圧雪による凍土の発達は融雪水の表面流出を促し硝酸態窒素の溶脱を抑制する
要約 寒冷な地域では、冬にトラクター等を用いた圧雪により土壌凍結深が圃場全体で均一に深くなる。これにより、融雪水の浸透が抑制されて表面流出し、土壌中の硝酸態窒素の溶脱が抑制され、前作に作土層に残留し...
要約 水稲乾田直播栽培の前年整地体系は、小麦収穫後・積雪までに整地(耕起・均平)し、春作業を省力化する。泥炭土における輪作のモデルケースでは、慣行体系に比べて春の整地...
要約 スラリーアイスを用いて、スーパーチリング温度を保持したまま海外に鮮魚を空輸する技術開発に取り組んだ。輸送中の安定した低温を保持するために、スラリーアイスの氷比...
要約 トド追い払い技術を確立するため、トドの遊泳群に水中大音圧音を発して反応を観察した。遠方(125-175m)の群れを除き、かつ音を鳴らし始めて12-30秒経過後に一斉に潜水す...
東シナ海におけるオキアミ類の分布と漁業資源の餌料としての重要性
要約 春季の東シナ海陸棚縁辺域においてオキアミ類の発育に伴った分布特性を把握した。また、捕食者の胃内容物分析により、オキアミ類の被食実態を整理した。その結果、オキアミ類の成体は低水温域を除く100m等深...
要約 有明海のタイラギ資源の減少要因解明の一環として、成長段階の異なるタイラギの貧酸素耐性について、室内曝露試験により明らかにした。その結果、0歳(平均殻長24.3 mm)の稚貝は、1歳貝(93.9 mm)や2歳貝...
サケOncorhynchus keta 幼稚魚の成長特性と生残条件
要約 北海道の最東端に近い昆布森沿岸域でサケ幼稚魚を採集し、耳石日周輪解析により降海後の成長速度を推定した。昆布森まで長距離・長時間の減耗過程を経験した遠方河川起源の標識魚と昆布森近傍の河川起源の標...
要約 植食性魚類ノトイスズミは藻場衰退の原因種の一つとされており、その密度調整技術の開発が強く望まれている。本研究では、長崎県及び宮崎県で潜水調査し、本種が冬から春にかけて漁港の消波ブロック周辺に蝟...
要約 北海道周辺で採集されたトドの胃内容物を分析し、年代・海域間で比較検討した。1990年代の主要な餌生物はスケトウダラ、マダラ、コマイ等であったが、羅臼、積丹、礼文島周辺では2000年代後半からホッケやホ...
車速連動ブロードキャスタの播種作業への適用による水稲乾田直播栽培の省力化
要約 車速連動ブロードキャスタを水稲乾田直播栽培での播種作業に適用できる。適正な作業幅は約8mであり、一般的なグレーンドリルによる播種作業に比べて所要時間を約1/3に短縮できる。表面散播での苗立ち率は砕...
日本のムギ類に感染するPolymyxa graminisの系統と感染ウイルス種
要約 日本のコムギとオオムギの根に感染しているPolymyxa graminisのrDNA-ITS配列は、Ia、Ib、IIa系統(リボタイプ)に類別される。日本のコムギからは主にリボタイプIbのP. graminisが検出され...
国産トウモロコシ子実サイレージで泌乳牛用飼料の圧ぺんトウモロコシを代替可能
要約 国産トウモロコシ子実サイレージで輸入圧ぺんトウモロコシを代替した飼料を泌乳牛に給与すると、飼料の消化性、窒素利用効率の向上といった効果が認められ、採食量、乳量および乳成分は維持される。 キーワ...
要約 放牧地の草量変化から被食量を推定する既存式の論理的解析により、推定の基礎となる植物成長速度関数と被食速度関数を明らかにする。合理的と考えられる両速度関数を組み合わせることで新たな被食量推定式を...
要約 牛乳の一般消費者による官能評価特性は、加工処理(殺菌温度とホモジナイズの有無)および飼養条件(放牧の有無)により類型化できる。ホモジナイズ処理は放牧下で生産した牛乳の一般消費者による嗜好性を改善す...
分娩後306日以降の生産乳量を精度よく推定する泌乳曲線の作成
要約 分娩後305日までの遺伝的な泌乳曲線情報(回帰係数)を説明変数とした重回帰式は、306日以降の個体ごとの泌乳曲線を高い精度で予測できる。これにより、分娩後306日以降の生産乳量の予測が可能となる。 キーワ...
要約 2番草採草後、晩秋期まで備蓄したチモシー採草地再生草は放牧乳牛による採食性が高く、乳生産量を維持できる。晩秋期の放牧利用による翌春の1番草収量や草種構成への悪影響は認められない。放牧期間の延長に...
普通ソバ難脱粒系統の登熟中およびコンバイン収穫時に発生する子実損失
要約 普通ソバのグリーンフラワー型の難脱粒系統は、収穫遅れや風雨などの脱粒が多発する条件において自然脱粒の抑制やコンバイン収穫の脱穀選別損失の軽減することから子実損失を抑制でき、今後の品種開発に有用...
気候変動で北海道の産地でワイン用ブドウ「ピノ・ノワール」が栽培可能に
要約 1998年頃の気候シフト以降、北海道内の代表的なワイン用ブドウ産地で、高級赤ワイン用ブドウの代表品種の「ピノ・ノワール」の栽培適温域となっている。道内ではさらに栽培の拡大が期待される。 キーワード ...
Aspergillus versicolor Im6-50株によるジャガイモ粉状そうか病の発病抑制
要約 ジャガイモ根部から分離されたAspergillus versicolor Im6-50株を種いも接種して栽培することにより、ジャガイモ粉状そうか病の発病を抑制することができる。本菌はジャガイモ根圏に定着し、子いも...
米ぬか施用によるジャガイモそうか病の抑制機構の微生物学的解明
要約 ジャガイモそうか病対策として伝統的に行われている米ぬか施用において、米ぬかは根圏土壌の微生物相を変化させ、そうか病菌に拮抗的な放線菌群を増加させる。 キーワード ジャガイモそうか病、米ぬか、根圏...