冷害気象下の「コシヒカリ」の移植と直播の作期による気象条件と収量・品質変動
要約 H15年の冷害気象条件下で、晩生品種「コシヒカリ」の作期の違いによる登熟温度(出穂後40日間の平均気温)の変動幅は16~21℃であった。主な低収要因は、籾数及び日射量の低下による千粒重の減少及...
要約 水稲糯品種の穂発芽性難易の組合せの集団に、早期3世代にわたり浸種処理(穂発芽易個体除去処理)を行って選抜することによって、後代の集団は、穂発芽性難個体の出現頻度が高くなり、育成の効率化がはから...
心白発現の良好な酒造好適米水稲新品種候補「山形酒86号」の育成
要約 「山形酒86号」は熟期が中生の晩、障害型耐冷性が“極強”、心白発現が安定して良好な酒造好適米である。「出羽燦々」に比較し、収量性はやや低いものの玄米品質は明らかに優り、醸造特性は並である。 キーワ...
玄米の白濁が少なく、良食味の低アミロース米水稲新品種候補「山形84号」の育成
要約 「山形84号」は、葯培養突然変異由来の低アミロース系統で、早生、短稈中間型、耐倒伏性“強”、葉いもち“やや強”、穂いもち“弱”、耐冷性“極強”で、炊飯米の粘りが強く良食味である。また、精米のアミロース含...
要約 「山形84号」は、「はえぬき」並の良食味である。粘りが強く、冷めても食味が低下しない特性を持つ。精米歩合は89%程度、炊飯直後に食べる場合の炊飯加水量は一般飯用米の10%減が適当である。 キーワード ...
要約 「山形84号」は熟期が早生の低アミロース米である。「はえぬき」並の良食味で、収量は「はなの舞」に優り、品質もやや優る。2004年度から山形県で山間から中山間地域を対象に認定品種として採用する。 キー...
要約 7月20日以降、開花期までにジャガイモヒゲナガアブラムシの寄生密度が増加した場合、エチルチオメトン粒剤を培土終了後に株元散布すると防除効果が高い。 キーワード 大豆、ジャガイモヒゲナガアブラムシ...
要約 黒ボク水田土壌のケイ酸供給力評価法として、中性リン酸緩衝液抽出法が適用可能である。ただし、黒ボク土とそれ以外の土壌のケイ酸供給力を比較することはできない。 背景・ねらい 山形県最上・北村山地域の...
要約 堆肥を秋施用、雪上施用した場合、冬期間に堆肥中の硝酸態窒素が減少する。しかし、堆肥の肥効の差は少なく周年利用が可能である。また、雪上施用による融雪効果は高く、堆肥の種類、散布量による大きな差は...
要約 アスパラガス栽培において牛ふん籾殻堆肥や籾殻堆肥を厚さ2~3cmに表層施用すると、堆肥からの窒素供給により生育がよくなるが、表層土及び下層土への養分の移行は少ない。また、地温の変化が少なく、8割以...
オウトウ、セイヨウナシ果実から抽出したDNAを用いた品種識別
要約 オウトウ、セイヨウナシ果実からDNAを抽出することができる。この果実から単離したDNAと葉から単離したDNAのSSR多型は一致する。従って、流通段階の果実を用いても、品種識別、親子鑑定が可能である。 キー...
要約 モモおよび酸果オウトウ由来SSRマーカーを使うことで、葉片から単離したDNAを用いて、オウトウの品種識別が可能である。また、親子関係を推定することが可能である。 キーワード SSRマーカー、品種識別、親...
要約 積雪地帯における大豆・小麦立毛間播種栽培では、中耕・培土作業と茎葉処理除草剤散布を組み合わせた除草体系を実施することで、2作目以降も雑草発生量を低く抑えることができる。 キーワード コムギ、ダイ...
要約 葉取らず栽培等による食味本位品への消費者の評価は高く、特徴は甘さと果汁の多さである。小売店の独自商品ブランド化に対応したこだわり商品を求める消費者層を標的としたニッチ戦略による「地域密着こだわ...
要約 山形県内の農業生産法人等が大豆・小麦立毛間播種技術(2年3作)の導入を想定した100ha規模の経営モデルを作成した。この輪作経営モデルは、大豆単作より2,833千円の所得向上が図られる。 キーワード...
山形県におけるカキ「平核無」のヘタ出し樹上脱渋方法での処理時期と収穫時期
要約 山形県においてカキ「平核無」果実を、固形アルコール剤を入れたポリ袋でヘタを袋に包まないで被覆する「ヘタ出し樹上脱渋処理」を行う場合、処理適期は満開後110日頃・平均果頂色2.0弱の時期である。この処...
オウトウ「佐藤錦」のシアナミド剤による休眠打破と収穫期の前進化
要約 オウトウ「佐藤錦」に対し、7℃以下低温遭遇時間1000時間時点(12月下旬)から自発休眠覚醒期(1月中~下旬)までの期間にシアナミド剤0.5~1.0%溶液を散布することにより自発休眠が打破され、収穫時期の前...
要約 豆腐の硬さと子実中のタンパク含有率の間には相関があり、子実中のタンパク含有率が高まるほど豆腐が硬くなる傾向にある。良好な豆腐の硬さをうる子実中のタンパク含有率は「スズユタカ」で39%以上、「タチ...
要約 「東北148号」は極小粒で栽培適性及び納豆加工適性に優れている納豆用ダイズ新品種候補である。「鈴の音」と比べ成熟期が遅い中生の中で、耐倒伏性に優れ、収量性が並からやや高い。また、納豆用としては初...
アスパラガスの無加温施設での夏秋どりにおける定植時期と1年目の収量
要約 アスパラガスの無加温施設を利用した夏秋どりでは、定植後1年以内の収穫が可能であり、7月に播種し、9月に定植した場合には、翌年の6月~9月までに150kg/aのA品収量が見込まれる。12月下旬に播種し、3月上旬...