要約 ネコブセンチュウ抵抗性トマトに強い病原性を示すネコブセンチュウの抵抗性打破系統は、施設栽培の抵抗性トマト連作地帯でのみ検出される。その出現には高温条件下の抵抗性トマトの連作が関与する。 背景・...
メロンつる割病菌4レースに対する市販メロン品種の抵抗性の品種間差異
要約 メロンつる割病菌の4レース(レース0、1、2及び1,2y)に対する抵抗性検定の結果から、市販メロン130品種は5群に大別される。レース1,2yに対しては、全品種が罹病性を示す。九州農業試験場・地域基盤研究部・...
アルギニノコハク酸リアーゼ遺伝子はメロンつる割病菌の病原性に関与する
要約 遺伝子タギングによって分離したメロンつる割病菌の病原性変異株は、アムスメロンに対する病原性を喪失している。この変異株は、アルギニノコハク酸リアーゼ遺伝子が変異したため、アルギニン要求性である。...
要約 キュウリのうどんこ病抵抗性は25~30℃の高温条件で抵抗性を示す温度依存型抵抗性であり、春季及び秋季における抵抗性品種の発病は1日当たりの高温時間数が少ないことに原因があると考えられた。抵抗性素材...
要約 わが国に発生するアレナリアネコブセンチュウは、アイソザイムおよびミトコンドリアDNAの塩基配列の差異によって3系統に分けられ、それぞれの系統は分布域およびかんしょの品種に対する寄生性が互いに異なっ...
セルトレイ底面給液によるハクサイ根こぶ病菌密度の簡易生物検定法
要約 ハクサイ根こぶ病菌による汚染土壌の菌密度を推定するため、従来の生物検定法を改善したセルトレイ底面給液法を考案した。この方法は検定場所が少面積となり、管理作業も省力化でき、抵抗性品種簡易選抜や病...
アルファルファ菌核病(Sclerotinia trifoliorum)の抵抗系統育成とその遺伝率
要約 菌核病抵抗性について表現型循環選抜を実施した。9世代選抜系統(SR58-9)は高い抵抗性示すことが明らかになった。3世代から9世代にかけての実現遺伝率はh2=0.36であった。F1,F2集団から推定した遺伝率も同程...
背景・ねらい 害虫抵抗性品種の利用は害虫管理の重要な戦術の一つである。埼玉県での初夏穫りキャベツのコナガ対策のためコナガ抵抗性の品種を選定し,そのメカニズムを明らかにする。
成果の内容・特徴
コマツナ萎黄病のリサイクル有機質堆肥及び非病原性Fusarium 菌を用いた防除
要約 コマツナ萎黄病に対して、クロルピクリンテープ剤は十分効果が認められ、また抵抗性品種としてあゆみ、楽天の発病が少なく、土壌へリサイクル有機質堆肥及び非病原性Fusarium 菌を添加すると発病抑制効果が...
サツマイモネコブセンチュウのトマト抵抗性品種打破系統の出現と新対抗植物
要約 サツマイモネコブセンチュウのトマト抵抗性品種打破系統が道内2か所の加温栽培ハウスで確認された。これらのハウスでは抵抗性品種の栽培頻度が高かった。新対抗植物として、ソルガム「SS701」及びギニアグ...
要約 1997年時点での北海道におけるほうれんそうのべと病菌は殆どがレース4である。ほうれんそう84品種・系統を検定したうち22品種がレース4に対して真性抵抗性である。マンゼブまたはポリカーバメイト水和剤を子...
暖地二期作向けのジャガイモシストセンチュウ抵抗性ばれいしょ新品種候補系統「西海26号」
要約 ばれいしょ「西海26号」は、早生で早期肥大性に優れ、いもの外観・食味が優れる暖地二期作向けの食用系統である。ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を有し、そうか病や葉巻病・Yモザイク病などのウイルス病...
要約 ばれいしょ「根育29号」は疫病圃場抵抗性の極めて強い食用ばれいしょである。疫病無防除栽培においても茎葉の罹病はわずかであり、収量や品質の低下は非常に少ない。またジャガイモシストセンチュウ抵抗性で...
要約 広島菜(Brassica campestris)の葯培養は、1核期前期の未熟花粉を含む葯を、生長調節物質を含む修正B5培地に置床し、35℃1日間の前処理後、25℃暗黒下で培養すると、効率的に不定胚を形成し、植物体再生が...
要約 セリ(島根みどり)のプロトプラスト培養で、島根みどりと形態に差が無くセリ葉枯病(病原菌:Septoriaapiicola)に対し強い抵抗性を示す培養変異個体が得られた。 背景・ねらい 宮城県内で栽培されるセリの主要...
要約 在来のとう菜「勝山水菜」に根こぶ病抵抗性のカブ「77b」を交雑し、「勝山水菜」への戻し交雑によって根こぶ病抵抗性を付与した品種である。 背景・ねらい 福井県勝山市で栽培されている「勝山水菜」は、雪...
要約 幼苗の葉柄への接種法によるメロンつる枯病に対する抵抗性の安定的な検定法を確立した。本法により、幅広い抵抗性の品種間差異が認められ、抵抗性素材の検索、抵抗性の系統選抜、遺伝様式の解析が可能にな...
根こぶ病抵抗性ダイコンの栽培・すき込みによるハクサイ根こぶ病の防除
要約 ハクサイの前作に小瀬菜ダイコンやCRダイコン等の根こぶ病抵抗性ダイコンを栽培してすき込むことでハクサイ根こぶ病の発生が顕著に抑制され、実用的な防除効果が得られる。 背景・ねらい ハクサイ産地では連...
要約 ハクサイの根部エンドファイトであるHeteroconium chaetospiraは、圃場試験においてハクサイ根こぶ病の発病を抑制した。本菌は主に根端付近より侵入し、細胞内に定着していた。 背景・ねらい 茨城県南西部は...
要約 ピーマン露地栽培で疫病抵抗性品種「ベルホマレ」を台木に用い、幼苗接ぎ木を行った苗は自根と同等の生育・収量を示し、立枯性疫病への抵抗性は大苗高接ぎ法のものと同等で、ピーマン疫病対策として有効であ...