イチゴ「さがほのか」の定植時期、クラウン部冷却と第1次えき花房の出蕾期
要約 標高400mの中山間地域のイチゴ「さがほのか」高設栽培において、定植後にクラウン部冷却を行うと、6月下旬定植株は10月中旬に第1次えき花房が出蕾し花房の連続性はみられない。8月上旬定植株は花房の連続性...
イチゴ「さがほのか」の短日処理による頂花房花芽分化と収穫開始期の前進化
要約 標高400mの中山間地域においては、イチゴ「さがほのか」は短日処理のみで頂花房の花芽分化を早進化でき、収穫開始期も早くなる。短日処理を5月末に開始すると約20日後に花芽分化し、7月上旬に開始すると25~...
ブドウ「巨峰」の高うね根域制限栽培による新梢伸長抑制と根量増加および果実品質向上
要約 ブドウ「巨峰」は防根シートを利用した高うね根域制限栽培を行うことによってベレゾーン以降の新梢伸長が抑制される。また、主幹から1mで深さ40cm以内に分布する根が増加する。さらに、糖度、着色など果実品...
要約 pH条件を異にする養液栽培において、「ヒリュウ」の根活力は、土壌pH4.5の条件下ではpH6.0の場合と比べて25%程度低下する傾向にある。また、地上部および地下部の乾物重についても、土壌pH4.5の条件下ではpH...
極早生ウンシュウ「上野早生」における高品質果生産のための土壌母材毎の土壌の含水率
要約 根域制限栽培「上野早生」は、土壌母材の違いにより夏秋季の葉の水ポテンシャルが花崗岩、安山岩で低下が早く、玄武岩で低下が緩やかで、-0.8~-1.0MPa程を示した際の土壌の含水率は、玄武岩で約30%、安山岩...
極早生ウンシュウ「いさお早生」の高品質果生産に最適な水分ストレスパターン
要約 極早生ウンシュウ「いさお早生」は、8月上旬までに葉の水ポテンシャルで-0.7MPa程の水分ストレスを付与させて糖度を8以上とし、その後も同程度の水分ストレスを保持させることで、9月下旬から10月上旬の収穫...
要約 片側経腟採卵法では、吸引を実施しない卵巣側に優勢卵胞が存在するために、吸引を実施する卵巣内に存在する最大卵胞の長径が有意に小さくなる。また黄体退行後に発情発現および排卵が起こり、次期黄体が早期...
要約 分娩予定日前から、体温の推移をモニターすると同時に、人体用の小型簡易測定器等を用いて血糖値の推移をモニターすることにより、24時間以内の分娩を予知できる。 背景・ねらい 牛の分娩時には難産により子...
要約 豚ふん堆肥にオガクズを混合して水分を40%以上に維持することにより生物脱臭槽とすることが可能である。この脱臭槽は吸着したアンモニアを硝化し、水分を維持すれば同体積の豚ふん発酵時の臭気を3ヶ月以上脱...
要約 ミカンジュース粕は繊維質とカルシウムの含量が高く、粗蛋白質とアミノ酸の含量が低い。ミカンジュース粕は尿中窒素をふん中に移行させる作用がある。ミカンジュース粕給与によりリンの消化率が低下する傾向...
要約 製茶加工残さはビタミンEを豊富に含み、市販飼料に2%程度外付けで混合して肥育後期に給与することにより、増体や枝肉成績に悪影響を与えることなく肥育豚の背脂肪厚の低減と脂肪中のビタミンEの増加を図るこ...
産卵後期の採卵鶏における粒度の大きなカルシウム源の夕方給与による破卵発生の低減化技術
要約 産卵後期(60週齢以降)では鶏の銘柄、カルシウム源の違いを問わず夕方に大粒(4ミリ程度)のカキ殻や卵殻粉を重量比で1.5%添加給与すれば、破卵率の低減や産卵率、産卵日量の向上が期待できる。 キーワード...
潮風害による「ヒノヒカリ」「ヒヨクモチ」の減収および品質低下
要約 2006年台風第13号の潮風による「ヒノヒカリ」と「ヒヨクモチ」の減収は、不稔籾数の増加と、枝梗の枯れによる登熟歩合の著しい低下によるものである。品質は充実不足のため著しく劣り、3等を確保するふるい...
ソウジソコミジンコAmphiascus kawamuraiによるノリ糸状体培養カキ殻の付着珪藻除去効果
背景・ねらい 有明海のノリ養殖では,一般に3月から9月にかけてカキ殻糸状体を培養する。培養を開始して約2週間後から,カキ殻上に付着珪藻が目立ち始め,約1ヶ月後には表面全体を覆うようになる。カキ殻表面が付...
背景・ねらい オニオコゼは沿岸海域への定着性が強い高級魚であり、種苗放流の調査結果から放流効果が期待できる魚種である。しかし種苗生産は、仔魚期の大量減耗や、稚魚期の減耗により生産が不安定である。
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モミガラくん炭を用いたバラの養液栽培における安定生産のための給液管理技術
要約 バラの養液栽培においてモミガラくん炭培地を用いる場合、気相率が高いため、給液量をロックウール栽培よりも25%増やし、給液回数は1日最低6回が必要である。また、同培地における給液ECを通年0.8mS/cmとロ...
ハウスミカンに発生した合成ピレスロイド系薬剤抵抗性ネギアザミウマ
要約 佐賀県で発生したハウスミカンを加害するネギアザミウマは、広範な植物に寄生する従来の個体群とは形態的に差異がある。この個体群は、従来の個体群に対し感受性が高いビフェントリン水和剤、トラロメトリン...
佐賀県のトルコギキョウにおけるネギアザミウマのIris yellow spot virus(IYSV)保毒虫率の推移とえそ輪紋病の発生
要約 IYSVを保毒したネギアザミウマは、トルコギキョウ施設周辺において4月下旬から6月中旬にみられ、保毒虫率は5月下旬から6月上旬に高くなる。トルコギキョウえそ輪紋病の発生は、6月中旬から7月上旬に多くなり...
要約 アスパラガスの半促成長期どり栽培において、ハスモンヨトウ、シロイチモジヨトウおよびオオタバコガに対する交信攪乱フェロモン剤をハウス圃場および圃場周辺部に幼虫の発生前から設置すると、これら害虫の...
佐賀県におけるMBI-D剤耐性イネいもち病菌の同剤使用中止下での発生推移と防除効果
要約 佐賀県においてイネいもち病殺菌剤のMBI-D剤の使用を中止することにより、耐性菌密度は低下するが、中止3年目でも約30%の割合で存在する。MBI-D剤(箱粒剤)は耐性菌が存在しないか、低い密度でなければ、実...