イネ南方黒すじ萎縮ウイルスのジャポニカ品種に対する感染性と病徴
要約 イネ南方黒すじ萎縮ウイルスはジャポニカ、インディカおよび日印交雑の供試5品種に感染し、萎縮症状を引き起こす。本病の典型的な病徴のひとつである葉先のねじれ症状は食用ジャポニカ品種の「ヒノヒカリ」...
ジャガイモ黒あし病菌Dickeya dianthicolaの同定と特異的検出法
要約 1982-2016年にジャガイモ黒あし病発病株から分離されたDickeya属菌は細菌学的性状や各種遺伝子の塩基配列からD. dianthicolaである。得られた配列情報から新たに作製したプライマーを用い...
増菌培養とPCR法を組み合わせた土壌からのジャガイモ黒あし病菌検出法
要約 土壌中のジャガイモ黒あし病菌3種(Pectobacterium wasabiae、P.atrosepticum、Dickeya dianthicola)は、土壌を液体培地LEMで静置培養(25°C、5日間)し、増菌液からDNAを熱抽...
振動ローラの導入により麦作後の速やかな水稲乾田直播栽培が可能
要約 麦作後の水稲乾田直播では、振動ローラによる鎮圧を行うことで漏水が防止され、安定した栽培が可能になる。漏水防止効果は鎮圧時の土壌水分の影響を受けるが、作業直前に地表際の土壌を握って固まれば、適正...
粗飼料用オオムギの穂形状は黒毛和種育成牛の嗜好性に影響を及ぼす
要約 ホールクロップ利用において、無芒および三叉芒のオオムギは硬い芒がないため、通常の芒を持つオオムギに比べて、黒毛和種育成牛の嗜好性が高い。 キーワード 粗飼料用オオムギ、穂形状、嗜好性、黒毛和種育...
要約 ジャージー種雄子牛は、離乳後から3ヵ月間放牧肥育することにより、出荷時体重が約200kg、枝肉重量は約90kgになる。ロース、バラおよびモモのたんぱく質含量は約20%、脂質含量は1%以下であり、市販肉と比べ...
要約 米粉の一部をサツマイモ粉に置換することで、サツマイモのβ-アミラーゼの作用により、米粉100%パンの保存中の硬化を抑制することができるが、パンの膨らみを保持するためには、置換率は5%程度までとす...
水稲のシンク容量増大に関与するアリルは高CO2濃度で収量を顕著に増加させる
要約 開放系大気CO2濃度増加条件において、「コシヒカリ」の遺伝的背景に多収品種「タカナリ」由来のシンク容量の増大に関与するGN1又はAPO1アリルを導入した系統は、高CO2
水稲の開花期における高温不稔耐性を再現良く効率的に評価できるシステム
要約 水稲高温不稔耐性評価システムは、人工気象室において、ランプから穂までの距離を個体間で一定にできる機能を持ち、稈長の異なる多数の水稲品種・系統の高温不稔耐性を、年間を通して同一条件で再現良く効率...
堆肥脱臭における堆肥が吸着したアンモニウム態窒素の硝化・有機化促進
要約 堆肥脱臭用の吸着堆肥に、1次発酵終了堆肥を戻し堆肥として10%程度添加した牛ふん堆肥を利用することで、吸着したアンモニアの硝化が促進されると共...
大果で収量性が高く、省力栽培が可能なイチゴ新品種、「恋みのり」
要約 イチゴ「恋みのり」は促成栽培に適し、連続出蕾性に優れた多収品種である。冬期の草勢が強く草勢維持が容易で、大果で秀品率が高く、収穫・調製作業...
検疫有害植物Candidatus Liberibacter solanacearumを検出できる新規プライマーセット
要約 新規に開発したPCRプライマーにより検疫有害植物Candidatus Liberibacter solanacearum(Lso)を特異的かつ高感度に検出できる。本プライマーは、コンベンショナルPCRおよびリアルタイムPCRのいずれ...
ウイルス流行モデルによるイネ南方黒すじ萎縮病の発生要因と発病株率の推定
要約 中国大陸から飛来するセジロウンカによって媒介されるイネ南方黒すじ萎縮病について、発生条件をウイルス流行モデルで解析すると、ウイルス保毒虫の...
要約 黒ボク土畑への40t/haまでの木炭施用は、土壌表面からの温室効果ガス発生量に影響を及ぼさない。大気中の二酸化炭素に由来する木炭中の炭素は分解し...
早生で良食味、多収の暖地・温暖地向け水稲新品種候補系統「西海289号」
要約 「西海289号」は「キヌヒカリ」と同熟期の"かなり早"に属するうるち種である。「キヌヒカリ」より約10%多収である。玄米の外観品質が優れ、食味は良好である。関東以西での栽培に適する。 キーワード イネ、...
複数病虫害抵抗性を持ち高温耐性が優れる水稲新品種候補系統「西海297号」
要約 「西海297号」は「ヒノヒカリ」と同熟期の"中生"に属するうるち種である。「ヒノヒカリ」より約15%多収で、高温登熟耐性に優れ、倒伏に強い。いもち...
要約 ソバ新品種候補「九州7号」は春まき品種「春のいぶき」と比較し穂発芽しにくく、春まき適期および10日ほど遅まきの条件においても多収で、容積重が重い。夏まき栽培では、夏まき品種「さちいずみ」と比較し...
南方さび病に強い飼料用トウモロコシ一代雑種の新親品種「Mi29SRR」
要約 飼料用トウモロコシの親品種「Mi29SRR」(エムアイニジュウキュウエスアールアール)は、九州での早晩性が"中生の早"の自殖系統で、南方さび病抵抗性が強く、採種性に優れる。南方さび病抵抗性の一代雑種(F
ワラビー萎縮症に強い飼料用トウモロコシ一代雑種の新親品種「Mi116」
要約 飼料用トウモロコシの親品種「Mi116」(エムアイヒャクジュウロク)は、九州での早晩性が"中生の晩"の自殖系統で、ワラビー萎縮症抵抗性が強く、ワラビー萎縮症抵抗性の一代雑種(F1)品種の親として...
要約 イタリアンライグラス「九州1号」は極早生で、いもち病抵抗性が既存の抵抗性品種「さちあおば」より強い。暖地で9月播種した場合の年内草と春1番草の...