2005年に茨城県で分離されたH5N2鳥インフルエンザウイルスの性状
要約 日本で分離されたH5N2鳥インフルエンザウイルスは、中米で流行していたウイルスを起源とし、ニワトリに対して臨床症状を示さずに容易に伝播するウイルスである。 キーワード 鳥インフルエンザウイルス、H5...
鶏の新興感染症であるStreptococcus gallolyticus subsp. gallolyticus 感染症の我が国での発生確認
要約 細菌性心内膜炎や肝臓・脾臓の壊死巣形成を主徴とするS. gallolyticus subsp. gallolyticus感染症が我が国でも発生している。 キーワード 鶏、心内膜炎、Streptococcus gallolyticus subsp. gallolyticus...
H5N1高病原性鳥インフルエンザウイルスの鶏伝播性と野生カラスの感染例
要約 高病原性鳥インフルエンザウイルスは鶏間では爆発的に伝播するとされているが、感染羽数が少ない場合には伝播しにくくなる。一方、発生農場の周辺で死亡して見つかったハシブトガラスの体内からH5N1ウイル...
地域特産鶏(名古屋種)への乾燥酵母細胞壁飼料添加による免疫増強効果
要約 名古屋種の鶏に乾燥酵母細胞壁を0.5%の割合で飼料添加(酵母区)すると、飼料要求率では対照区より良い。免疫反応では、抗体産生能で最も高い抗体価は対照区より酵母区は高い傾向が見られ、遅延型過敏反応で...
要約 信州黄金シャモの産肉成績は、126日齢の雄雌平均生体重3.0kg、と体重に対する正肉割合は47.2%である。可食部100gあたりのもも肉のエネルギー含量は129kcalと一般的なもも肉よりも低く、官能評価では弾力性...
エキスパンダー加工飼料の配合による採卵鶏の排せつふん量低減化
要約 エキスパンダー加工飼料を5%、10%および15%採卵鶏用配合飼料に配合したものを採卵鶏に給与すると消化吸収が改善され、10%飼料配合は、鶏卵の生産性に及ぼす影響もなく、排せつふん量が生ふんで約10%、...
産卵後期の採卵鶏における粒度の大きなカルシウム源の夕方給与による破卵発生の低減化技術
要約 産卵後期(60週齢以降)では鶏の銘柄、カルシウム源の違いを問わず夕方に大粒(4ミリ程度)のカキ殻や卵殻粉を重量比で1.5%添加給与すれば、破卵率の低減や産卵率、産卵日量の向上が期待できる。 キーワード...
要約 巣箱、砂浴び場、止り木、ヤスリを配置し群飼育である家畜福祉ケージでは、単飼ケージ収容鶏に比較して飼料消費量は増加するが、収容羽数8~12羽でほぼ同等の産卵成績となる。産卵のほとんどは巣箱側でなさ...
要約 肉用鶏の飼料にトレハロースを添加すると、加熱鶏肉臭の発生要因である揮発性アルデヒドのうち、鶏肉臭特有の物質である2,4デカジエナールの発生を抑制できる。 キーワード ブロイラー、トレハロース、2,4デ...
要約 食品残さを飼料利用するための、採卵鶏への天ぷらカスの10%混合給与は、卵重が増加し、消費者における卵の嗜好性は向上する。 キーワード ニワトリ、天ぷらカス、食品残さ飼料、官能評価 背景・ねらい 外食...
高脂質・高タンパク質コンビニエンスストア残さの地鶏用飼料への添加
要約 コンビニエンスストアから排出される消費期限切れの食品の内、高脂肪の素材を乾燥処理後一般配合飼料に0、10、20%上乗せして地鶏(房総地どり)に給与すると、発育が改善され、嗜好性に差がない肉が生産さ...
要約 早期水稲「コシヒカリ」において、総窒素施用量の60%程度を鶏ふんたい肥、残りの40%程度を緩効性肥料を基肥で施用すると、初年目から化学肥料単用以上の収量を確保でき、玄米タンパク質有率は化学肥料単用と...
窒素肥効率に基づく家畜ふん堆肥の飼料畑利用下での亜酸化窒素排出係数
要約 窒素肥効率を勘案した飼料作物の全量家畜ふん堆肥栽培および化学肥料との併用栽培における亜酸化窒素の年間排出係数は、0.15~0.32%で、IPCCデフォルト値(1.25%)を超えることがなく、化学肥料栽培における...
開発途上国における高付加価値農業実現に向けての海外直接投資と食品製造業の役割
要約 アジア地域においては野菜・果樹や畜産等の付加価値の高い部門の生産が拡大するとともに、外国企業を中心とする食品製造業と農家との間で生産や販売に関する契約関係(垂直統合)が進展している。各国の農業...
要約 採卵鶏飼料に鯖油を添加給与することにより、卵黄中のドコサヘキサエン酸(DHA)含量が増加しアラキドン酸含量が減少して、n-6/n-3比の低い鶏卵が生産できる。 キーワード 卵用鶏、鯖油、DHA、...
要約 近赤外分光法により、鶏ふん堆肥の尿酸態窒素を標準誤差0.43%で測定できる。尿酸態窒素と可給態窒素との相関は極めて高く、近赤外分光法を用いて尿酸態窒素を測定すれば、簡易・迅速に鶏ふん堆肥の可給態窒...
要約 いわゆる「家畜排せつ物法」の完全施行後においては、腐熟の指標である炭素含量と肥料成分等との間には負の関係が認められる。この関係を利用すると、腐熟のどの段階で利用することが有利か、特殊肥料の重金...
要約 熊本県で生産される畜種別堆肥の重金属(カドミウム、銅、亜鉛)含有率は、これまでの全国的な分析値とほぼ同等か下回る。これらの畜種別堆肥の重金属含有率と市町村別の堆肥発生量を基に算出された熊本県に...
光線管理と高エネルギー飼料給与を組み合わせた鶏卵重のコントロール
要約 光線管理による性成熟抑制で産卵初期の卵重を増加させ、産卵中・後期に高エネルギー飼料で飼料摂取量を減らすことで、タンパク質の摂取が抑制され卵重増加も抑えられ、卵重の変動を少なく推移させることがで...
鶏ふんの吸引通気式堆肥化とリン酸スクラバ・もみ殻脱臭槽による簡易脱臭技術
要約 吸引通気式堆肥化処理に、溶液洗浄方式アンモニア回収装置(スクラバ)ともみ殻脱臭槽を組み合わせることで、鶏ふんの堆肥化時に発生する高濃度の臭気を有効に脱臭できる。脱臭使用後のもみ殻は、堆肥化時の副...