摘要 水稲の害虫であるコバネイナゴの体色には褐色、緑色、紅色の3タイプが存在するが、この3タイプ間の種々の相違(発生メカニズム、生態、農薬への感受性)とその体色多型機構については研究されていない。そ...
摘要 ウイルスの一定量を確実に接種することができる経皮接種方法は感染率の高さと発病時期の斉一化という利点がある一方で、従来の接種操作では機械化に馴染みにくいという問題があった。また、遺伝子組換え産物...
摘要 近年、東北地域で水稲の害虫であるコバネイナゴの多発が問題化している。コバネイナゴが増加した背景には地球温暖化や農薬への適応等が考えられるが、その生態に関しては不明な点が多く、有効な防除対策確立...
摘要 「里山」という言葉に代表されるように、近年、ヒトを取り巻く自然環境の重要性が注目されている。こうした気運の中で水田は稲作としての場所の他に様々な生物を保持する場所としての重要性が評価されるよう...
摘要 東北地域の水稲害虫の防除は主として農薬に依存しているが、近年、これまで使われてきた農薬に対して抵抗性を発達させた害虫種が増加している。一方、環境調和型防除技術の一環として農薬と天敵を組み合わせ...
摘要 東北地域ではイネのいもち病による被害が著しいため、効率的な防除法の確立が望まれている。そこで、新しく開発されたいもち病を対象とした殺菌剤の作用特性を明らかにするとともに有効で効率的な施用法を検...
摘要 イネミズゾウムシなど東北地方の主要稲作害虫ではすでに要防除水準が普及に移されているが、イネの品種など害虫の発生環境が変遷したことと害虫の増殖が誇張されやすい網枠内の放飼試験に基づく被害予測技術...
ニカメイガの殺虫剤抵抗性の現況調査と抵抗性機構の解明(109)
摘要 稲作の主要害虫であるニカメイガが山形県で多発しているため、山形県産ニカメイガの薬剤感受性試験を行った。その結果、山形県内の2地点(櫛引町,羽黒町)から採集した個体群が東北地域のニカメイガの防除...
稲・麦病虫害に対する新殺菌・殺虫剤の作用特性に関する研究(108)
摘要 東北地域におけるイネいもち病の効率的防除法確立のため、新殺菌剤CG213粒剤2と穂いもち粒剤を組み合わせた防除を慣行の防除法と比較した。本剤の移植直前の育苗箱当たり50gと75gの散布は、葉い...
湛水直播水田における病害虫による被害の回避技術の確立(107)
摘要 湛水直播水田における病害虫による被害回避技術の確立を図るため、山形県遊佐町の現地圃場で病害虫の発生調査を行うとともに現地および場内の圃場の生育不良・腐敗苗ならびに場内の潅漑水から菌を分離し、そ...
摘要 シカクマメ由来のトリプシンインヒビターの遺伝子を人工合成し、イネ(日本晴)に導入して、遺伝子組換え体を作出した。58個体中55個体においてトリプシンインヒビター遺伝子の存在をPCR法により確認...
温暖地東部向き複合病害虫抵抗性、直播など機械化適応性品種の育成
摘要 今後の稲作の中では、低コスト生産に適した品種、環境に調和した稲作を実現する病害虫抵抗性品種の開発がますます重要となっている。そのため、温暖地では直播など機械化適性のほかに、病害虫の発生が多いた...
摘要 スクミリンゴガイの冬季土中越冬状態を調査し、スクミリンゴガイはおよそ個体の殻高(大きさ)ほどしか土中に潜ることはなく、約深さ5cm以内にほとんどの貝が存在することが確認できた。また、既存のロー...
畑作地帯における野菜の導入に伴う植物寄生性線虫生態の変化の解析
摘要 近年、十勝の大規模畑作地帯には野菜が多く導入されるようになり、その農業上の比重は年々増加しているが、麦連作後のながいもにネグサレセンチュウが被害をもたらす事例が報告されるなど、従来はあまり問題...
摘要 連作条件下における堆肥の施用および土壌消毒に対する主要畑作物の反応を明らかにしようとした。連作による減収はあずき、てんさい、だいず、ばれいしょ、春小麦の順に大きかった。堆肥の施用はだいず以外の...
摘要 いもち病に対し真性抵抗性が異なる同質遺伝子系統の効率的な利用のため、ササニシキ同質遺伝子系統を用い、本系統の持つ真性抵抗性の発現特性とその相互作用を調べた。同質遺伝子系統の真性抵抗性と非親和性...
いもち病菌の病原性分化の解明と抵抗性の効果的利用法の開発(113)
摘要 抵抗性品種によるイネいもち病の防除法確立のため、イネ品種・系統のいもち病圃場抵抗性の変動、穂いもち圃場抵抗性の簡易検定法およびイネ「中部32号」の有する葉いもち強圃場抵抗性の遺伝様式を検討した...
摘要 同質遺伝子系統混植(多系品種)によるイネいもち病の持続的で効果的な防除法を確立するため、計算機を用いたシミュレーションモデルを開発する。シミュレーションモデルは、多系品種によるいもち病の発病抑...
摘要 いもち病に対する抵抗性イネ品種の育成を容易にし、減農薬の環境保全型農業を推進するため、イネいもち病圃場抵抗性遺伝子を単離するとともにその機能を解明する。圃場抵抗性遺伝子の単離は、圃場抵抗性弱・...
寒冷地水稲作における雑草の発生生態・生育予測と要防除水準による除草剤低減化技術の開発(114)
摘要 多年生雑草であるエゾノサヤヌカグサ、シズイ、オモダカ及びクログワイの繁殖器官の土壌中における生存率を明らかにするために、増殖3年後の発生消長を調査した。その結果、クログワイ以外の3種では種子か...