要約 実験的に作出したBSE罹患牛では、BSEの症状の進行に伴い脳幹の特定部位において聴性脳幹誘発電位(BAEP)波形に特徴的な変化が起こる。このBAEP波形は、神経症状を示した牛にBSEの疑いがあるか否かを絞り...
口蹄疫ウイルスO/JPN/2000株にはマウスに対する病原性の異なるウイルスが混在する
要約 2000年に日本で分離された口蹄疫ウイルスO/JPN/2000株には培養細胞において著しく小さいプラックを形成するウイルスが存在する。このタイプのウイルスは乳飲みマウスに対する病原性が極めて低い。 キーワ...
高品質なウンシュウミカンを連年安定生産するための土壌と樹体の一体管理技術体系
要約 ウンシュウミカンの隔年結果を軽減し高品質果実を安定的に生産するための、マルドリ方式および弱せん定・後期重点摘果を中心とした土壌と樹体を一体的に管理する技術体系である。併せて利用できる樹体診断技...
要約 黒毛和種成雌牛ならびにホルスタイン種1、3、6および12ヵ月齢牛の聴性脳幹反応(ABR)の正常値を明らかにするとともに、今までに測定されたことのないBSE以外の疾病牛についてのABR解析から、BSE類症鑑別の...
品質分析データを活用した秋まき小麦子実タンパク含有率の変動解析と分布図
要約 秋まき小麦の集荷時検査における複数年の子実タンパク含有率データを圃場図GISと結合する等の解析手法により年次変動と空間変動の実態が明らかとなり、地域レベルでの品質変動対策に活用できる。 キーワード...
新型牛パピローマウイルス(BPV-9, BPV-10)の全ゲノム構造の解明
要約 北海道から関東地方にかけて集団発生した牛乳頭腫症の原因と考えられる2種類の牛パピローマウイルス(BPV)の全ゲノム構造を解析したところ、いずれもグザイパピローマウイルス属の新型BPV(BPV-9、BPV-10...
極早生ウンシュウ「岩崎早生」の高品質果実生産のための水分ストレス誘導指標
要約 極早生ウンシュウ「岩崎早生」において、果実の日肥大量を8月上旬~9月中旬頃まで0.30~0.35mm程度に、葉巻程度を8月上旬から収穫時まで35~40%程度にすることで、葉の最大水ポテンシャル(LWP)は-0.8MPa以...
元気に育つウナギ卵を遺伝子で見分ける-健全なウナギ種苗の生産に向けて新たな一歩-
背景・ねらい
養殖研究所では、世界で初めて受精卵から養殖種苗となるシラスウナギまでの人工飼育に成功した。しかし、現状では仔魚の生残率は極めて低い。その原因の一つに、仔魚期に高い頻度でみられる様...
要約 サトウキビの重要病害であるサトウキビ白すじ病菌は、3つの遺伝子の塩基配列の違いから、5つのタイプ(A~E)が存在し、国内(沖縄県)にはそのうちBタイプのみが存在することがわかりました 背景・ねらい <...
要約 有機質肥料の側条施肥では、化学肥料(速効性)に比べ水稲への施肥効率が向上する。有機質肥料の側条施肥技術による化学肥料5割削減栽培のコシヒカリにおいて、慣行栽培と同等の精玄米収量・品質を確保でき...
要約 わけぎ、にんにくのウイルスをポティウイルス科特異的プライマーを用いて増幅し、遺伝子配列の相同性で種を特定する。明らかとなった3種ウイルスの特異的フライマー用いて、RT-PCR法で検出できる。 キーワ...
要約 受精卵段階での遺伝病の診断は、QP法を用いることにより、従来法のPCR後の制限酵素処理、電気泳動を省けるため、コスト低下と大幅な所要時間の短縮(約2時間、従来法の1/4)ができる。しかし、現状では、QP...
要約 RQフレックスを用いて土壌硝酸態窒素を簡易測定する場合は、風乾細土を用い、土:液比=1:2.5で水抽出し、棒攪拌・濾液採取装置で検液を得る。この測定値は、秋まき小麦の窒素吸収量と相関が高く、窒素診断...
Staphylococcus aureus 莢膜5型菌莢膜多糖体を用いた乳房炎簡易診断技術
要約 県内の乳用牛乳汁から分離されるS.aureus は莢膜血清5型が多く、5型菌の莢膜多 糖体を抗原として乳房炎乳の乳清中抗体を測定すると、S.aureus 以外の細菌が分離された乳清と 比べてELISA 抗体価が高く、...
要約 愛媛県で発生したイチゴに生育不良、果実の奇形、葉縁の退緑等を引き起こす病害の病原は、国内未報告のバクテリア様微生物、‘Candidatus Phlomobacter fragariae’であり、PCR法で検出できる。 キーワード ...
キュウリうどんこ病菌のステロール脱メチル化酵素阻害剤(DMI剤)標的酵素遺伝子(CYP51)の構造及びDMI剤抵抗性
要約 キュウリうどんこ病菌のCYP51遺伝子は、ゲノム中に1コピー存在し、既報の植物病原糸状菌CYP51と類似した構造をもつ。DMI剤耐性菌では、基質または薬剤結合部位周辺に1~4個のアミノ酸残基置換を伴う塩基の変...
Tombusvirus属ウイルスによるトルコギキョウの新病害と血清学的診断法
キーワード トルコギキョウ、新病害、トンブスウイルス、TBSV、血清学的診断法 背景・ねらい 長野県および静岡県のトルコギキョウ産地において、ウイルス病害に特徴的なえそ性の萎縮症状が発生し問題となっている...
要約 愛媛県で発生したイチゴに生育不良、果実の奇形、葉縁の退緑等を引き起こす病害の病原は、国内未報告のバクテリア様微生物、‘Candidatus Phlomobacter fragariae’であり、PCR法で検出できる。 キーワード イ...
本暗渠間隔の広幅化と弾丸暗渠の施工による輪換畑の排水性簡易回復手法
要約 暗渠排水機能が低下した輪換畑では、本暗渠を40m間隔で施工し、弾丸暗渠を密に組み合わせることで、本暗渠間隔10mの現行輪換畑に比べ、降雨後の土壌の乾燥が1~2日遅れる程度まで、排水機能が回復する。水稲...
ウシ体外受精由来胚の性別とクローディン16欠損症の遺伝情報診断
要約 ウシ体外受精7日目胚盤胞の1/4~1/3を切断後、サンプルを直ちに熱処理して抽出したDNAをPEP-PCR後、速やかクローディン16欠損症(CL-16欠損症)診断に供し、並行して性別を判定することにより、2種類の遺伝情...