要約 地温・土壌凍結深モデルで推定した結果を基に、トラクター等で積雪深を変化させることで大規模農地でも土壌凍結深を予測しながら数cm以内の精度で制御できる。 キーワード 土壌凍結、環境制御、最適化、大規...
トマトモザイクウイルスの増殖に必須な宿主タンパク質ARL8の同定
要約 宿主タンパク質ARL8がトマトモザイクウイルス(ToMV)の複製タンパク質と結合していることを見いだした。ARL8遺伝子を破壊した植物体は正常に生育したが、接種したToMVの増殖は完全に抑制された。こ...
要約 これまでアブラナ科野菜の害虫であるミドリサルゾウムシと混同されてきたワサビの害虫について分類学的研究を行った結果、未知の種であることが判明したため、新種ワサビルリイロサルゾウムシCeutorhync...
天然テルペノイドであるスクラレオールはサツマイモネコブセンチュウ感染を抑制する
要約 ジャスモン酸を処理したトマトの根からネコブセンチュウ侵入抑制効果を持つ単一有効物質を抽出できる。有効物質は既知天然テルペノイドのスクラレオールであり、植物ホルモンのエチレンシグナル伝達系を介し...
収量性が高く品質の良い蒸切干加工用カンショ新品種「ほしこがね」
要約 カンショ「ほしこがね」は、「シロタ」障害の発生がほぼみられず、蒸切干の外観・食味が良好な蒸切干加工用品種で、多収性品種「タマユタカ」に近い収量性を有する。 キーワード サツマイモ、加工用、蒸切干...
要約 高接ぎ木法は、第2、3葉上で接いだ苗を利用したトマト青枯病防除技術で、子葉上の慣行接ぎ木よりも高い発病抑制効果がある。糖蜜等による土壌還元消毒との組み合わせで防除効果が持続できる。また、慣行と収...
ブドウ晩腐病菌(Colletotrichum gloeosporioides)の効率的な分生胞子形成法
要約 ブドウ晩腐病菌(Colletotrichum gloeosporioides)の分生胞子形成には希釈したオートミール寒天培地(希釈OMA培地)が適しており、菌糸の細かい断片を希釈OMA培地上に塗布して培養することで、安定的...
トマトにおける特定の遺伝子発現はネコブセンチュウの侵入を抑制する
要約 ナス科植物のトマトにジャスモン酸メチルを噴霧処理した後、3日以内にネコブセンチュウを接種すると、根内部へ侵入する線虫数が減少する。侵入数の抑制効果は約1週間持続し、効果が消える頃のジャスモン酸メ...
要約 合成ピレスロイド抵抗性ネギアザミウマには薬剤の作用点であるナトリウムチャネルをコードする遺伝子に3種類の点突然変異が存在する。2タイプに分類される抵抗性系統はともに、点突然変異部位を標的にした遺...
要約 花きの新たな菌類病であるアサガオ黒斑病、インパチェンス類立枯病、スカビオサべと病、ルドベキア黒斑病、ベゴニア根腐病および茎腐病を命名・記録したことにより、各病害を情報に基づいて的確に診断できる...
要約 「ねぎ中間母本農1号」は、既存の品種に比べてさび病による病斑の発生が少なく、強い抵抗性を示す。抵抗性は部分優性に遺伝し、さび病抵抗性品種を育成するための育種素材として利用できる。 キーワード ネ...
外観形質が良好で収量性の高いヤーコンの新品種候補系統「アンデスの乙女(旧系統名 SY237)」
要約 ヤーコン「アンデスの乙女」は株当たりの塊根数が多く、単根重も大きいため、収量性が極めて高い。また、従来品種と比べて裂根が生じにくい。塊根の皮色は従来品種にない濃い赤紫色で、表面は非常に滑らかで...
コナガの天敵である寄生蜂コナガサムライコマユバチが寄主探索で利用する植物揮発性成分
要約 コナガの幼虫に寄生するコナガサムライコマユバチの雌は、コナガ幼虫が食害している最中のコマツナをその他のコマツナから識別することができます。食害を受けた時にだけ植物から多く放出される揮発性成分を...
要約 イチゴの循環移動式栽培装置は、栽培ベッドを循環移動させることで、慣行高設栽培のおよそ2倍の密植栽培ができ、単位面積あたりの収量が増加する。作業者は定位置で定植や収穫などができ、防除は栽培ベッド...
パリセードグラスは南九州地域の重要有害線虫2種の増殖を抑制する
要約 パリセードグラス「MG5」は、サツマイモネコブセンチュウおよびミナミネグサレセンチュウの増殖を抑制する。 キーワード パリセードグラス、サツマイモネコブセンチュウ、ミナミネグサレセンチュウ 背景・ね...
万願寺とうがらしの施設夏秋栽培でのアブラムシ防除におけるバンカー法の有効性
要約 万願寺とうがらしの夏秋栽培ハウスにバンカー植物としてソルガム、代替餌としてヒエノアブラムシ、天敵としてショクガタマバエを利用するバンカー法を導入することで、ムギ類を利用する従来のバンカー法に比...
現地での迅速判定可能なRIPA法によるトマト黄化葉巻病の診断法
要約 トマト黄化葉巻病の診断に血清学的診断法の1種であるRIPA法を応用する。RIPA法では発症前診断が可能であり、簡便な操作により約10分で結果が判明するため現場圃場においての迅速な診断に適している。 キーワ...
要約 トマト褐色根腐病発生履歴がない土壌では、糸状菌群集の類似性が高く、さらにChaetomium属とMortierella属が特徴的である。これらの菌をトマト褐色根腐病発生土壌に接種するとトマトの病徴は...
北海道におけるジャガイモ塊茎褐色輪紋病の発生実態と当面の防除対策
要約 ジャガイモ塊茎褐色輪紋病の病原ウイルスであるジャガイモモップトップウイルス(PMTV)は北海道内に広く分布している。ばれいしょ主要品種の塊茎褐色輪紋病抵抗性には明確な品種間差があり、フルアジナム水和...
飼料作物病害標本データベースの作成と飼料作物病害図鑑による公開
要約 畜産草地研究所で保管する飼料作物病害さく葉標本の病名、採集地等の情報をデータベース化し、これをインターネット版飼料作物病害図鑑で公開する。この図鑑には主要病害の病徴、病原菌、生理・生態および防...