ダニ効果は高...
根接ぎとフルアジナムの併用処理はナシ白紋羽病発病樹の回復に有効である
要約 ナシ白紋羽病で衰弱した樹を回復させるための方法として、根接ぎ(寄せ接ぎ)とフルアジナム水和剤(商品名:フロンサイドSC)の併用処理が有効である。 キーワード ナシ、白紋羽病、根接ぎ 背景・ねらい
フタオビコヤガの性フェロモントラップによる誘殺消長と本田防除適期との関係
要約 性フェロモントラップによるフタオビコヤガの誘殺消長は、乾式予察灯と同様に推移する。本田防除適期は、性フェロモントラップにより把握される8月中旬の最多誘殺日から10日後までの間である。 キーワード ...
製茶機械に付着する加工残さの効率的な乾燥粉砕方法とその含有成分
要約 製茶機械に付着する加工残さの効率的な乾燥粉砕方法として、一次乾燥と破砕および二次乾燥と粉砕の4段階の操作により、大型で乾燥しにくい加工残さを効率的に乾燥粉砕可能であり、得られた乾燥粉体には茶特...
湛水・陽熱処理がアスパラガスの生育阻害物質の活性に及ぼす影響
要約 アスパラガスの根の生育阻害物質は、土壌及び土壌中の水にも存在する。いずれも、長期間湛水と同時に陽熱処理を行うと、生育阻害の程度は大幅に軽減され、その効果は、水及び根に対して大きい。湛水のみの場...
イチゴ「さがほのか」のクラウン部冷却と短日処理による夏秋期の連続収穫
要約 中山間地域でのイチゴ「さがほのか」の高設栽培において、7月上旬の定植後、水温18℃程度の井戸水を用いたクラウン部冷却と、日長8時間の短日処理で、頂果房、第1次および第2次腋果房の出蕾が連続し、8月から...