伊勢湾における夏季のシラス漁場形成と渥美外海で発生する湧昇の関係について
要約 2020年夏季のシラス漁は、8月に顕著な好漁となった(図1)。観測結果を元に、渥美外海から伊勢湾にかけての垂直断面図を作成して検討した結果、外海の底層にある栄養豊富な底層水が湧昇し、湾口部で混合しなが...
要約 資源保護のために養殖ウナギの放流が行われているが、養殖ウナギのほとんどが雄であるため、雌を含ませる方法を検討した。雌は緩慢な成長をした個体に多く認められ、集団(出荷サイズ)の相対成長率からその...
要約 資源の加入から漁獲、夏眠、産卵、ふ化・成長を経て翌年の加入に至る各過程における個体数の変化を調べ、個体数減少に影響する要因を検討した。近年の不漁は、夏眠魚とふ化仔魚の生残が悪く、再生産成功率が...
要約 愛知県河口域のノリ漁場でしばしば発生するバリカン症の原因を明らかにするため、西尾漁場及び野間漁場でバリカン症発生モニタリングを行った。その...
シラス漁況と人工衛星情報による表層クロロフィルa濃度との関係
要約 衛星データから読み取ったクロロフィルa濃度の変動とシラスCPUEの変動との関係を調べた。クロロフィルa濃度は欠測が多く、値のばらつきも大きいが、移動平均により数十日スケールの変動を把握することができ...
要約 これまで事業レベルでの種苗生産では適用が難しかったクルマエビ類の人為催熟技術を実用化し、従来よりも放流時期を早めることで、放流種苗の年内漁獲における回収率の向上が図られることを明らかにした。ま...
渥美外海におけるヤリイカの資源生態の解明及び漁況予測手法の開発
要約 秋の小型底びき網漁業の重要対象種であるヤリイカの資源生態と漁況予測法について検討した。渥美外海におけるヤリイカは、水温12~15度に分布し、同水温帯で産卵していることが実測により明らかになった。経...
前浜干潟におけるアサリの定着に及ぼす環境条件の解析とノリ養殖施設による稚貝定着促進効果の検討
要約 三河湾一色干潟における底面流動環境は、波動成分の影響が強く、アサリ初期稚貝の定着に対する阻害要因と考えられた。稚貝の定着性を高めるため、波浪の影響を緩和させる構造物としてノリ養殖施設を設置した...
要約 シャコの資源豊度が高かった80年代と比較すると、近年は冬季の漁獲割合が高く、春季の産卵水準が低下している可能性が示唆された。秋の漁獲量や試験曳き結果から翌春までの漁獲量を推定することで、適切な制...
伊勢湾東部沿岸域に存在するサガラメの年間純生産量と窒素・炭素の年間吸収量
要約 海藻は、二酸化炭素の固定や窒素、燐などの吸収を通して地球温暖化や富栄養化を防止している。2007年から2008年にかけて、伊勢湾東部沿岸域におけるサガラメの新生葉の数を毎月測定することで年間純生産量を...
トマトハイワイヤー誘引栽培での誘引線と作業者の適正な位置関係
要約 トマトハイワイヤー誘引栽培でのつる下ろし作業において、肩部への筋力負担が最も小さい作業位置は、高所作業台車の足場から誘引線までの高さが作業者の身長比0.6~0.8、作業者から誘引線までの水平距離が身...
暖房のための燃料消費量を削減するトマトの生長点近傍局所加温技術
要約 慣行では温室通路地面上に配置する温風ダクトをトマト群落上に吊り下げ、生長点・開花花房付近に温風が直接当たるように加温を行う。本方式では施設内を均一に加温する慣行法と比較して、収量の低下を招くこ...
要約 トマトロックウール養液栽培で循環式量管理を行うと、かけ流し式濃度管理に比べて、施肥量が約7割削減され、総収量は増加する。開発した量管理コントローラでは、トマトの吸水量に基づき施肥量が計算でき、...
要約 愛知県沿岸域における春季のシラス漁況と東海海域における海況との関係について、日別の漁獲統計や衛星画像の水温情報をもとに検討した。シラスの初漁期と黒潮系暖水の接岸時期が概ね一致することや、漁獲量...
要約 夏秋トマトの週間収量の変化と開花数日前の日射との間には正の相関がある。開花10~4日前の日射に基づいて夏秋トマトの週間収量の増減を予測できる。 キーワード トマト、収量、果実数、開花、日射、気温、...
要約 換気率計算ノードは、温室内外の熱収支から温室の換気率や細霧冷房時の噴霧量の決定に有用な情報を計算し送信する。計算に必要なセンサの計測情報は、ユビキタス環境制御システムのLANから自動的に収集する...
要約 促成長期栽培で年間40kg/㎡のトマト果実を生産した場合、約20kg/㎡の廃棄物(残渣)が発生し、6割は葉、4割は果実である。残渣は堆肥化処理により現物重量で17%に減少でき、肥料成分として21g/㎡のリンが回収...
オランダの施設トマト品種の多収化の要因は光利用効率向上である
要約 オランダの施設トマト品種の多収化は、光利用効率の向上に基づく植物体の総乾物生産の増加による。また、光利用効率の向上は、個葉光合成速度の増加および群落吸光係数の低下による。日本品種の光利用効率は...
トマトのハイワイヤー誘引栽培における基部側枝葉による果実糖度の向上
要約 トマトのハイワイヤー誘引栽培では、基部の強勢な側枝1本を5葉程度で摘心して残すことにより、収量を低下させずに果実糖度を高めることができる。 キーワード 糖度、基部側枝、トマト、ハイワイヤー誘引...
根域制限NFTシステムでの2次育苗による定植作業の容易なトマト開花苗生産技術
要約 トマト低段密植栽培の2次育苗で、根域制限NFTシステムを使用し、施肥の量管理と夜間断水を組み合わせて草丈を制御することで、移植時に作業性のよい開花苗が生産できる。 キーワード 育苗、根域、低段密...