次世代作物開発にむけた新規遺伝子の探索および新規育種素材の開発
摘要 イネ有用遺伝子として根の伸長角度を制御する遺伝子を同定した。さらに、これまでの成果を取りまとめ、225 個の遺伝子について関連する形質情報や他作物でのホモログ遺伝子情報、遺伝子配列情報等を収集した...
② バイオインフォマティクス研究による農業生物ゲノム情報の高度化
摘要 1.ゲノム情報データベースシステムの運用を行い、年間30万アクセスを維持した。この中で、イネ品種・特性データベ ースの情報をゲノム配列と関連付けるため、63系統の全ゲノム解読情報を公的データベース...
酒米の酒造適性に及ぼす高温障害を抑制する最適作期決定システムと水管理技術の開発
摘要 (1)産地環境情報システムIでは50mメッシュ単位に日平均気温値を算出し、利用者が指定した圃場の移植日や直播日を50mメッシュ単位で算出する対話型処理システムの構築を行う。産地環境情報システムIIは、...
(1) 地球環境変動が農業生態系に及ぼす影響予測と生産に対するリスク評価
摘要 1)ほ場スケールでの影響評価(水田生態系応答モデルの開発) 温度・CO2濃度への生理、生育応答の遺伝的変異に関する研究では、これまでに実施したFACE(開放系大気CO2増加実験)及びチャンバー実験の...
摘要 国際機関等で構成する「世界食料見通し会合(WOC)」に参加して、中長期の食料需給予測(結果・要因分析・手法等)に関する情報を収集するとともに、中国の農産物需給に関する統計分析を行い、結果をデータベ...
摘要 全国7地域の森林流域で1990年代から観測を続けた降水と渓流水の水質モニタリングをデータベース化し森林総研のホームページで公開した。酸性雨などの環境変化や良質な水源林保全の基礎データとしての利用が...
摘要 1)ダイズプロテオームデータベースを構築し、公開した。大豆出芽時の冠水処理で変動するたんぱく質群をプロテオーム技術で解析した結果、アスコルベートパーオキシダーゼ2およびアルコールデヒドロゲナー...
b.やませ等気象変動による主要作物の生育予測・気象被害軽減技術の高度化と冷涼気候利用技術の開発
摘要 (1)東北地域に農作物被害をもたらす気象の周期性を評価するため、関連が想定される熱帯海洋海水面温度データを分析したところ、海水面温度東西差と大気上層における収束発散場との間で、東シベリアに中心を...
e.飼料生産性向上のための基盤技術の確立と土地資源活用技術の開発
摘要 不耕起播種による栽培体系の確立に当たっては、(1)不耕起播種による栽培体系(夏作とうもろこし・秋作エンバク)を確立し、慣行栽培(耕起-夏作とうもろこし・冬作イタリアンライグラス体系)で8工程ある春...
a 森林への温暖化影響予測及び二酸化炭素吸収源の評価・活用技術の開発
摘要 ・ タワーフラックス観測の標準化に向けてアジアの情報を整備し、北方林、温帯林、熱帯林の炭素循環の違いを示した。京都議定書に対応した森林の炭素吸収量の算定・報告手法を確立し、データベースを開発し...
解析・予報技術開発試験 3 データベース・モデル協調システムの開発 (2)農業情報マルチメディアデータマイニングシステムの開発 (i) 水稲の生育モデル化
摘要 水稲生育マイニングモデルを福島県で収集・蓄積されている水稲生育データ、稔実データに基づく検証を行い改良方法、モデルの実用度の向上を検討する。アメダスの気象データ、本県の栽培試験データ等を利用...
水田・畑等の熱収支・炭素循環量評価及び水稲の高温障害に伴う品質低下の解明
摘要 i)飼料畑で乱流変動法測定の炭素量と飼料乾物中の炭素量とはほぼ一致し、アジアフラックスのデータベースに登録した。水田の蒸発散二層モデルを利用して、温暖化シナリオに基づく九州における将来水需要量を...
冷害に伴ういもち病発生予測技術の高度化と水稲冷害早期警戒システムの高度化
摘要 東北地方におけるモデルパラメータに使用可能な既存の水稲栽培データを収集し、データベース化を行った。ポットの深水処理で水温の冷却量によるパラメータと比較した結果、生育調査圃の気温による冷却量に対...
摘要 i)晩植栽培適性系統の育成では、縞葉枯病抵抗性系統「関東209号」が晩植での収量が高く食味が良好であり、有望であった。縞葉枯病抵抗性の低アミロース品種「ミルキープリンセス」は約100haまで普及した。ま...
広域機能評価のための土壌資源インベントリーの構築と分類手法の高度化
摘要 当年度の試験研究方法:既往の土壌調査データを用いて土壌特性と立地条件の関係解析を行うとともに、褐色森林土の鉄等の元素分析に取り込む。近赤外分光分析法を用いた有機物成分分析法を確立する。炭素安定...
摘要 長期的な農業開発、貿易、環境政策のあり方についてモデルを用いて分析、検討することを目的として、世界食料モデル(IFPSIM)の改良等を進めた。地球温暖化対策の評価などのシミュレーション分析を実施した...
低温誘導性遺伝子群の単離と機能解析 a. イネの低温耐性に関わる遺伝子の単離および機能解析
摘要 イネの生殖器官である若い穂は花粉形成途上にあり、この時期が最も冷害を受けやすいため、その障害型冷害の回避技術の開発が求められている。本研究では、イネの穂で翻訳されるタンパク質を網羅的に解析し、...
土壌データベース、国土数値情報等と気象、作物情報の対比による作物冷害の解析(186)
摘要 5年の東北地方の冷害で、気象条件がほぼ等しい狭い地域内で、品種・栽培条件も比較的揃った農家の圃場でも、対平年作収量比は著しく異なっていた。そこで、冷害被害の局地的な変動に対する土地及び土壌要因...
摘要 9年度は、これまでのモデルの改良と世界食料需給データベースの開発、地球温暖化対策評価などのセンシティビティー分析を踏まえ、食料・農業・農村基本問題調査会での検討資料として2025年を目標年度に...
摘要 従来のメカニスティックな作物生育モデルでは、生育・収量の絶対値の正確な予測が困難であった。そのため正確な生育情報を要求する生育診断や栽培管理上の意思決定支援などへの応用が難しかった。本研究では...