要約 連作および短期輪作では、各作物とも土壌病害虫の発生に伴って収量低下が認められる。収量の長期変動パタ-ンは作物によって異なるが、いずれも4年以上の長期輪作より低収で推移する。根菜類、麦類、豆類を...
要約 近赤外分光法による農耕地土壌の全炭素、全窒素の簡易迅速な測定が実用的に可能である。陽イオン交換容量とりん酸吸収係数については推定誤差がやや大きくなるが、傾向値として使用できる。 背景・ねらい 土...
要約 農作物の生産安定や品質向上対策に役立てるため、水田土壌の実態調査を実施した。その結果、乾田率が高まるなど汎用化が進む一方で、浅耕化や石灰減少に伴う低pH、燐酸富化などの問題点が明らかになり、今後...
要約 採花年の早生りんどうへの炭カルと苦土炭カルの施用は、作土のpHと石灰飽和度を上昇させ、石こうは石灰飽和度を上昇させる。いずれもりんどうのカルシウム吸収と生育・品質の改善につながった。 背景・ねら...
要約 農業集落排水汚泥を農耕地へ施用すると、作物の増収効果が認められるが、汚泥に含まれるカドミウム、銅、亜鉛等の重金属のほとんどが土壌に蓄積する。汚泥を乾物当たり1t/10a施用すると7回の連用で亜鉛の管...
要約 土壌1gに0.01%の塩化アルミニウム溶液100mlを加え、浸とうろ過した溶液の210nmの吸光度から、硝酸態窒素含量が0.5~45mg/100gの範囲で測定できる。 背景・ねらい 持続的農業の推進や、硝酸イオンの地下水へ...
要約 果樹園、茶園ともに第1層の浅層化と可給態リン酸含量の増加が著しい。特に、ブドウ園や茶園では可給態リン酸含量が全調査ほ場で改善目標値(50mg/100g)の上限を越えている。一方、茶園ではpHが改善目標値(...
要約 〔要約〕通常の肥料を使って窒素施肥量を40kg/10a/年に削減した場合、吸収根の再生等により、茶の生葉収量および全窒素含量は確保される。硝酸化成抑制作用の強い石灰窒素を使用することによってさらに施肥...
要約
要約 福岡県の水田土壌では、作土の深さが改善目標値未満のほ場が多いものの改善されつつある。一方、pHは低下しており、改善目標値未満のほ場割合が増加している。可給態ケイ酸含量は増加する傾向にあるが、依然...
要約 I市の野菜農家における平成10年度の堆肥利用割合は6割弱である。堆肥利用効果として品質向上、収量増加等、堆肥利用上の問題点として散布負担、高価格、また要望として土壌診断、堆肥成型化、成分表示を農家...
寒地水田におけるメタンガス(CH4)放出抑制のための圃場管理技術
要約 水田からのメタンガス放出は、稲わら秋混和および肥料・微生物資材併用で抑制され、さらに間断灌漑を組み合わせることで顕著に抑制される。また、無代かきや酸化鉄施用により土壌還元の緩和も、メタンガス放...
要約 水田地帯での農耕地から河川への硝酸態窒素の流出量は少ないが、代かき排水時に一時的に多い。環境への負荷をさらに軽減するためには、(1)施肥後入水までの期間を短くすること(2)緩効性肥料の使用(3)...
要約 カーネーション栽培ハウスでは土壌のNO3-Nが高く維持されており、暗渠排水中にも高い濃度のNO3-Nの流出が認められた。また、作土中のNO3-Nが高いレベルではカーネーションの生育および品質が低下した。花き...
要約 土壌環境基礎調査・定点調査の調査結果と今後の土壌管理の方向をとりまとめた。北海道耕地土壌の理化学性の実態、及び今後の土壌管理の方向として、化学性では各地目ともリン酸の蓄積が見られるが、カリは近...
要約 CaO換算で40kg/10a程度の石灰質資材を作条施用すると、低pH土壌における根近傍のpH上昇をもたらし、石灰欠乏症状が改善されて収量が増加する。 背景・ねらい pH5.5以下の圃場では土壌診断基準値以上にpHを矯...
要約 いちご「きたえくぼ」について、収量を確保しつつ先白果発生を軽減するためにかん水は収穫始までは極力控え(pF2.6以上)、収穫始直後から始めることとし(pF1.8)、窒素施肥量は15kg/10aとし、定植時マルチ...
施設簡易軟白ねぎ栽培における窒素およびリン酸肥沃度に対応した施肥法
要約 施設軟白ねぎ栽培農家圃場の肥沃度実態は、現行の土壌診断基準値よりも高い場所が多い。環境と生産を調和させた肥培管理として、土壌硝酸態窒素含有率に対応した窒素施肥(土壌窒素10mg/100g以上で無基肥な...
要約 ねぎの根腐萎凋病は北海道の6市町で発生しておりFusarium oxysporumの新分化型の可能性が高い。変法駒田培地によって土壌中の病原菌密度の測定が可能で、土壌診断に利用できる。品種、根部浸漬剤等による本...
パソコンを用いた水田土壌養分状態の診断および地図表示システム
要約 パソコンを使って、水田土壌の理化学性測定値から養分状態を診断し、土づくり対策処方箋を作成するシステムである。土壌養分状態、施肥量および収量・品質項目の分布を地図表示でき、地域の総合的な土づくり...