カイコ生殖細胞に発現する遺伝子nanosOは正常な繁殖能力の保持に不可欠である
要約 nanosOノックアウトカイコは、正常に生育するが、卵形成が異常であるため正常な繁殖能力を持たない。同カイコでは、通常観察される発生段階で始原生殖細胞(PGC)が確認できていないが生殖細胞形成は...
要約 母系伝播する共生細菌ボルバキアがチョウ目昆虫のZ染色体の母系遺伝を阻害し、父方のZ染色体のみを持つ次世代を生じさせていることを明らかにした。同時にボルバキアは宿主の性決定をオスからメスに覆してい...
要約 遺伝子組換えカイコの養蚕農家での飼育を可能とするため、遺伝子組換え動物として国内初の第一種使用等となる遺伝子組換えカイコの飼育試験を開始し、管理手法の検討やモニタリングを実施した。 キーワード ...
要約 トランスポゾンpiggyBacをベクターに、緑色蛍光蛋白質(GFP)遺伝子をレポーターに用い、膜翅目昆虫で初めて、安定した外来遺伝子導入・形質転換系を開発した。ゲノム中に組込まれた遺伝子は次世代に受け継...
要約 小笠原諸島に固有の絶滅危惧種オガサワラグワの繁殖動態を調べた。遺伝マーカーを使って、成木では、父島の73%、母島では48%が導入種シマグワとの雑種、弟島の1集団のみ純血、と判定した。また、母島の実...
要約 考案した屋内設置型飼育施設を使い、人工飼料による1~2齢1回給餌で稚蚕飼育を行うと、農家の個人飼育あるいは、数戸の持ち寄り飼育による概ね10箱飼育を前提とした省力的稚蚕飼育が可能である。大分県農業...
カンショでん粉粕を添加した人工飼料の湯練り化による周年養蚕技術
要約 カンショのでん粉粕粉末を添加した5齢用飼料を湯練り化し、飼育技術を確立した。湯練り飼料による冬期の全齢人工飼育と桑葉育を組み合わせると周年繭生産が可能である。鹿児島県蚕業試験場・養蚕研究室 背景...
カイコ卵への外来遺伝子の微量注射による形質転換体(トランスジェニックカイコ)の作出法
要約 トランスポゾンの一種piggyBacにGFP(緑色蛍光タンパク質)遺伝子を挿入したベクターを発生初期のカイコ卵に微量注射し、次世代をスクリーニングすることによって形質転換体(トランスジェニックカイコ)を...
要約 健康食品として注目されているキセルガイの養殖に用いる餌は、桑の廃条と稲わらを混合したものが適している。また鶏卵殻粉末を与えると更に効果的である。 背景・ねらい 福島県中通り地方の桑畑に自然生息し...
要約 飼養環境の違いがSPF由来豚の豚肉品質に及ぼす影響を調査したところ、SPF環境で飼育された豚は一般環境で飼育された豚に比べ発育が早く、その肉は官能的に軟らかいことが明らかとなった。 背景・ねら...
要約 大規模超多回育養蚕に対応できる桑収穫技術体系を確立した。桑の収穫は切断条桑収穫機で行い、収穫体系は2年3回輪収形式を主体とし、全蚕期基部伐採する。これにより、条桑の刈取から運搬車への積込みまでの...
要約 蟻蚕の分散行動は、ランダムな動きであり、拡散モデルにおける拡散係数を用いて評価できる。この係数により、蟻蚕の分散性について品種間差異が認められた。 背景・ねらい カイコの幼虫の行動の解明は効率的...
要約 カイコの尿素態及びアンモニア態窒素の特異的な代謝について、トレーサーや代謝阻害剤を用いて解析し、アンモニア態窒素の同化にグルタミン合成酵素とグルタミン酸合成酵素が関与していることを明らかにした...
Fragaria x ananassaとF.nilgerrensisとの複倍数性種間雑種と特性
要約 8倍性栽培イチゴ(F.× ananassa)と2倍性野生種(F. nilgerrensis)との種間雑種から試験管内倍化法により、着果性に優れ、果重、果形、糖度、ビタミンC含量などは栽培イチゴと同程度で、かつ野生種の...
要約 当場で開発した稚蚕人工飼料育用簡易飼育装置を用いると、無拡座でも給餌回数の削減ができたので、稚蚕人工飼料育給餌作業の削減による大幅な省力化と蚕作の安定化のため多回育養蚕農家での導入が可能となる...
要約 カラー繭・生糸は全齢人工飼料育の5齢期蚕児に染料を添加した飼料を供与することによって生産できる。繭・生糸の着色度合いは染料の種類や給餌時期で異なる。カラー生糸を精錬すると褐色するため、着色部位...
要約 簡易無菌飼育装置を用いた全齢人工飼料育について検討した結果、全齢を通じて3回の給餌で省力的に飼育ができ、このため、年間を通じて安定した繭生産の実現と省力化による生産工程の効率化を図ることができ...
要約 ペレット人工飼料を用いると水戻しや給餌が簡易な器具で省力的に行えるので、軽微な設備投資で人工飼料育齢期を延長することができる。普通蚕品種用の桑入りペレット飼料で4齢期を飼育すると、実用的な繭生...
アメリカシロヒトリの周年飼育による核多角体病ウイルスの大量増殖
要約 アメリカシロヒトリを非休眠化して、人工飼育による周年飼育を行い、4齢幼虫に低濃度の核多角体病ウイルスを投与することで、生物農薬の原料となるウイルスの大量増殖が図られる。 背景・ねらい 養蚕の多回...
要約 昆虫生理活性物質応用技術を無蒸煮人工飼料育において利用し、3眠化を図る場合には1,500~2,000倍のSSP-11W希釈液で飼料を練り合わせる、繭糸質を向上させる場合にはJHを蚕体噴霧するなど容易に繭糸質制御が...